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番外編:テーマパーク⑥
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アトラクションはスピードが速く、落下などもあって楽しい。乗っている時間は一瞬のようだった。
「あーもう終わっちゃった。また乗りたい」
「カナはこういう乗り物慣れてないはずなのに怖がらないね。意外と肝が据わっているというか」
「そうやって設計してあるものには怖がらないよ」
ニコニコとゆきの方をみる。
「……ゆきは苦手?」
「そんなことないよ」
さらっと答えたゆきだけど、アトラクションが止まった時、ふっと息を吐いたり、よく考えたら乗る前も少し口数が少なかった。
無理しなくていいと思う。でもたぶんゆきは気づいた僕が「乗るのやめる」って言った方がガッカリする気がした。
「次まで時間あるんでしょ。ちょっと喉乾いちゃった!どこか座ろ?」
ゆきの腕にしがみついてゆきを見上げて言う。
「カナ……ごめん、ありがとう」
気づいて気を回したことなんてゆきにはすぐバレる。それでもどちらもはっきりとそれを口にしなかった。
「あーもう終わっちゃった。また乗りたい」
「カナはこういう乗り物慣れてないはずなのに怖がらないね。意外と肝が据わっているというか」
「そうやって設計してあるものには怖がらないよ」
ニコニコとゆきの方をみる。
「……ゆきは苦手?」
「そんなことないよ」
さらっと答えたゆきだけど、アトラクションが止まった時、ふっと息を吐いたり、よく考えたら乗る前も少し口数が少なかった。
無理しなくていいと思う。でもたぶんゆきは気づいた僕が「乗るのやめる」って言った方がガッカリする気がした。
「次まで時間あるんでしょ。ちょっと喉乾いちゃった!どこか座ろ?」
ゆきの腕にしがみついてゆきを見上げて言う。
「カナ……ごめん、ありがとう」
気づいて気を回したことなんてゆきにはすぐバレる。それでもどちらもはっきりとそれを口にしなかった。
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