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Ⅰ 入学
ビルみたいに大きなアイドルなんて見たことないでしょ? 4
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スマホのウェブ画面に映っているアイドルが何を表しているのかはよくわからなかった。
「このグループがどうしたの?」
わたしが尋ねたことへの回答の代わりに、小鈴ちゃんが無言で動画を流す。タイトルに『メンバー紹介:小鈴』と書いていた。中学生の頃の小鈴ちゃんの動画みたいだ。
先ほどのブルーベリーティアラというアイドルグループの子たちみたいに可愛らしい衣装を着た小鈴ちゃんが周りに花でも咲せてしまいそうなくらい満面の笑みをカメラに向けている。
『あなたの心の鈴、鳴らしちゃうぞ~、体は小さいけど、エネルギーは弾けまくってます! ブルーベリーティアラの黄色担当、小鈴です!』
カメラに向かって手を振っている姿は本気で推してしまいそうなくらい可愛らしくて、元気がもらえそうなものだった。
「可愛いね」と漏れた声は本心だった。
「可愛かったのよ、わたしは……」
小鈴ちゃんが悔しそうに呟く。
「アイドルになりたくて、頑張って歌って踊ってオーディションいっぱい受けて、やっと掴んだデビューだったのよ。それなのに……!」
小鈴ちゃんがその場で膝から崩れ落ちてしまった。
「何よ、この体! こんな体じゃライブ会場にも入れないわ!」
座り込んで涙目のまま上目遣いでこちらを見上げてくる小鈴ちゃんがあまりにも可愛らしくて、ドキリとしてしまった。小鈴ちゃんはやっぱり凄く可愛いと思う。
その一方で、43メートルの体は、きっと小鈴ちゃんにとっては本気で嫌なものなんだろうな、とも思った。たしかにわたしも大きな体のせいで不便な思いはたくさんしてきた。路上駐車をしていた車も、街路樹も、無人の家も壊して迷惑もかけてしまったと思う。でも、この体は悪いことばっかりじゃないんだけどな……。
「わたしには小鈴ちゃんの気持ち、正直わからないよ。大きくても毎日楽しいから」
そう言ってしゃがんでから、小鈴ちゃんの頭を撫でた。ほんの少しだけブラウンカラーに染まった髪の毛が柔らかくて、猫でも撫でているみたいだった。
「月乃にわかってほしくもないし」
「わからないけれど、やっぱり小鈴ちゃんがどんな大きさでも可愛いってことはわかるよ」
そう言うと、小鈴ちゃんがジッとわたしのことを見つめた。
「怪獣なのに?」
「ずっと言ってるけど、小鈴ちゃんは可愛い怪獣だから、大丈夫。大きさだけでなく、可愛さも30倍だと思うよ」
小鈴ちゃんがじっとわたしを静かに見つめて、言葉の続きを待っていた。
「だからさ、アイドルチャレンジしたら……?」
そう言うと、小鈴ちゃんはフッと鼻で笑った。
「踊ったら街を壊しちゃうようなアイドル? 何それ、人を笑顔にするどころか、子どもが泣き出しちゃうわ。あ、子どもだけじゃないか。老若男女、みんなわたしが踊ったら悲鳴をあげちゃうでしょうね」
「そうかな。小鈴ちゃん可愛いから、わたしなら癒されると思うけど」
「それは月乃がわたしよりも大きいからでしょ?」
小鈴ちゃんが呆れたように言うから、わたしは首を横に振った。
「本当に違うよ。そう言う意味じゃない。もしわたしが小さくても、小鈴ちゃんのライブ、足元から見上げて、思いっきりサイリウム振りたい! 超推すよ!」
「足元で見たら踊ってる時に踏み潰されちゃうわよ?」
「推しに踏み潰されるって幸せじゃない?」
「何言ってんのよ……」
小鈴ちゃんは呆れたようにため息をついたけれど、次の瞬間に笑顔になった。
「でも、なんかちょっと面白いわね、それ」
「わたしを踏み潰すのが?」
わたしが尋ねると、小鈴ちゃんが慌てて首を横に振った。
「違うわよ! サイコパスな月乃と一緒にしないでよね! 大きなアイドルが、ってことよ!」
「サイコパスって、わたしディスられた……?」
「ディスられたくなかったら、狂気じみた発想はやめなさい」
小鈴ちゃんが苦笑いをしてから続ける。
「わたし、世界で一番大きなアイドル目指そっかな」
「その心意気だよ。まあ、背の高いお姫ちゃん先輩とかが目指しちゃったら、世界一大きなアイドルには慣れないから、目指そうとしたら邪魔しないといけないけどね」
「そんな細かいことは良いのよ。せっかく前向きになったんだから、水差さないでよ!」
小鈴ちゃんが頬を膨らませてわたしのことを睨んできた。やっぱり大きさなんて関係なく可愛らしいんじゃないかな。それこそ、膨らませた頬の空気をビルの屋上にいるファンの子たちに向かって吹きつけてみたら、ちょっとしたファンサービスにもなるかも。想像してわたしはクスッと笑ってみた。
「小鈴ちゃんのアイドルの夢、わたしも一緒に応援するね! 目指せ世界一大きいアイドル! わたしも小鈴ちゃんのことプロデュースするね!」
「……いや、プロデュースはしなくてもいいわよ。応援するだけにしてよ?」
「え? なんでさ!」
応援は当然するけれど、わたしも協力して一緒にアイデア出した方が名案が浮かびそうなんだけど。
「月乃がアイデア出してきたら、どうせビルの屋上に人を集めて、同じ視線から曲を聴かせよう! とか、そんなこと言うんでしょ? 絶対に嫌よ? 顔近くで見られたら産毛が見えちゃったり、小さなニキビまでハッキリ見えたりして嫌だから。この大きさだと普通の人にはしっかり見えちゃうからね」
小鈴ちゃんがジトっとわたしを見てくるから、苦笑いをして否定をした。
「も、もちろん、そんなこと考えないよ……」
この感じだと吐息を吹きかける、なんて言った日には、もっと怒られちゃいそう。わたしは心の中だけに留めておいた。
「じゃ、プロデュースはやめとくね。その代わりわたしが世界一大きなアイドル白石小鈴の一番初めの推しになる!」
そう言うと、小鈴ちゃんが黙って俯いてしまった。
「あれ? 嫌だった……?」
尋ねると、小鈴ちゃんが首を大きく横に振る。その拍子に、瞳からポトリと涙が溢れた。
「小鈴ちゃん……? なんで泣いてるの……?」
「月乃のせいよ!」
「わ、わたし何かしちゃったかな……?」
「してる」
「嘘……。ご、ごめんね」
何したのかわからないけれど、申し訳ないな……。
「謝ってほしくない……」
なんだかめんどくさい彼女さんみたい……。どうしようかと困っていると、小鈴ちゃんが続けた。
「推しとか、そんな嬉しいこと言われると思わなかったから。今のわたしなんて誰からも愛されない怖い巨大怪獣だって思ってたから……」
「そんなわけないじゃん」とわたしは真面目な顔で伝えた。
「何度も言うけど、小鈴ちゃんは可愛いんだから、そんなこと言わないでよ!」
そう言うと、小鈴ちゃんが瞳を潤ませたまま、ニコリと微笑んだ。
「大丈夫よ。もう言わない。月乃が推してくれている間は言わないわ」
「じゃあ、ずっと推す」
「言ったわね?」
小鈴ちゃんが試すようにわたしをジッと見上げるから、2、3回くらい首を勢いよく縦に振った。
「じゃ、もう言わないわ。大きくても、応援してくれてる人がいるのなら、わたしは誰よりも可愛くなるわ」
小鈴ちゃんは今朝会った時よりもずっと元気になっていた。
「よかった。じゃあ、わたしがずっと応援するから、小鈴ちゃんはもう自分のこと卑下しなくても良いね」
うん、と笑う小鈴ちゃんは、やっぱり今まで会った子の中で一番可愛らしいと思ったのだった。
「このグループがどうしたの?」
わたしが尋ねたことへの回答の代わりに、小鈴ちゃんが無言で動画を流す。タイトルに『メンバー紹介:小鈴』と書いていた。中学生の頃の小鈴ちゃんの動画みたいだ。
先ほどのブルーベリーティアラというアイドルグループの子たちみたいに可愛らしい衣装を着た小鈴ちゃんが周りに花でも咲せてしまいそうなくらい満面の笑みをカメラに向けている。
『あなたの心の鈴、鳴らしちゃうぞ~、体は小さいけど、エネルギーは弾けまくってます! ブルーベリーティアラの黄色担当、小鈴です!』
カメラに向かって手を振っている姿は本気で推してしまいそうなくらい可愛らしくて、元気がもらえそうなものだった。
「可愛いね」と漏れた声は本心だった。
「可愛かったのよ、わたしは……」
小鈴ちゃんが悔しそうに呟く。
「アイドルになりたくて、頑張って歌って踊ってオーディションいっぱい受けて、やっと掴んだデビューだったのよ。それなのに……!」
小鈴ちゃんがその場で膝から崩れ落ちてしまった。
「何よ、この体! こんな体じゃライブ会場にも入れないわ!」
座り込んで涙目のまま上目遣いでこちらを見上げてくる小鈴ちゃんがあまりにも可愛らしくて、ドキリとしてしまった。小鈴ちゃんはやっぱり凄く可愛いと思う。
その一方で、43メートルの体は、きっと小鈴ちゃんにとっては本気で嫌なものなんだろうな、とも思った。たしかにわたしも大きな体のせいで不便な思いはたくさんしてきた。路上駐車をしていた車も、街路樹も、無人の家も壊して迷惑もかけてしまったと思う。でも、この体は悪いことばっかりじゃないんだけどな……。
「わたしには小鈴ちゃんの気持ち、正直わからないよ。大きくても毎日楽しいから」
そう言ってしゃがんでから、小鈴ちゃんの頭を撫でた。ほんの少しだけブラウンカラーに染まった髪の毛が柔らかくて、猫でも撫でているみたいだった。
「月乃にわかってほしくもないし」
「わからないけれど、やっぱり小鈴ちゃんがどんな大きさでも可愛いってことはわかるよ」
そう言うと、小鈴ちゃんがジッとわたしのことを見つめた。
「怪獣なのに?」
「ずっと言ってるけど、小鈴ちゃんは可愛い怪獣だから、大丈夫。大きさだけでなく、可愛さも30倍だと思うよ」
小鈴ちゃんがじっとわたしを静かに見つめて、言葉の続きを待っていた。
「だからさ、アイドルチャレンジしたら……?」
そう言うと、小鈴ちゃんはフッと鼻で笑った。
「踊ったら街を壊しちゃうようなアイドル? 何それ、人を笑顔にするどころか、子どもが泣き出しちゃうわ。あ、子どもだけじゃないか。老若男女、みんなわたしが踊ったら悲鳴をあげちゃうでしょうね」
「そうかな。小鈴ちゃん可愛いから、わたしなら癒されると思うけど」
「それは月乃がわたしよりも大きいからでしょ?」
小鈴ちゃんが呆れたように言うから、わたしは首を横に振った。
「本当に違うよ。そう言う意味じゃない。もしわたしが小さくても、小鈴ちゃんのライブ、足元から見上げて、思いっきりサイリウム振りたい! 超推すよ!」
「足元で見たら踊ってる時に踏み潰されちゃうわよ?」
「推しに踏み潰されるって幸せじゃない?」
「何言ってんのよ……」
小鈴ちゃんは呆れたようにため息をついたけれど、次の瞬間に笑顔になった。
「でも、なんかちょっと面白いわね、それ」
「わたしを踏み潰すのが?」
わたしが尋ねると、小鈴ちゃんが慌てて首を横に振った。
「違うわよ! サイコパスな月乃と一緒にしないでよね! 大きなアイドルが、ってことよ!」
「サイコパスって、わたしディスられた……?」
「ディスられたくなかったら、狂気じみた発想はやめなさい」
小鈴ちゃんが苦笑いをしてから続ける。
「わたし、世界で一番大きなアイドル目指そっかな」
「その心意気だよ。まあ、背の高いお姫ちゃん先輩とかが目指しちゃったら、世界一大きなアイドルには慣れないから、目指そうとしたら邪魔しないといけないけどね」
「そんな細かいことは良いのよ。せっかく前向きになったんだから、水差さないでよ!」
小鈴ちゃんが頬を膨らませてわたしのことを睨んできた。やっぱり大きさなんて関係なく可愛らしいんじゃないかな。それこそ、膨らませた頬の空気をビルの屋上にいるファンの子たちに向かって吹きつけてみたら、ちょっとしたファンサービスにもなるかも。想像してわたしはクスッと笑ってみた。
「小鈴ちゃんのアイドルの夢、わたしも一緒に応援するね! 目指せ世界一大きいアイドル! わたしも小鈴ちゃんのことプロデュースするね!」
「……いや、プロデュースはしなくてもいいわよ。応援するだけにしてよ?」
「え? なんでさ!」
応援は当然するけれど、わたしも協力して一緒にアイデア出した方が名案が浮かびそうなんだけど。
「月乃がアイデア出してきたら、どうせビルの屋上に人を集めて、同じ視線から曲を聴かせよう! とか、そんなこと言うんでしょ? 絶対に嫌よ? 顔近くで見られたら産毛が見えちゃったり、小さなニキビまでハッキリ見えたりして嫌だから。この大きさだと普通の人にはしっかり見えちゃうからね」
小鈴ちゃんがジトっとわたしを見てくるから、苦笑いをして否定をした。
「も、もちろん、そんなこと考えないよ……」
この感じだと吐息を吹きかける、なんて言った日には、もっと怒られちゃいそう。わたしは心の中だけに留めておいた。
「じゃ、プロデュースはやめとくね。その代わりわたしが世界一大きなアイドル白石小鈴の一番初めの推しになる!」
そう言うと、小鈴ちゃんが黙って俯いてしまった。
「あれ? 嫌だった……?」
尋ねると、小鈴ちゃんが首を大きく横に振る。その拍子に、瞳からポトリと涙が溢れた。
「小鈴ちゃん……? なんで泣いてるの……?」
「月乃のせいよ!」
「わ、わたし何かしちゃったかな……?」
「してる」
「嘘……。ご、ごめんね」
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「推しとか、そんな嬉しいこと言われると思わなかったから。今のわたしなんて誰からも愛されない怖い巨大怪獣だって思ってたから……」
「そんなわけないじゃん」とわたしは真面目な顔で伝えた。
「何度も言うけど、小鈴ちゃんは可愛いんだから、そんなこと言わないでよ!」
そう言うと、小鈴ちゃんが瞳を潤ませたまま、ニコリと微笑んだ。
「大丈夫よ。もう言わない。月乃が推してくれている間は言わないわ」
「じゃあ、ずっと推す」
「言ったわね?」
小鈴ちゃんが試すようにわたしをジッと見上げるから、2、3回くらい首を勢いよく縦に振った。
「じゃ、もう言わないわ。大きくても、応援してくれてる人がいるのなら、わたしは誰よりも可愛くなるわ」
小鈴ちゃんは今朝会った時よりもずっと元気になっていた。
「よかった。じゃあ、わたしがずっと応援するから、小鈴ちゃんはもう自分のこと卑下しなくても良いね」
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