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番外編:テーマパーク⑩
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花火が始まると僕は夢中で、さっきまでの恥ずかしさなんて忘れて花火に目を奪われた。
ゆきはその間、僕を抱えている腕は離さずに静かに一緒に見てくれていた。
花火が終わってショーの音もなくなると、パーク内では人が一定方向に流れていくのがわかった。きっと帰路に着くのだろう。
「ゆき、花火綺麗だったね!」
「そうだね」
ゆきが爽やかに笑いながら、荷解きをして着替えやお風呂を使いやすいように整えていく。
「ゆき……」
僕はそうやって部屋を歩き回るゆきの服の裾を掴む。
「どうしたの、カナ?」
振り返ったゆきにドキドキしていいたいこともやってあげたいことも、やっぱりやめようかと躊躇ってしまう。それでも思い切って少し上にあるゆきの目を見つめて、勇気を振り絞る。
「……ありがとう。大好き」
そう言って僕は少し背伸びをしてゆきの唇に唇を合わせる。ゆきは一瞬驚いてされるがままになったが、すぐに舌を入れてきて、深いキスに変わる。
「こんなにいい部屋でなくてもいいから、また来ようね」
「カナのためなら、何度だって最高のプランを立てて実行してみせるよ」
その後は2人でずっと一緒にいた。
ゆきはその間、僕を抱えている腕は離さずに静かに一緒に見てくれていた。
花火が終わってショーの音もなくなると、パーク内では人が一定方向に流れていくのがわかった。きっと帰路に着くのだろう。
「ゆき、花火綺麗だったね!」
「そうだね」
ゆきが爽やかに笑いながら、荷解きをして着替えやお風呂を使いやすいように整えていく。
「ゆき……」
僕はそうやって部屋を歩き回るゆきの服の裾を掴む。
「どうしたの、カナ?」
振り返ったゆきにドキドキしていいたいこともやってあげたいことも、やっぱりやめようかと躊躇ってしまう。それでも思い切って少し上にあるゆきの目を見つめて、勇気を振り絞る。
「……ありがとう。大好き」
そう言って僕は少し背伸びをしてゆきの唇に唇を合わせる。ゆきは一瞬驚いてされるがままになったが、すぐに舌を入れてきて、深いキスに変わる。
「こんなにいい部屋でなくてもいいから、また来ようね」
「カナのためなら、何度だって最高のプランを立てて実行してみせるよ」
その後は2人でずっと一緒にいた。
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