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第一章『参上! まさにチートな仲間たち』

第三十三話 ライト 復活!

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「えーっとね、まずライトがあの状態になっている理由を知りたいんだけど」

それが分からないと何を治したら良いのかが分からないからね。

「たしか肉体精神の損傷だと言っていました」

「肉体精神?」

「体を動かす為に必要な魂だそうです」

あー、こっちにもそう言う話って宗教の知識にあったね、たしか考える魂と動く魂は別なんだっけ?

「それならこれで良いかな?」

私は《ヒール》の魔法陣を改造した魔法陣を出した。

『魔力』『相手』『浸透』『精神』『回復』『治る』、これをもう少し改良すれば行けるかな?

『相手』を『魂』に『治る』を消して『精神』と『回復』の間に『接合』にすれば良いかな?

イメージはバラバラになった精神をくっ付ける様な感じで!

「出来た!」

「これは…良い出来ですがもうこの組み合わせは試しましたよ」

「え、じゃあどうしよう?」

うーん、回復かー…分裂?駄目そう、それが駄目なら吸収は…試してみる?

でも何か怖いから『相手』と『浸透』を入れ換えて『接合』を『吸収』にしよっと。

「今度こそ出来たよ」

「…吸収ですか、これは前に試した時に魂を引っ張り出しそうになって断念しましたよ」

それってもしかしてイメージの問題かな?

「その時の組み合わせはどんなのだったの?」

「え?確か『魔力』『相手』『浸透』『精神』『吸収』『治る』でしたよ」

「うーん、でも他の部分も違う所があるし一回だけ試してみよ?」

「…そうですね、ではそうしましょう」

私達はライトの所まで移動する。

「よし…名前どうしよう?ヒールじゃ駄目だし」

「ソウルスティッキーとかですかね?」

「じゃあ…《ソウルスティッキー》…あれ?」

何で発動しないんだろう?

「魔力不足ですね」

「あ、それは考えて無かった」

うーん、どうしよう?

「ならこれを使ってください」

そう言って光海さんは手のひらサイズの紫色の宝石みたいな物を取り出した。

「何これ?」

「実穂さんが倒したゴブリンの魔石ですよ」

「え、倒した?逃げてったんじゃないの?」

「いえ、倒されてましたよ、主に毒で」

あの毒で倒せてたんだね。

「ちなみにゴブリンウォーリアーの魔石です」

「ウォーリアー?」

「進化してましたので」

進化かー…そっかー、だから剣で攻撃しても一ダメージしか与えられなかったのかな?

「いえ、あれはただ単に攻撃力不足なだけです」

…心を読まないでください。

「嫌です」

「拒否された!?…所で魔石って何に使えるの?」

「今一番使える使い方は魔力タンクとして使う事ですね、魔石に魔力を通せば接続できますよ」

魔力タンクかー、やってみようかな?

「…こう?」

「そうです、そのまま魔法を使ってみてください」

「わかった」

私が魔法をイメージするとライトの上にライトの全身がすっぽり入るような魔法陣が浮かび上がった。

そしてその魔法陣はゆっくりと回転して‥

「《ソウルスティッキー》」

眩しい位に光り輝いた。

魔法陣から出た光がライトの中に入っていき、魔法陣は消え去った。

…失敗してないよね?

「…うーん、何事ー?」

「マスター!」

光海さんがライトに抱きついた。

「ありゃ幼児退行でもしたの?あいおー…名前、付けてもらったの?」

「はい、マスター、光に海と書いてコウミと言う名前を実穂さんに付けてもらいました」

「そっかー、ありがとね、実穂」

「どういたしまして」

光海さんが嬉しそうで良かった良かった。

「で、本当に何事?まだ一日位しか経ってないよ」

「実穂さんが起こしてくれたんですよ」

「へー…魔法文字ってあの本に書いてあったっけ?」

「実穂さんがご自分で解読してました」

そうだよ!どやぁ。

「ほへー…光海、もうそろそろ離れて」

「はい」

光海さんがライトから離れる。

「突然だけど実穂、『あ』は魔法文字で何て書く?」

「『┏』でしょ」

「…凄いね、本当に解読しちゃってるんだ」

「そうだよ!」

「もしかして天才なのかな…っ!?」

「マスター!?大丈夫ですか?」

「あー、うん、大丈夫…だと良かったんだけどね」

「どう言うこと?兄ちゃん」

ラキト!いつの間に!?

「えーっと、今大体のスキルが使えなくて、魔法も使えない状態だね」

「けっこう不味いですね」

「しょうがないから減らしてくるよ、ちょうど良いから3%ぐらいまでね、光海、今の状態じゃちょっときついから手伝って」

「はい、マスター」

そう言ってライトは立ち上がり馬車の外に出ていった。

さっき起きたばっかりなのに、大丈夫かな?

「ではラキトさん、実穂さん、ちょっと出掛けてきます、夕食までには帰ってくると思います」

そう言って光海さんも出ていった。

「…実穂、今の内に剣の練習でもするか?」

「うん、するよ」

ちょっと最近私に対して素の口調で喋って来てくれているラキトが剣の練習を誘ってきた。

練習はするけどラキトはけんじゃなくてけんじゃないかな?


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ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがき担当のディメンだぜ」

ライト「どうも皆さんこんにちは、やっと復活!ライト スターダストです」

ディメン「その割にはすぐに退場してったな」

ライト「しょうがないじゃん、狂乱値がやばかったんだから」

ディメン「どれ位?」

ライト「96%」

ディメン「壊れかけじゃねぇか」

ライト「一部スキルも暴走しかけてたし」

ディメン「例えば?」

ライト「どのスキルとは言わないけど犬歯が異様に伸びてたし」

ディメン「吸血鬼かよ…今回のステータスだぜ」


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・進和 実穂 
・性別 女 年齢 18歳
・種族 人間
・職業  ?
・LV  1   2/5
・握力 5
・HP 23
・MP 3/10
・AT  12
・DE 13
・IN 12
・MD 12
・AG 15
・EX 7

スキル
・実力鑑定 Lv 4
・物質鑑定 Lv 3
・支援魔法操作Lv 8

パッシブスキル
・異世界言語
・?高????
・気配察知 Lv 7
・危機察知(特)

加護 呪い

称号
・異世界人
・?高????
・助けられた者
・空を飛ばされし物
・トラブルメーカー
・弱者
・生者
・天才(仮)


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ディメン「…(仮)って」

ライト「どこか抜けてる所があるもんね」

ディメン「お前と一緒でな」

ライト「え?僕そんなに抜けてる?」

ディメン「ああ、後ろで手をワキワキさせている光海に気づかない位には」

ライト「え?」

光海「あー!もう!ばらさないで下さいよ」

ディメン「ばらすも何も勝手に入ってくるな!はぁ…今回はこの小説を読んでくれてありがとな」

ライト「誤字脱字やストーリー矛盾等がございましたらご報告の方をよろしくお願いします」

光海「それでは皆さん」

ディメン&ライト&光海「さようなら」


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おまけ
実穂のクルミへの愛情表現度合い

レベル1 なでなで
何かしてくれた時に必ず頭を撫でる実穂さん。
クルミさんも表には出さないが嬉しそうです。

レベル2 ブラッシング
毎晩必ず髪と尻尾をブラッシングする実穂さん。
クルミさんも気持ち良さそうにしてる。
髪と尻尾のブラシは別々で固さが違うそうです。

レベル3 ハグ
感情が振り切った時に必ずやる実穂さん。
くるみさんは恥ずかしそうにしながらも嬉しそうです。



レベル10 いつの間にか抱き枕
寝てる時、無意識でたまにしてしまう実穂さん。
クルミさんはこの時だけは表情を隠さずに嬉しそうにしています。


…おや?


レベル0 覗き魔ライト
レベル10の時だけ表れる覗き魔ライト。
とっても微笑ましい目をしているが勝手に人の部屋に入り込んでいるのは変わらないようです。



今日のわ○こ風にしてみました。
終わり
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