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クリスマス③
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いろいろ考えたが、ゆきが完璧にプランニングしてくる中で唯一用意できるとしたらプレゼントだろう。
ゆきはお金持ちだ。買おうと思えばなんでも買えるだろう。たぶんゆきは物を貰っても喜んではくれるが、所詮買えてしまう物だ。
だったら自分が用意できてなんとなく喜んでもらえそうなものは手作りのものだ。
自分で用意できて、手作りで、と考えると自分ではもうひとつしか浮かばなかった。
「ケーキ、作ってみようかな」
クリスマスケーキは僕の憧れの一つで、小さい頃の記憶にはあるが、ここ最近ずっと食べられてなくて、ゆきと初めて2人で食べるはずのものだ。僕にとってはかなり重要で特別なものにしたい。
もちろん、パティシエの人が作った見た目も味も豪華なケーキが1番いいのはわかっているが、それは多分ゆきにとって普通だ。ゆきにとって特別で喜んでもらえるものにするには手作りしかないと思う。
幸いにも作り方を教えてくれる人と場所は探せばある気がした。
早速宗田さんに相談してみると宗田さんは快く引き受けてくれた。
「宗田さんすみません、忙しい時期に」
「いいよ、柳くんには頑張ってもらってるしね、クリスマスメニューの準備をしながらで悪いけど」
忙しい仕事の合間に無理を言ってお願いしている自覚はあるが、こういう時に嫌な顔一つ見せずに快く引き受けてくれるのは宗田さんの人柄だと思う。
ゆきはお金持ちだ。買おうと思えばなんでも買えるだろう。たぶんゆきは物を貰っても喜んではくれるが、所詮買えてしまう物だ。
だったら自分が用意できてなんとなく喜んでもらえそうなものは手作りのものだ。
自分で用意できて、手作りで、と考えると自分ではもうひとつしか浮かばなかった。
「ケーキ、作ってみようかな」
クリスマスケーキは僕の憧れの一つで、小さい頃の記憶にはあるが、ここ最近ずっと食べられてなくて、ゆきと初めて2人で食べるはずのものだ。僕にとってはかなり重要で特別なものにしたい。
もちろん、パティシエの人が作った見た目も味も豪華なケーキが1番いいのはわかっているが、それは多分ゆきにとって普通だ。ゆきにとって特別で喜んでもらえるものにするには手作りしかないと思う。
幸いにも作り方を教えてくれる人と場所は探せばある気がした。
早速宗田さんに相談してみると宗田さんは快く引き受けてくれた。
「宗田さんすみません、忙しい時期に」
「いいよ、柳くんには頑張ってもらってるしね、クリスマスメニューの準備をしながらで悪いけど」
忙しい仕事の合間に無理を言ってお願いしている自覚はあるが、こういう時に嫌な顔一つ見せずに快く引き受けてくれるのは宗田さんの人柄だと思う。
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