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記憶(風間幸久)⑥
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褒められたからってわけではないけど、カナの褒め言葉はとても暖かくて心地よかった。
いつまでもカナに褒められる自分でいたかった。
カナがいつもついてくることを俺も嬉しく思うようになった。
俺はすすんでカナを構うようになった。その頃には美鶴さんへの恋心も剛士という男への嫉妬心も薄れてカナがかわいいことしか頭になくなってきていた。
「カナ、いらっしゃい。今日はカップケーキを焼いてもらったんだよ!前に行ったバラ園で俺と食べよう?」
カナはどんどん俺に懐いてくれた。俺もそんなカナがかわいくて、かわいくて、どんどん構うようになっていた。だんだんその日1日でたてられる計画では納得できなくなって、カナがくる日を常に先に知らせてもらうようにお願いした。カナが次来るときは何をしてあげるか、カナがくる前までにプランを考えて、カナが来たら完璧にエスコートする。そのプランを計算していた。
「ゆきにぃ、手繋いで欲しい」
カナはいつも甘えて手を繋ぎたがる。俺はそれも大好きだった。カナの手は俺よりも小さくて暖かい。
「じゃあ行こうか、カナ」
カナはとても嬉しそうに笑うからその笑顔が可愛くてその笑顔が見たいから俺はまたプランを考える。
カナのことが大好きだった。
いつまでもカナに褒められる自分でいたかった。
カナがいつもついてくることを俺も嬉しく思うようになった。
俺はすすんでカナを構うようになった。その頃には美鶴さんへの恋心も剛士という男への嫉妬心も薄れてカナがかわいいことしか頭になくなってきていた。
「カナ、いらっしゃい。今日はカップケーキを焼いてもらったんだよ!前に行ったバラ園で俺と食べよう?」
カナはどんどん俺に懐いてくれた。俺もそんなカナがかわいくて、かわいくて、どんどん構うようになっていた。だんだんその日1日でたてられる計画では納得できなくなって、カナがくる日を常に先に知らせてもらうようにお願いした。カナが次来るときは何をしてあげるか、カナがくる前までにプランを考えて、カナが来たら完璧にエスコートする。そのプランを計算していた。
「ゆきにぃ、手繋いで欲しい」
カナはいつも甘えて手を繋ぎたがる。俺はそれも大好きだった。カナの手は俺よりも小さくて暖かい。
「じゃあ行こうか、カナ」
カナはとても嬉しそうに笑うからその笑顔が可愛くてその笑顔が見たいから俺はまたプランを考える。
カナのことが大好きだった。
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