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不幸だった少女、神になる!

第1話 死んだロリっ子(25才)と犯人のロリっ子(神)

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「ふぇぇぇぇぇぇんっ!」

………どうしてこうなった?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私の名前は並木 来葉。

ピッチピチの25歳だよっ☆

私は仕事の関係で自宅まで走ってたの。

そこで大きな事件が起こりましたー!

その事件とはー?

………大☆爆☆発です!

え?何言ってるかわからないって?

大丈夫!私もだよ!

そして私は爆発音の後目の前が真っ暗になったのだったー!チャンチャン♪

で、今は号泣ロリっ子の目の前に居るの。

………うん、振り返ってみても全くもってここに居る意味がわからないよ?

「ねぇ、ちょっと落ち着い「ふぇぇぇぇぇぇんっ!」………」

………話が進まないっ!

「ふぇぇぇぇぇぇん!氷神様ぁ!」

………誰か呼んだね?その人が説明してくれるのかな?

「………何このカオス」

うわっ!後ろ!?

「えっと………君は………並木 来葉さんであってますね?」

「あ、はい」

おぉ!目が一瞬光った!かっこいい!

それにこの人凄いイケメン!………というか中性の顔立ち?

「………ちょっと待っててください………ニャール!泣いてないでこの子に説明して謝罪しないと!」

「ごぉ゙め゙ん゙な゙ざぁ゙い゙」

「汚い!」

………顔の穴という穴から水が吹き出してる………。

「………はぁ、もう良いよ、あっちで反省書書いてきて」

「グスッ!ヒックッ!」

………あ、扉から出てっちゃった………扉消えた!?

「………さて、改めまして申し訳ございません」

………いきなり謝られた?

「えっと?何で謝られたの?」

「貴女の死亡理由があの子だからです、部下の失態は上司の失態でございますので」

………え?私死んだの?

爆発に紛れてこの可愛い私が拐われたんじゃなくて?

それを助けてこの変な場所につれて来られたんじゃなくて?

「………良かったぁ!」

「え?」

「だって連れ去られてたのなら何されるかわからないじゃん!もう死んでたのならオールオッケー!家族は全員居ないし家もマンションだったから何も心配無いし!」

「………前向きな子だねぇ」

「あ!でも死亡した所は見たい!」

「え!?」

………あれ?驚かれた………ちょ!そんな目で見ないで!違うから!そういうのじゃ無いから!

「………なるほど、本当に死亡したのか確認したいんだね?」

「そうです!神様なら出来るでしょ?」

「名乗る前に神様って信じてたんだけど、何この子凄い………はい、これが死亡理由」

うわっ!スクリーンが出た!

何々?まずあのロリっ子が不注意でボールを落とす………あのボール、よく子供達が遊んでるゴムボールじゃん、こんなのであんな爆発が起こるの?

………あ、何か変な場所に入ってって………水車に巻き込まれた………あ、吹っ飛んだ………空を飛んでた鳥に当たって?………鳥が焚き火をしている若者達に落ちてった、川の近くとはいえこんな所で焚き火なんかするな!………それで若者が持ってたマシュマロを驚いて投げちゃって?………飛んできた野球のボールが当たってマシュマロが表面に着いた、そんでそのボールが転がってガスボンベの近くに着地………あ、猫がマシュマロだけ食べてった………その猫がガスボンベから跳んだ拍子にガスボンベが外れてプシューッ!ってなって?………ボールが落ちてきたね?………あ、ガスボンベに当たって………大☆爆☆発………あれ?まだ私死んでないね?………あっ、ボールが私にストライクショットしてきたよ………何この死に方?そんでもって頑丈だね?そのボール。さすが神様が遊んでたボールだよ。

「………ヒトコロスイッチ?」

「何て呆気ない死に方………私らしいね」

「何この子、さっきまでワクワクしてたのにいきなり自虐しだした怖い」

「いや、自虐じゃなくて………昔から私運が悪かったんですよ、バナナに滑って転んだり、よく小指をどこかにぶつけたり………だから私らしいなぁって」

「………なるほど………それで来葉さん、貴女には二つの選択肢があります」

「選択肢?」

「一つはこのまま輪廻の輪に入り生涯を終える、この場合、記憶はなくなりますが死んだ時に神の力を少し吸収しているので何らかの凄い力を持つでしょう」

なるほど、普通に生まれ変わるんだね?

「二つ目は………神となる」

え?

「貴女の中には神の力の欠片が入ってしまった、だから神と「二番目で!」………せめて説明は聞こうよ」

「いえ!何となくわかりました!私は死んだ理由が神のボールだから神様になれるんですよね?」

「えぇ、何この子………本当に良いの?神様って永遠に続く仕事みたいな者だよ?止めたくても止められない、止めるには死ぬしかないみたいな」

「やります!私!生前から社畜なので!」

「………何この子」

この人の口癖になりかけてるね?

「………まぁ良いや」

「やった!」

「魂も綺麗だしほぼ下心無しで神様になりたいだけ………下心あったりする?」

「あります!生きてた頃は友達が少なかったので神様になったら沢山できないかなぁ?って思ってます!」

「………なら僕がその1号になってあげましょうか?」

「え?良いんですか!ありがとうございます!」

やったー!友達ゲット!目指せ100人!

「あ、後友達なら敬語要りませんよ!」

「わかったよ、本当に警戒心の無い子だねぇ………じゃあ始めるよ?………後悔しないね?」

「はい!」

「………『廻りし魂の定めに終止符を 動き出す無数の年に歯止めの刃を 無垢な迷える魂に永遠の生を 我は上位神が一人の氷神なり 我の名の元に宣言す 新たなる神の生に幸あらん事を』」

………うわぁ!何か力が沸いてきたぁ!………あれ?すぐに無くなっちゃった?

「………最適化が早いねぇ、ちょっと手のひら貸して?」

「これで良い?」

「オーケーオーケー!」

手のひら見せて何になるんだろう?………ちょっとくすぐったい。

「………うん、成功!おめでとう!今日から君は創属性の神様だ!」

「え!?創造神!?」

世界作れちゃうの?

「違う違う!創造神は別に居るから!そういう意味じゃなくて何かを生み出すのが得意な神様って事!………まぁ君は無属性だから普通の物しか生み出せないけどね?」

「なるほど、そういう事なのかぁ………それで?神様って何の仕事をしてるの?」

「世界の管理だよ、今から詳しく教えるね?」

「よろしく!」

こんな感じに私の新しい人生………神生?が始まったのである!
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