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九章 ワタル五日目
支配 ③
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俺はツバサに礼を言い、日記を交換してからすぐに、真白家を辞去した。
ツバサは何か分かったことがあるのかと俺に聞いてきたが、とてもその事実を告げる気にはなれなかった。
もし告げたらそのときは、ツバサさえもカエデさんと同じように、人事不省に陥ってしまいそうな気がしたから。
とてもその残酷な秘密を、打ち明けようとは思えなかった。
「……母さんは……」
自然と、拳を握り締めている自分に気づく。
「……鳥になれなかったんだ」
あんなにも、伝承を信じていた母さんが。
トキになって飛び立ちたいと願っていた、母さんが。
地の檻に閉じ込められ、日の光も浴びられぬまま……死んでいった。
そんな――そんな無慈悲なことがあったなんて。
俺は、俺の辿り着いた結論を認めたくなかった。
それこそ、何かのマチガイであればいいと……。
「……タロウ。これが答えなのか……? こんなにも救われねえことが、本当に……」
タロウにこのことを告げたら、彼はどう返すだろう。
俺を慰めるのだろうか。それとも……?
……もう何も、考えたくなかった。
俺は、とぼとぼと力ない足取りで、自宅へと戻っていく。小石にすら、躓きそうになりながら。
そんなとき。
「……あれは……」
進む道の先、学校の門の前に、二人の男女が向かい合っているのを目にする。女性の方、カナエさんに話しかけているのは、数日前に会ったカズヒトさんだった。
何故カズヒトさんが、という疑問が浮んだが、それにも増してカナエさんの悲しげな表情に不安を掻き立てられた。
どうしてあの二人が、あんなに辛そうな顔で、話をしているのだろう。あの二人に、どういう接点があったのだろう。
俺はいけないと分かっていながらも、物陰に隠れて二人の会話を盗み聞いてしまう。
「……二日後だ。それで、本当に全部終わりになるからね」
「……ええ、分かってます」
二人の浮かべている表情からして、明るい話題ではなさそうだ。終わり、という言葉も、良からぬ何かを暗示させる。
「……君は、結局変わらなかったね。きっとそうなんだろうと、あの日から思っていたけど。……何もかもが変わっても、何もかもが終わっても。それだけは、変えられないわけだ」
「……それが、私なんです」
言いながら、カナエさんは微笑む。それが精一杯の強がりであるかのように。
「わがままでしょう?」
「いや……」
カズヒトさんは、そんな表情を見たくないのか、そっと目を逸らして、
「……そうそう。どうでもいいことだろうけど。今年の春、娘が生まれてね。朱鷺子って名前にしたんだ。この村にちなんでね」
「そう、なんですか」
「ああ。……こう言うと嫌かもしれないけど。君に似ているよ。……何せ、妻が君に似ているんだから当然なんだけどね」
「……」
「きっと、大人になれば。今の君のような、素敵な女性になっていることだろう。……君のような、叶わぬ恋だけはしてほしくはないけども」
その言葉に、カナエさんが下唇を噛むのを見て、カズヒトさんは、
「……それは言い過ぎたかな。すまない。……まあ、俺は元気でやっているし、これからも元気でやっていくさ」
「……それは、良かったです」
カナエさんの返事は、とても素っ気なかった。
「……本当に、明後日で終わりだよ。君が選ぶんだから仕方ないけど、どうか……大事に考えてくれ」
「ええ。……それじゃあ」
「ああ、それじゃあ」
互いにそう言い合い、カズヒトさんが踵を返そうとしたとき。
「……もし」
呼び止めるように、カナエさんは口を開いた。
「もし……十四年前のあの日。私が『はい』と口にしていれば……こんな日がくることは、なかったんでしょうか」
「……そんな仮定に、意味はないよ。それで幸せな結果になるわけじゃあ、ないんだから」
そう答えたカズヒトさんの目には、諦めにも似た感情が、読み取れた。
そして、それはカナエさんにも。
「……そうですね。……さようなら」
二度目の別れの言葉の後には、もう呼び止めることもなく。
カナエさんは静かに、カズヒトさんの元から去っていった。
「…………」
頭の中がこんがらかって、整理がつかなかった。
つまり、今の会話は?
カズヒトさんが、昔カナエさんに好意を寄せていた……ということだろうか?
カズヒトさんが村を出たのは、カナエさんがその好意を受け入れなかったから……?
そしてカズヒトさんは、村の外でカナエさんに似た女性を見つけ、結ばれた……。
話の流れから推測すると、そういうことになる……のだろうか。
だけど、そこから先は分からない。
何故二人があんなにも深刻な顔をしていたのか。
カナエさんの言った、『こんな日』とは何なのか……。
……いや、待てよ。
あの日、確か父さんが――
「……いるんだろう、ワタルくん」
「……!」
名前を呼ばれ、俺は体が縮み上がった。
もうコソコソ隠れているわけにもいかず、家の影から渋々姿を見せる。
「……いけないね。あんまり盗み聞きしていると」
「……ごめんなさい。通りがかって、深刻な話をしてたみたいで、行きづらくて」
「ま、いいさ」
カズヒトさんは意外にも簡単にそう言うと、ふっと笑みを浮かべた。
「どうせ今の話は、若い頃のちょっぴり苦い恋愛話、といったところだ。俺は変わってしまったからね。カナエちゃんとは違って」
「カナエさんとカズヒトさんは、どういう……」
恐る恐る、訊ねてみると、
「大体分かっただろう? 十四年前、あの子に告白して、俺はあっさり拒否されたわけさ。それも理由にあって、俺はこの村を飛び出したんだよ」
「……村を……」
「その飛び出した外の世界で、偶然にも俺はカナエちゃんに似た女性と出会ってね。それがまた、偶然にも佐渡コンツェルンの一人娘だったというわけさ」
そういえば、カナエさんは以前話してくれていた。告白されたこともある、恋多き乙女だとか。
カナエさんが告白された人、というのがつまり、カズヒトさんだったわけだ。
「あの子は、昔からずっと変わっていない。いやそれどころか、むしろ余計に、兄を慕ってしまっているらしい。……あれは、慕うという程度の話じゃないな」
「兄? カナエさんにお兄さんなんて……」
いないはず。そう続けようとしたけれど。
カズヒトさんは、悲しそうに瞳を閉ざし、首を振った。
「違うよ。……俺の兄、つまり君の父親だ」
「……え?」
驚きのあまり、それ以外に何も、言葉を発せられなかった。
カナエさんが、父さんを――慕っている?
「知らなかったのか。彼女はもう十年以上、ずっと兄のことが好きなんだよ。全く……その気持ちは実らなくて。この先も、永遠に実らないけどね」
「それは……」
「もちろん、兄が愛しているのは、昔も今も君のお母さんだけだから。当然のこと……なのにな」
「……」
カズヒトさんは、今でもカナエさんに好意を持っているのだろうか。いや、今はもう好意とは呼べないのかもしれないけれど。
きっと彼は、叶わぬ恋を抱き続ける彼女に、哀れみを感じているのだろう。
「……まあ、もうそれはどうでもいいんだ」
わざと突き放すように言い、カズヒトさんは再び笑顔を作る。
「それより、ワタルくん」
「はい?」
「もうすぐ君も、この村を出ないといけなくなるよ。一応、君は俺の親族だし、面倒は見てあげないといけないな」
「……どういうことです?」
「……はは、兄からはまだ、何も聞かされていないか。最後まで言わないつもりだったのかね」
カズヒトさんは思わせぶりなことを言いながら、俺から顔を背けるようにする。
それが気に食わなくなって、
「教えてくださいよ、カズヒトさん。……一体、どういうことなんですか」
「……鴇祭の日は、明後日だね」
目を逸らしたまま、彼は言う。
「その鴇祭の日が……鴇村としての最後になるんだ」
「……最後?」
「そう」
カズヒトさんは、そして、こう宣言した。
「鴇村は……いや、ここ一帯の土地は、佐渡コンツェルンが買収させてもらうことになっているからね」
それが、驚きの連続だった数日間の、トドメとも言えるような宣言だった。
そして、俺の六月七日が終わった。
ツバサは何か分かったことがあるのかと俺に聞いてきたが、とてもその事実を告げる気にはなれなかった。
もし告げたらそのときは、ツバサさえもカエデさんと同じように、人事不省に陥ってしまいそうな気がしたから。
とてもその残酷な秘密を、打ち明けようとは思えなかった。
「……母さんは……」
自然と、拳を握り締めている自分に気づく。
「……鳥になれなかったんだ」
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俺を慰めるのだろうか。それとも……?
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俺は、とぼとぼと力ない足取りで、自宅へと戻っていく。小石にすら、躓きそうになりながら。
そんなとき。
「……あれは……」
進む道の先、学校の門の前に、二人の男女が向かい合っているのを目にする。女性の方、カナエさんに話しかけているのは、数日前に会ったカズヒトさんだった。
何故カズヒトさんが、という疑問が浮んだが、それにも増してカナエさんの悲しげな表情に不安を掻き立てられた。
どうしてあの二人が、あんなに辛そうな顔で、話をしているのだろう。あの二人に、どういう接点があったのだろう。
俺はいけないと分かっていながらも、物陰に隠れて二人の会話を盗み聞いてしまう。
「……二日後だ。それで、本当に全部終わりになるからね」
「……ええ、分かってます」
二人の浮かべている表情からして、明るい話題ではなさそうだ。終わり、という言葉も、良からぬ何かを暗示させる。
「……君は、結局変わらなかったね。きっとそうなんだろうと、あの日から思っていたけど。……何もかもが変わっても、何もかもが終わっても。それだけは、変えられないわけだ」
「……それが、私なんです」
言いながら、カナエさんは微笑む。それが精一杯の強がりであるかのように。
「わがままでしょう?」
「いや……」
カズヒトさんは、そんな表情を見たくないのか、そっと目を逸らして、
「……そうそう。どうでもいいことだろうけど。今年の春、娘が生まれてね。朱鷺子って名前にしたんだ。この村にちなんでね」
「そう、なんですか」
「ああ。……こう言うと嫌かもしれないけど。君に似ているよ。……何せ、妻が君に似ているんだから当然なんだけどね」
「……」
「きっと、大人になれば。今の君のような、素敵な女性になっていることだろう。……君のような、叶わぬ恋だけはしてほしくはないけども」
その言葉に、カナエさんが下唇を噛むのを見て、カズヒトさんは、
「……それは言い過ぎたかな。すまない。……まあ、俺は元気でやっているし、これからも元気でやっていくさ」
「……それは、良かったです」
カナエさんの返事は、とても素っ気なかった。
「……本当に、明後日で終わりだよ。君が選ぶんだから仕方ないけど、どうか……大事に考えてくれ」
「ええ。……それじゃあ」
「ああ、それじゃあ」
互いにそう言い合い、カズヒトさんが踵を返そうとしたとき。
「……もし」
呼び止めるように、カナエさんは口を開いた。
「もし……十四年前のあの日。私が『はい』と口にしていれば……こんな日がくることは、なかったんでしょうか」
「……そんな仮定に、意味はないよ。それで幸せな結果になるわけじゃあ、ないんだから」
そう答えたカズヒトさんの目には、諦めにも似た感情が、読み取れた。
そして、それはカナエさんにも。
「……そうですね。……さようなら」
二度目の別れの言葉の後には、もう呼び止めることもなく。
カナエさんは静かに、カズヒトさんの元から去っていった。
「…………」
頭の中がこんがらかって、整理がつかなかった。
つまり、今の会話は?
カズヒトさんが、昔カナエさんに好意を寄せていた……ということだろうか?
カズヒトさんが村を出たのは、カナエさんがその好意を受け入れなかったから……?
そしてカズヒトさんは、村の外でカナエさんに似た女性を見つけ、結ばれた……。
話の流れから推測すると、そういうことになる……のだろうか。
だけど、そこから先は分からない。
何故二人があんなにも深刻な顔をしていたのか。
カナエさんの言った、『こんな日』とは何なのか……。
……いや、待てよ。
あの日、確か父さんが――
「……いるんだろう、ワタルくん」
「……!」
名前を呼ばれ、俺は体が縮み上がった。
もうコソコソ隠れているわけにもいかず、家の影から渋々姿を見せる。
「……いけないね。あんまり盗み聞きしていると」
「……ごめんなさい。通りがかって、深刻な話をしてたみたいで、行きづらくて」
「ま、いいさ」
カズヒトさんは意外にも簡単にそう言うと、ふっと笑みを浮かべた。
「どうせ今の話は、若い頃のちょっぴり苦い恋愛話、といったところだ。俺は変わってしまったからね。カナエちゃんとは違って」
「カナエさんとカズヒトさんは、どういう……」
恐る恐る、訊ねてみると、
「大体分かっただろう? 十四年前、あの子に告白して、俺はあっさり拒否されたわけさ。それも理由にあって、俺はこの村を飛び出したんだよ」
「……村を……」
「その飛び出した外の世界で、偶然にも俺はカナエちゃんに似た女性と出会ってね。それがまた、偶然にも佐渡コンツェルンの一人娘だったというわけさ」
そういえば、カナエさんは以前話してくれていた。告白されたこともある、恋多き乙女だとか。
カナエさんが告白された人、というのがつまり、カズヒトさんだったわけだ。
「あの子は、昔からずっと変わっていない。いやそれどころか、むしろ余計に、兄を慕ってしまっているらしい。……あれは、慕うという程度の話じゃないな」
「兄? カナエさんにお兄さんなんて……」
いないはず。そう続けようとしたけれど。
カズヒトさんは、悲しそうに瞳を閉ざし、首を振った。
「違うよ。……俺の兄、つまり君の父親だ」
「……え?」
驚きのあまり、それ以外に何も、言葉を発せられなかった。
カナエさんが、父さんを――慕っている?
「知らなかったのか。彼女はもう十年以上、ずっと兄のことが好きなんだよ。全く……その気持ちは実らなくて。この先も、永遠に実らないけどね」
「それは……」
「もちろん、兄が愛しているのは、昔も今も君のお母さんだけだから。当然のこと……なのにな」
「……」
カズヒトさんは、今でもカナエさんに好意を持っているのだろうか。いや、今はもう好意とは呼べないのかもしれないけれど。
きっと彼は、叶わぬ恋を抱き続ける彼女に、哀れみを感じているのだろう。
「……まあ、もうそれはどうでもいいんだ」
わざと突き放すように言い、カズヒトさんは再び笑顔を作る。
「それより、ワタルくん」
「はい?」
「もうすぐ君も、この村を出ないといけなくなるよ。一応、君は俺の親族だし、面倒は見てあげないといけないな」
「……どういうことです?」
「……はは、兄からはまだ、何も聞かされていないか。最後まで言わないつもりだったのかね」
カズヒトさんは思わせぶりなことを言いながら、俺から顔を背けるようにする。
それが気に食わなくなって、
「教えてくださいよ、カズヒトさん。……一体、どういうことなんですか」
「……鴇祭の日は、明後日だね」
目を逸らしたまま、彼は言う。
「その鴇祭の日が……鴇村としての最後になるんだ」
「……最後?」
「そう」
カズヒトさんは、そして、こう宣言した。
「鴇村は……いや、ここ一帯の土地は、佐渡コンツェルンが買収させてもらうことになっているからね」
それが、驚きの連続だった数日間の、トドメとも言えるような宣言だった。
そして、俺の六月七日が終わった。
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