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番外編:テーマパーク②
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「着きましたよ」
松永にそう言われると、車は広い駐車場に停まっていた。開演前にも変わらず、前後左右の駐車場は埋まっている。人気の高さが窺えた。
「私はお邪魔しないように園内や近場を散策しておりますので、いつでもご連絡ください」
松永は僕たちを車から下ろすと、鍵をかけてそう言い残して去っていった。
僕たちはその行動をありがたく思いながら、お目当てのゲートに向かう。駐車場では、遠くに見える建物に心が躍りながらも実感が薄かったが、近づけば近づくほど実感が湧いてきて、ゲートに着く頃にはワクワクとした気持ちでいっぱいだった。
「ゆき、今何時?何分??あとどれくらい??」
「さっきからまだ1分しか経ってないよ。まだあと10分ある」
「早く開かないかな……」
「こんなにワクワクしてるカナが見られるなんて……かわいすぎ……」
そう小声で言いながら、ゆきがうっとりとした目線でこっちを見続けている。僕は恥ずかしくて、それからゆきには時間を聞くのをやめた。ゆきはちょっと聞いて欲しそうにしていた。
松永にそう言われると、車は広い駐車場に停まっていた。開演前にも変わらず、前後左右の駐車場は埋まっている。人気の高さが窺えた。
「私はお邪魔しないように園内や近場を散策しておりますので、いつでもご連絡ください」
松永は僕たちを車から下ろすと、鍵をかけてそう言い残して去っていった。
僕たちはその行動をありがたく思いながら、お目当てのゲートに向かう。駐車場では、遠くに見える建物に心が躍りながらも実感が薄かったが、近づけば近づくほど実感が湧いてきて、ゲートに着く頃にはワクワクとした気持ちでいっぱいだった。
「ゆき、今何時?何分??あとどれくらい??」
「さっきからまだ1分しか経ってないよ。まだあと10分ある」
「早く開かないかな……」
「こんなにワクワクしてるカナが見られるなんて……かわいすぎ……」
そう小声で言いながら、ゆきがうっとりとした目線でこっちを見続けている。僕は恥ずかしくて、それからゆきには時間を聞くのをやめた。ゆきはちょっと聞いて欲しそうにしていた。
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