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第一章『参上! まさにチートな仲間たち』

第五話 ドキドキ! 皆でいこう!初歩の森

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兵士から棒を貰う場面を追加しました。


一部内容を修正しました

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昨日いろんな武器を試した結果、普通の武器は全部駄目だった。

そのあとの魔法適性審査は全滅だった。これは攻撃スキル取得不可の効果だね。

これは流石のラベイアさんも予想外だった様で、そのあとに普通ではない武器を試してみた結果、木で出来ていて先の部分が鉄で覆われているという奇妙な棒みたいな武器を使う事になった。

てか、フライパンとかハサミみたいなのとか色々とありすぎな気がするんだけど。

極み付けはただの石、ラベイアさんは投てき用の石だと言い張ってるけど絶対ただの石でしょ、さっきそこで石を拾ってる所見たもん。



「お前ら、集合だ」

ラベイアさんを疑いの目で見ていると先生が集合をかけてきた、私は棒を持って並ぶ。

「ちゃんと武器は選べたか?これから戦闘訓練を行う、くれぐれも大怪我だけはするなよ」

大怪我って!流石にそれはしたくないね。

…あれ?何かおかしい気がする。一体何がおかしいんだろう?まあ、とりあえずラベイアさんの所に戻ろう。


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翌日

戦闘訓練やだ。ラベイアさん怖い。もうしたくない。

あの人おかしい、途中で人間じゃない動きした。

今はまた部屋のベッドに倒れている。

結局戦闘訓練は、昼食と夕食を挟んで深夜らへんまで続いた。

何故か、どうやって部屋までたどり着いたか覚えていない。

そして、うつ伏せになりながらラベイアさんをどうやったら倒せるかを考えていた。

足を棒ですくう?だめだ、その前にやられる。

速攻で頭を叩きに行く?これもだめだ、まずスピードで勝てない。

どうやったら勝てるんだろ?というかなんだか戦う時に体の動きが凄く遅くなった気がするんだよね。

これが戦闘時ステータス1/8なんだね。正直凄い動きずらかった。

そういえばもうすぐ城の近くの森で実戦をするとか言ってたね。

これ大丈夫だよね、全部のモンスターがラベイアさん並みに強いとかないよね。

なんだか怖くなってきているとドアからこんこんと、音がした。

「出発する準備が出来ました、今すぐ城門裏口に行きますよ。」

この声は、昨日呼びに来てくれたアリベールさんだね。

私は「はい」と言ってから、いそいでドアを開けた。

「では、行きますよ」

それだけ言って兵士の人はすたすたと歩いていった。

これはついてこいって事かな?とりあえずついていってみよう。


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私は、そこにいた兵士から棒を貰ってから列に並んだ。

…えっと、何この並び順、いじめかな。

戦闘職が前後にいて魔法職が中心にいるのは良いと思うよ、そして全く戦えない私がその魔法職の中に紛れ込んでいるのもまだ良いとする。

でもね、なんで私の位置が市長の娘の隣なの!

「あら、美穂さんなんなのその棒、そんな棒で戦うつもりなの?まったくお行儀が悪いわね」

ほらきたーはいはい、どうせ私は棒ですよーだ。なんで棒だとお行儀が悪いって事になるんですかー

「それに比べて幸子様は、6つある基本の魔法の内5つの魔法を習得していらっしゃる天才なんでございますよ、少しは頭を下げなさい、平民!」

なんだろう、このこの人達こっちにきてパワーアップしたの?いつもより私の扱いが酷かったりする。

ってか平民って、お前は貴族かって言ってやりたい。

良いですよーだ、どうせ私は魔法が使えない雑魚モブですよーだ。

「じゃあ、出発するぞー」

先生の合図で皆が歩きだす。どうやら先生は、歩きながら実戦について説明するようだね。

「今から行く所は初歩の森という所だ。そこではゴブリンやスライムといった弱い魔物が出るらしい、だが弱いと思って油断するなよ、わかったな」

初歩の森かぁ、鑑定出来たりしないかな?

じ~…やっぱり駄目か、じゃあこの木はどうだr「グガァ!」

「ひゃ!」

思わずびくっとした。いきなり木の影から現れてグガァって、びっくりするよ!

「皆さん、あれがゴブリンです。周りに仲間がいるかもしれません、気をつけてください」

護衛としてついてきた兵士がそう言うと「グガァ」「グガ」「ガガァ」とたくさん出てきた。

「さあ皆さん、危ない場合は私が助けますので安心して戦闘に入ってください」

まあ兵士の人がそう言っているからだいじょぶでしょ。

そう思って棒を構える、そして、一番近いゴブリンに突きを与えてみた。

お、怯んでる怯んでる、今のうちに鑑定をしてみよう。


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ゴブリン

比較的弱い魔物
一匹程度なら武器さえあれば子供でも勝てる
でも油断してはいけない
この魔物の怖い所は繁殖能力
一匹に勝ったからって油断していると
きっと仲間を大量に引き連れて復讐をしに来るであろう
そのように滅んだ村も大量にある


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モンスターを鑑定するとこんな感じなんだね。

ステータスは見れないんだ。

よし、とりあえず倒してみよう。

そう思って棒で突く。

突く、突く、突く

よし!あともうちょっと

そう思った矢先、火の玉が飛んできてゴブリンに命中した。

え、誰だろう。援護してくれたのかな。

ゴブリンは完全に死んだようだから、火の玉が飛んできた所に振り向いてみる。

その方向に居たのは、市長の娘とその取り巻きたちだった。

「あら美穂さん、危ない所だったわね、もう少しでやられる所だったじゃないの、そんな弱い魔物にやられそうになるなんて、流石の平民ね」

「そうだそうだ、それに比べて幸子様は素晴らしい才能の持ち主ですね、あの平民が少しも傷つけられなかったあの魔物をいとも簡単に燃やし尽くしてしまうなんて、まったく、あの平民にも見習って欲しいですね」

なんだろう、この人援護しに来たんじゃなくて私をただ笑いに来たって感じだね、だってそういう顔してるもん。

とりあえず、ゴブリンにやられそうになったっというところだけでも訂正しなきゃ

「ねえ、私はやられそうになってなんか」

「美穂さん、私の面子に泥を塗るつもり?言っておきますけど私はいつでもあなたを燃やす事ができるんですよ、言動には気を付けなさいこの平民!」

市長の娘は小声で強めの声で言った。

というかそれ脅迫じゃん怖い怖い。

「お前らー列を組み直せー」

「あら、もう終わったの。意外と早いわね、皆さん行きますよ」

そして何気無い顔で列に戻っていった。

私はその横顔を睨み付ける事しか出来なかった。


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しばらく歩いた後、少し広目の場所で自由時間兼休憩をした。

そして私はそこから少し離れた座り易い岩の上に座っていた。

はぁ、こっちに来てから少し位いじめが改善すると思ったのに何故かもっと酷くなっていたりする。

さっきからいきなり足を引っ掻けて来たり、木が揺れて皆がそっちに集中しているうちに反対側に押してきたり

先生が「ここはとても滑りやすいから気を付けろよ」と言っていた所でつまずいたときに、手を差し伸ばしてきたから、少しは良いとこあるじゃんと思って感心した矢先に、小さい電気を起こす魔法を使ったきたりとか

最後の事は何かぶつぶつ言いながら手を差し出して来たから何だろうなと思って私も手を出したらそのトラップにかかっちゃったからね、それが詠唱だと気づけば良かった。

はぁ~そうため息をついていると、誰かがやって来たような感じがした。

きっとこれの効果だね。そう思ってステータスの《気配察知》の所を押してみた。


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気配察知

周りの生物の気配がわかる
ただし、なんの生物かはわからない
それと、無生物には効果がない


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それにしても誰が来たんだろう?

そう思って振り返ってみた。

「あら実穂さん、こんなところで何をしているのかしら?」

嫌なやつがきた

「…そんな顔しないでくださる?これでも私はあなたとお話をしに来たんですから」

「お話?」

「そう、お話です。実は最近私のペットが反抗的でねどうしたらいいか困っているの」

市長の娘は勝手に語り始めた

「実はそのペットもこっちに一緒に来てしまってね、それでずっとここに置いておくのも嫌だしどうしたら良いのか迷っているの?美穂さん、どう思われますか?」

「どうって言われても、私にはわかりませんよ」

「あら、それはどうかしら、それはあなたが一番わかってるはずよ」

「それってどういう」

「だってそのペットって…あなたの事よ」

「え」

「少し前まではまだ明日があるみたいな感じで何度いじめても、次の日には笑顔でやってくるから苛めがいがあったのに、最近は一度するたびに凄い顔で睨み付けてくるから、もう飽きちゃったわ。でも私の家にはおもちゃは古いのが壊れるまで新しいおもちゃは買ってもらえないっていうルールがあるんでしたわね。どうしましょう?…あっそうですわね、今ここで壊してしまえばいいんですわ。『万能なる魔の力よ 今ここに風の壁を作り 外との音を閉ざしたまえ 』《サイレンスルーム》」

詠唱が終わると周りに薄い壁の幕出来た。それと同時に周りの音が一切聞こえなくなった。

「あなたと私は謎の魔法を使うゴブリンに出会った、そこであなたは私を逃がすために犠牲となった、というシナリオで私はあなたを殺した事を誰にもばれない、大丈夫よ、あなたの事は悪くは言わないわ、ただ、おとなしく死んでくれればいいんだから」

そう言って詠唱をしながら近づいてくる市長の娘に私は、ただ情けない小さな悲鳴を出すことしか出来なかった

「ひっ」

悲鳴をあげている間にもどんどん詠唱が進んでいく

「誰か…助けて」

「もうおしまいよ、助けなんか来ない、来世ぐらいはもっといい環境に生まれてこられるといいわね、バイバイ実穂さん」

そう言って魔法の火の玉を投げられそうになった瞬間

猪が飛んできて市長の娘に命中した。


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ディメン「どうも、あとがき担当のディメンだぜ」

ライト「どうもこんn」

ディメン「まだだよ!せめてあともう少しだけおとなしくしてろ!」

ライト「ショボーン(´・ω・`)」

ディメン「まあこいつはおいといて今日のステータスだぜ」


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・進和 実穂 
・性別 女 年齢 18歳
・種族 人間
・職業  ?
・LV  1   1/5
・握力 5
・HP 23
・MP 10
・AT  12
・DE 13
・IN 12
・MD 12
・AG 15
・EX 7

スキル
・鑑定眼 LV 5

パッシブスキル
・異世界言語
・??????
・気配察知 Lv 3

加護 呪い

称号
・異世界人
・??????


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ディメン「今回の美穂は、いろいろ大変だったようだな。使える武器が棒だけで、魔法も当然のように使えず、森に行けば殺されかける。…本当に災難だな!これは同情したくなるぜ。そして、飛んできた猪は何なのか、次回は謎の人物が出てくるぜ。今回はこの小説を読んでくれてありがとな。次回も読んでくれると嬉しいぜ、それじゃあ、またな!」
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