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番外編:大学祭⑤
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「その服よく似合ってる」
着替えた服はゆきからもらった服で、僕もデザインと着心地が気に入っている服だった。オーバーサイズのパーカーなのだが、どこか少し整った、高級感みたいなものがある。
このパーカーも決して安くないものだ。ゆきは貢ぎ癖があるのか、よく僕にいろんなものを与えてくる。そんな浪費していていいのかと思うのだが、竹宮さん曰く「幸久様は要様のことでしかお金をあまり使われませんよ」と言っていたので僕の見ているゆきのお金の使い方と、普段のお金の使い方には差があるようだ。ゆきにも、「自分のために使って」とは言ってみたものの全く聞いてくれない。むしろこれが自分のためだと言ってきかない。
「ありがとう、僕もこれ気に入ってる」
「ふふ、かわいい」
僕はお礼を言いながら笑って見つめ返していた目を慌てて伏せる。心臓に悪い。
「パンフレットもらってきた。カナどこ行きたい?」
落ち着いた頃にパンフレットを渡される。僕は最初に行くところを決めていたのでそっとパンフレットは断る。
「僕、ミヤとショータのところ見に行きたい。謎解きやってるらしい」
「へぇ!面白そうだね!行こうか」
僕達は体育館へと向かった。
着替えた服はゆきからもらった服で、僕もデザインと着心地が気に入っている服だった。オーバーサイズのパーカーなのだが、どこか少し整った、高級感みたいなものがある。
このパーカーも決して安くないものだ。ゆきは貢ぎ癖があるのか、よく僕にいろんなものを与えてくる。そんな浪費していていいのかと思うのだが、竹宮さん曰く「幸久様は要様のことでしかお金をあまり使われませんよ」と言っていたので僕の見ているゆきのお金の使い方と、普段のお金の使い方には差があるようだ。ゆきにも、「自分のために使って」とは言ってみたものの全く聞いてくれない。むしろこれが自分のためだと言ってきかない。
「ありがとう、僕もこれ気に入ってる」
「ふふ、かわいい」
僕はお礼を言いながら笑って見つめ返していた目を慌てて伏せる。心臓に悪い。
「パンフレットもらってきた。カナどこ行きたい?」
落ち着いた頃にパンフレットを渡される。僕は最初に行くところを決めていたのでそっとパンフレットは断る。
「僕、ミヤとショータのところ見に行きたい。謎解きやってるらしい」
「へぇ!面白そうだね!行こうか」
僕達は体育館へと向かった。
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