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Ⅰ 入学
30倍サイズの少女たちには普通の街は小さすぎるみたい 6
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「な、な、な、なんだよ、これ……」
運悪くスーパーの中にいた泥棒の男が、月乃のスニーカーを見上げて口をパクパクとさせて怯えていた。
サイズ7メートル近い、明らかに、普通ではないサイズのスニーカー。それが軽々とスーパーマーケットの天井を突き破って店内に入ってきたのだ。幸い、男の5メートルほど前方に落下したから無事だったが、もしあの下にいたら、虫みたいに簡単に踏みつぶされていただろう。それに、離れていても衝撃で尻餅をついてしまっていた。
ぼんやりと眺めていると、巨大なスニーカーが突き破った天井から戻っていく。スニーカーだけで、あれほど巨大なのに、それを軽々扱える人間がすぐそばに存在していることに恐怖してしまう。
「と、とにかく外に何があるのか確認するぞ……」
一人で必死に声を出して、自身を奮い立たせる。月乃が突き破ったスニーカーの降ってきた場所に向かうことにしたのだった。
震える足を進ませていく。とにかく外の状態を確認するには出入口に向かうよりも、天井から外を見た方が早いという判断だった。結果的に、その判断のおかげで、男は命拾いをしたのだった。
ドンッ、と大きな音を立てて、今度はスーパーの出入口付近の天井からまた別の巨大なスニーカーが降ってきたのだった。もし出入口に向かっていたらそのまま小鈴のスニーカーに踏みつぶされていたに違いない。その事実がさらに男に恐怖心を与えてしまう。
「た、助けてくれー!!」
男はとにかく必死に大きな声を出して叫んだ。助かる唯一の方法は、なぜか突然街に現れた巨大女性たちに自身の存在を気づいてもらうことだと思った。両手を振って、助けを求める。だが、必死に手を振ったところでしばらくの間は気づいてもらえなかった。巨大な3人の女性たちにとって、ほんの5センチ程度にしか見えない小さな男の姿は意識しないと視界に入らないらしい。
「くそっ……、このままだと、また踏みつけてきたら大変なことになるじゃねえか……!」
さらに必死に手を振り続けると、ようやく3人のなかでは一番小柄な、身長43メートルの少女がこちらに気づいてくれたのだった。その子が伝えてくれたから、ほかの2人の女性もようやく男の存在に気づいたのだった。
「あれ、本当に人がいますねぇ……」
3人の中では唯一制服を着ていない、巨大な事務員の東条紗羽が困惑気に男を見下ろしている。そして、ゆっくりとしゃがみ込むと、ロングスカートによって巻き起こされた風が、男のことを吹き飛ばしかける。なんとか踏ん張って、吹き飛ばされないように耐えるのだった。足元の男を吹き飛ばしかけたことにはまったく気づかずに、紗羽がしゃがんで視線を近づけながら、男に話しかける。
「あのー……。なんでここにいるんですかぁ?」
「ちょ、ちょっと買い物に来たんだよ」
自分のことを指先で制圧できてしまいそうな巨大な女性に見つめられている状態で、泥棒に入ったなんて口が裂けても言えない。
「この街の住民の方ですかぁ?」
「い、いや、別の街に住んでるんだが」
声が震えてしまっていたことが違和感につながってしまっていないだろうかと不安になってしまう。
ふぅん、と怪訝な目つきで紗羽が男を見た。何かを疑っているような、そんな視線だった。
「変ですね。ここのスーパーはこの街の住民しか利用できないことになっているのですが」
紗羽のジトッとした視線が男に刺さる。
「いや、その……。し、親戚がここの街に住んでるから……」
「へぇ、そうなんですねぇ。あ、ちなみに、さっきのこの街の人しかこのスーパー使えないって、嘘ですよ? 立ち退き時間外なら誰でも利用可能ですので」
男がクソッ、と聞こえないように小さく呟いた。完全に紗羽のペースに乗せられてしまっている。
「で、本当はなんでここにいるんですか? 今はわたしたちが利用するから、ここの住民は立ち退き時間になっています。正規のルートからは入れないようになっているので、ここにいるのは不自然なのですが」
この街には出入口が2か所があり、そこからしか通れない。そうしなければ、立ち退き時間外に、誤ってこの街の外の人が街の中に入ってしまったら、重大な事故につながってしまうから、管理人の許可がいるのだ。男は人がいないのをいいことに人目を盗んでこっそり忍び込んだともいえず、しどろもどろしている。
「なんだか怪しいですねぇ……」
紗羽は少し悩んでから、フフッと不敵な笑みを浮かべた。
「そうですねぇ……、春山さん、次の実習だから、この人を摘まんでみて」
「え?」
突然のことに月乃が驚く。
「摘まむって、まさかこの人を?」
はい、と紗羽が頷くと男が怯えてしまった。
「ここにやってきた本当の理由を言わないと、月乃ちゃんに摘まんでもらいますからね? ちなみに月乃ちゃん、担任の先生を食べてしまったり、生徒のたくさんいる校舎を踏みつぶそうとしたり、普通サイズの人間に容赦しない子ですから、本当にプチッと潰されてしまうかもしれないですからね」
「語弊があるけど、一応ほんとのことだからあんまり強く否定できない……。できるだけ潰さないようには気を付けますね……」
月乃が苦笑いをしながら、男のことを簡単に潰せてしまえそうな巨大な壁のような指先を近づけていく。
男にとっては、近づくにつれて、どんどん巨大になっていくように錯覚してしまう、月乃の指先。それに怯えた男が震えた声で、叫ぶ。
「か、買い物だよ。買い物。とにかくただ買い物をしたかっただけなんだって! ほんとだよ!! だから、今すぐ指をとめてくれぇ!!」
思考がうまく回らず、良い言い訳も思いつかなかった。買い物に行っていた、と強引に理由をつける。その声を聞いて、月乃の指は男のすぐ頭上で、ピタッと止まった。
「東条さん、この人すっごく嫌がってるし、やめてあげた方がいいんじゃないですか?」
「そうだねぇ。まぁ、買い物って言ってるしぃ」
なんとか解放されそうな流れに男はほっとした。外見は巨大で恐ろしいけれど、中身は純粋で単純そうな3人にほっとした。
(これならうまく逃げられそうだな。カバンの中の金だけもって、さっさと逃げるか)
そう思って男が慌ててボストンバッグを持ち換えた瞬間に、中身が落ちる。
「あっ」
ダバッと落ちてきたのはすべてのレジから漁ってきたお金だった。札も小銭も一気にカバンから出て行ったのを、巨大な女性たちは見逃さなかった。
「これ、なんだろ」
月乃が一旦止めた指が再び地面に向かってくる。幸い月乃の指が向かった先は男ではなかったけれど、その巨大さに思わずヒィッ、と男が怯えた声を出す。真横に自分のことを押しつぶせてしまうような巨大な指が降ってきたせいで、震え上がってしまっていたのだった。月乃は男のことは気にせず、地面に落ちたお金を指先の汗でくっつけて持ち上げる。
「あ、そ、それは……」
地上から離れていき、あっという間にスーパーの天井の外に出て行った指を呆然と眺めていた。月乃の指先を小鈴と紗羽も見つめていた。
「これって……」
「お金がいっぱいだね」
「なるほどねぇ……」
月乃と小鈴よりも先に、紗羽が状況を理解した。
「ちょっとこの人には尋問が必要かもねぇ……」
紗羽が目を細めて笑ったように見えたけれど、そこに明らかに苛立ちが含まれているのもわかる。そんな笑い方だった。男は全身を震え上がらせながら、紗羽のことを見上げるのだった。
運悪くスーパーの中にいた泥棒の男が、月乃のスニーカーを見上げて口をパクパクとさせて怯えていた。
サイズ7メートル近い、明らかに、普通ではないサイズのスニーカー。それが軽々とスーパーマーケットの天井を突き破って店内に入ってきたのだ。幸い、男の5メートルほど前方に落下したから無事だったが、もしあの下にいたら、虫みたいに簡単に踏みつぶされていただろう。それに、離れていても衝撃で尻餅をついてしまっていた。
ぼんやりと眺めていると、巨大なスニーカーが突き破った天井から戻っていく。スニーカーだけで、あれほど巨大なのに、それを軽々扱える人間がすぐそばに存在していることに恐怖してしまう。
「と、とにかく外に何があるのか確認するぞ……」
一人で必死に声を出して、自身を奮い立たせる。月乃が突き破ったスニーカーの降ってきた場所に向かうことにしたのだった。
震える足を進ませていく。とにかく外の状態を確認するには出入口に向かうよりも、天井から外を見た方が早いという判断だった。結果的に、その判断のおかげで、男は命拾いをしたのだった。
ドンッ、と大きな音を立てて、今度はスーパーの出入口付近の天井からまた別の巨大なスニーカーが降ってきたのだった。もし出入口に向かっていたらそのまま小鈴のスニーカーに踏みつぶされていたに違いない。その事実がさらに男に恐怖心を与えてしまう。
「た、助けてくれー!!」
男はとにかく必死に大きな声を出して叫んだ。助かる唯一の方法は、なぜか突然街に現れた巨大女性たちに自身の存在を気づいてもらうことだと思った。両手を振って、助けを求める。だが、必死に手を振ったところでしばらくの間は気づいてもらえなかった。巨大な3人の女性たちにとって、ほんの5センチ程度にしか見えない小さな男の姿は意識しないと視界に入らないらしい。
「くそっ……、このままだと、また踏みつけてきたら大変なことになるじゃねえか……!」
さらに必死に手を振り続けると、ようやく3人のなかでは一番小柄な、身長43メートルの少女がこちらに気づいてくれたのだった。その子が伝えてくれたから、ほかの2人の女性もようやく男の存在に気づいたのだった。
「あれ、本当に人がいますねぇ……」
3人の中では唯一制服を着ていない、巨大な事務員の東条紗羽が困惑気に男を見下ろしている。そして、ゆっくりとしゃがみ込むと、ロングスカートによって巻き起こされた風が、男のことを吹き飛ばしかける。なんとか踏ん張って、吹き飛ばされないように耐えるのだった。足元の男を吹き飛ばしかけたことにはまったく気づかずに、紗羽がしゃがんで視線を近づけながら、男に話しかける。
「あのー……。なんでここにいるんですかぁ?」
「ちょ、ちょっと買い物に来たんだよ」
自分のことを指先で制圧できてしまいそうな巨大な女性に見つめられている状態で、泥棒に入ったなんて口が裂けても言えない。
「この街の住民の方ですかぁ?」
「い、いや、別の街に住んでるんだが」
声が震えてしまっていたことが違和感につながってしまっていないだろうかと不安になってしまう。
ふぅん、と怪訝な目つきで紗羽が男を見た。何かを疑っているような、そんな視線だった。
「変ですね。ここのスーパーはこの街の住民しか利用できないことになっているのですが」
紗羽のジトッとした視線が男に刺さる。
「いや、その……。し、親戚がここの街に住んでるから……」
「へぇ、そうなんですねぇ。あ、ちなみに、さっきのこの街の人しかこのスーパー使えないって、嘘ですよ? 立ち退き時間外なら誰でも利用可能ですので」
男がクソッ、と聞こえないように小さく呟いた。完全に紗羽のペースに乗せられてしまっている。
「で、本当はなんでここにいるんですか? 今はわたしたちが利用するから、ここの住民は立ち退き時間になっています。正規のルートからは入れないようになっているので、ここにいるのは不自然なのですが」
この街には出入口が2か所があり、そこからしか通れない。そうしなければ、立ち退き時間外に、誤ってこの街の外の人が街の中に入ってしまったら、重大な事故につながってしまうから、管理人の許可がいるのだ。男は人がいないのをいいことに人目を盗んでこっそり忍び込んだともいえず、しどろもどろしている。
「なんだか怪しいですねぇ……」
紗羽は少し悩んでから、フフッと不敵な笑みを浮かべた。
「そうですねぇ……、春山さん、次の実習だから、この人を摘まんでみて」
「え?」
突然のことに月乃が驚く。
「摘まむって、まさかこの人を?」
はい、と紗羽が頷くと男が怯えてしまった。
「ここにやってきた本当の理由を言わないと、月乃ちゃんに摘まんでもらいますからね? ちなみに月乃ちゃん、担任の先生を食べてしまったり、生徒のたくさんいる校舎を踏みつぶそうとしたり、普通サイズの人間に容赦しない子ですから、本当にプチッと潰されてしまうかもしれないですからね」
「語弊があるけど、一応ほんとのことだからあんまり強く否定できない……。できるだけ潰さないようには気を付けますね……」
月乃が苦笑いをしながら、男のことを簡単に潰せてしまえそうな巨大な壁のような指先を近づけていく。
男にとっては、近づくにつれて、どんどん巨大になっていくように錯覚してしまう、月乃の指先。それに怯えた男が震えた声で、叫ぶ。
「か、買い物だよ。買い物。とにかくただ買い物をしたかっただけなんだって! ほんとだよ!! だから、今すぐ指をとめてくれぇ!!」
思考がうまく回らず、良い言い訳も思いつかなかった。買い物に行っていた、と強引に理由をつける。その声を聞いて、月乃の指は男のすぐ頭上で、ピタッと止まった。
「東条さん、この人すっごく嫌がってるし、やめてあげた方がいいんじゃないですか?」
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なんとか解放されそうな流れに男はほっとした。外見は巨大で恐ろしいけれど、中身は純粋で単純そうな3人にほっとした。
(これならうまく逃げられそうだな。カバンの中の金だけもって、さっさと逃げるか)
そう思って男が慌ててボストンバッグを持ち換えた瞬間に、中身が落ちる。
「あっ」
ダバッと落ちてきたのはすべてのレジから漁ってきたお金だった。札も小銭も一気にカバンから出て行ったのを、巨大な女性たちは見逃さなかった。
「これ、なんだろ」
月乃が一旦止めた指が再び地面に向かってくる。幸い月乃の指が向かった先は男ではなかったけれど、その巨大さに思わずヒィッ、と男が怯えた声を出す。真横に自分のことを押しつぶせてしまうような巨大な指が降ってきたせいで、震え上がってしまっていたのだった。月乃は男のことは気にせず、地面に落ちたお金を指先の汗でくっつけて持ち上げる。
「あ、そ、それは……」
地上から離れていき、あっという間にスーパーの天井の外に出て行った指を呆然と眺めていた。月乃の指先を小鈴と紗羽も見つめていた。
「これって……」
「お金がいっぱいだね」
「なるほどねぇ……」
月乃と小鈴よりも先に、紗羽が状況を理解した。
「ちょっとこの人には尋問が必要かもねぇ……」
紗羽が目を細めて笑ったように見えたけれど、そこに明らかに苛立ちが含まれているのもわかる。そんな笑い方だった。男は全身を震え上がらせながら、紗羽のことを見上げるのだった。
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――――――――――
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