からっぽを満たせ

ゆきうさぎ

文字の大きさ
上 下
146 / 154

クリスマス①

しおりを挟む
クリスマスといえば1年の中でもかなり盛り上がるイベントだとは思う。町中が1ヶ月くらい前からクリスマスムード一色になり、当日にはみんなが浮き足立って街を歩く。
僕はそのイベントとは小学生の頃で縁が切れたので、いまいちイメージが湧きづらい。

でもそれではいけない。ゆきは絶対にクリスマスの計画を立てている。それだけは予想できる。だったら自分も何かしたい。

「クリスマスって何するものなんだろ……」
ゆきに買ってもらったスマホでクリスマスの過ごし方を検索する。
飾りつけ……これはゆきがクリスマスの準備を水面下でしているようだから何もしなくても良さそう。
プレゼントを渡す……これは僕が会社を手伝ったりしながら稼いでいるお金で考えるとして、イチャイチャ……これは絶対ゆきならする気がする。甘える……確かにゆきは喜びそう。でもそれっていつもと同じな気もする。
何をしたら喜んでもらえるのか、全然わからない。検索で出てきたものがどれくらいハマるのかもわからない。わからないなりに、喜んでもらいたい。
僕のクリスマス計画が始まった。
しおりを挟む
1 / 4

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【完結】あなたがそのつもりなら〜婚約者は駆け落ちしました〜

恋愛 / 完結 24h.ポイント:177pt お気に入り:191

猫耳幼女の異世界騎士団暮らし

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,019pt お気に入り:432

見習い料理人はテキトー料理で今日も人々を魅了する

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:104

【完結】伯爵令嬢はハンサム公爵の騎士団長に恋をする

恋愛 / 完結 24h.ポイント:99pt お気に入り:39

【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:198pt お気に入り:5,797

処理中です...