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記憶(風間幸久)④
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しばらくして、美鶴さんは小さい子を連れてきた。その日も避けようと思ったが父さんに止められて逃げられなかった。仕方なく近くに控えながら様子を伺う。小さな子は美鶴さんにとてもよく似た可愛い顔をしている。一瞬女の子かと思ったが、服装からして男の子のようだった。
「挨拶しなさい」
父さんに呼ばれて近づいて挨拶をしたけど、気に食わない男と美鶴さんの子だ。いくら美鶴さんの子供だとはいえ、気に食わない男の息子である子なんて素直に可愛がってやる気はない。
でも美鶴さんが屈んでいうのだ。
「かなくん、ゆきくんよ!ゆきくん、かなくんをよろしくね」
美鶴さんがよろしくというのだから美鶴さんの手前だけ、少しだけ面倒を見なければ。そう思った。
「挨拶しなさい」
父さんに呼ばれて近づいて挨拶をしたけど、気に食わない男と美鶴さんの子だ。いくら美鶴さんの子供だとはいえ、気に食わない男の息子である子なんて素直に可愛がってやる気はない。
でも美鶴さんが屈んでいうのだ。
「かなくん、ゆきくんよ!ゆきくん、かなくんをよろしくね」
美鶴さんがよろしくというのだから美鶴さんの手前だけ、少しだけ面倒を見なければ。そう思った。
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