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これまで、これから⑨(R18)
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「……っはぁ……んっ……」
貪るようなキス。角度を変えながらゆきの舌が僕の口の中を余すところなく弄っていく。
「っは……ん……」
息ができない。でも気持ちいい。頭がぼんやりとして瞼が閉じていく。ゆきの顔がそっと離れていくのが寂しい。僕はうっすら目を開ける。
ゆきもなんとなくぼんやりとした顔をしている。でもその目には光が宿っていて、僕を逃さない。
「カナ」
この雰囲気で、その湿った声で。僕を呼ばないで。耳で聞いた声に反応して僕の全身が疼く。
ゆきは僕のパジャマの裾を捲って脱がす。僕の側面を撫でるゆきの暖かい手がくすぐったい。
「んっ、んっ……」
「はぁ……かわいい……」
唇に軽いキスが降ってきた。突然近づいたゆきの顔に驚いて目を閉じてしまう。
そうしている間に僕の胸の突起に湿り気を感じる。ゆきが、ゆきの舌が、僕の……。
「やっ……」
僕の胸のあたりにあるゆきの顔は意地悪そうに上目遣いで僕の顔を見つめ返してくる。恥ずかしくて目を逸らして腕で目元を隠す。
「だぁめ。かわいい顔が見えないでしょ」
あっさり僕の腕は両方ともゆきに捕まえられる。空いているもう片方の手は僕のもう一つの胸を楽しそうに動いている。
「ぅぁっ……あっ……」
散々両方を口と手でいじるとそのまま僕のお腹を舐めて下へ下がる。
「顔隠しちゃダメだよ」
手を離してくれたゆきはそう僕に言う。僕の腕は自由になったけど、ゆきがそう言うから呪いにかかったように動かせずに腕を掴まれていた時のまま固定される。
僕の太腿が持ち上げられ僕のものはゆきに丸見えになる。恥ずかしくて仕方がない。
もうこうなったら一思いに、と思うのにゆきはものすごく焦らす。
太腿の付け根をいやらしくゆきの手が這う。ゆきの手がどこを動いているのか、意識をしてしまって余計敏感になる。
「うっ……」
「声、我慢しないで。かわいい声聞かせて」
「あっ……」
僕がその言葉で口の力を抜いたのと同時にゆきは僕のものを握り込む
「あぁ……っ!」
僕は今まで感情もなく生きるようにしていたから自慰行為なんてしたことはない。だが知識は知っている。
でもきっとこんなに気持ち良くない。
ゆきがスルスルと僕のものを扱くたびに僕の体に電流が走る。
「あっ……あっ……ゆきぃ……」
僕が名前を読んだ瞬間、ゆきも少しビクッと動いた。僕はうっすらした意識の中でそれをちゃんと見た。
嬉しい。ゆきも僕のように感じているのかと思うと嬉しい。
「ゆき……」
もう一度呼んでみる。
「悪い子だね、カナ。止まれなくなるよ」
見たことのないゆきの笑顔。何かを堪えるような、嬉しそうな、それでいてとても意地悪な顔。
「ちゃんとほぐしてあげるつもりなんだから」
「ぅあっ……」
ゆきの指が入れられて僕はなんともいえない圧迫感に襲われる。
何かを探すように僕の中を動き回る指がある一点を触った。
「アッ……」
「みぃつけた」
ゆきはすごく意地悪な顔で笑った。
「アッ……アッ……!!」
見つけた一点をゆきはしつこくいじる。僕はその度に変な感じがする。嫌とかではない。狂ってしまいそうな感覚。
「やっ、やぁッ……うぁ……」
反射的に涙が出てくる。溢れた涙はゆきが舐めてくれる。
「いゃあぁ、なんか、なんか出るっ……ぅっ」
「いいよ…………イけ」
僕のものは初めて欲を吐き出した。
貪るようなキス。角度を変えながらゆきの舌が僕の口の中を余すところなく弄っていく。
「っは……ん……」
息ができない。でも気持ちいい。頭がぼんやりとして瞼が閉じていく。ゆきの顔がそっと離れていくのが寂しい。僕はうっすら目を開ける。
ゆきもなんとなくぼんやりとした顔をしている。でもその目には光が宿っていて、僕を逃さない。
「カナ」
この雰囲気で、その湿った声で。僕を呼ばないで。耳で聞いた声に反応して僕の全身が疼く。
ゆきは僕のパジャマの裾を捲って脱がす。僕の側面を撫でるゆきの暖かい手がくすぐったい。
「んっ、んっ……」
「はぁ……かわいい……」
唇に軽いキスが降ってきた。突然近づいたゆきの顔に驚いて目を閉じてしまう。
そうしている間に僕の胸の突起に湿り気を感じる。ゆきが、ゆきの舌が、僕の……。
「やっ……」
僕の胸のあたりにあるゆきの顔は意地悪そうに上目遣いで僕の顔を見つめ返してくる。恥ずかしくて目を逸らして腕で目元を隠す。
「だぁめ。かわいい顔が見えないでしょ」
あっさり僕の腕は両方ともゆきに捕まえられる。空いているもう片方の手は僕のもう一つの胸を楽しそうに動いている。
「ぅぁっ……あっ……」
散々両方を口と手でいじるとそのまま僕のお腹を舐めて下へ下がる。
「顔隠しちゃダメだよ」
手を離してくれたゆきはそう僕に言う。僕の腕は自由になったけど、ゆきがそう言うから呪いにかかったように動かせずに腕を掴まれていた時のまま固定される。
僕の太腿が持ち上げられ僕のものはゆきに丸見えになる。恥ずかしくて仕方がない。
もうこうなったら一思いに、と思うのにゆきはものすごく焦らす。
太腿の付け根をいやらしくゆきの手が這う。ゆきの手がどこを動いているのか、意識をしてしまって余計敏感になる。
「うっ……」
「声、我慢しないで。かわいい声聞かせて」
「あっ……」
僕がその言葉で口の力を抜いたのと同時にゆきは僕のものを握り込む
「あぁ……っ!」
僕は今まで感情もなく生きるようにしていたから自慰行為なんてしたことはない。だが知識は知っている。
でもきっとこんなに気持ち良くない。
ゆきがスルスルと僕のものを扱くたびに僕の体に電流が走る。
「あっ……あっ……ゆきぃ……」
僕が名前を読んだ瞬間、ゆきも少しビクッと動いた。僕はうっすらした意識の中でそれをちゃんと見た。
嬉しい。ゆきも僕のように感じているのかと思うと嬉しい。
「ゆき……」
もう一度呼んでみる。
「悪い子だね、カナ。止まれなくなるよ」
見たことのないゆきの笑顔。何かを堪えるような、嬉しそうな、それでいてとても意地悪な顔。
「ちゃんとほぐしてあげるつもりなんだから」
「ぅあっ……」
ゆきの指が入れられて僕はなんともいえない圧迫感に襲われる。
何かを探すように僕の中を動き回る指がある一点を触った。
「アッ……」
「みぃつけた」
ゆきはすごく意地悪な顔で笑った。
「アッ……アッ……!!」
見つけた一点をゆきはしつこくいじる。僕はその度に変な感じがする。嫌とかではない。狂ってしまいそうな感覚。
「やっ、やぁッ……うぁ……」
反射的に涙が出てくる。溢れた涙はゆきが舐めてくれる。
「いゃあぁ、なんか、なんか出るっ……ぅっ」
「いいよ…………イけ」
僕のものは初めて欲を吐き出した。
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