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バイトのない日②
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「やーなーぎーくん」
裏口から出るとそんな少し低い声が聞こえて驚いた。目の前にはちょっと意地悪な感じの笑顔を貼り付けた風間さんが立っていた。
「君、昨日、こなかったよね、床で寝たんだよね?何も敷かずに。そうでしょ」
「いえ、いただいたクッションを頭に敷きましたから…」
「うちに来たらベッドあるのに!布団くるまでその方が気持ちいいじゃん!」
どことなく風間さんは拗ねているような気がした。何が悪いのかよくわからないが、とりあえず謝る。風間さんは複雑そうな顔をした。
「こうなったらもっと仲良くなるしかないね!次はどこに行く?いつ休み?」
風間さんが興奮気味に聞いてくることが楽しかった。次の行き先に僕はいつものようにどこでもよく、答えられずにいると風間さんが水族館、と指定した。
「遊園地も体験させたいけど、なんとなく柳くんは水族館からの方が遊園地を楽しめるようになる気がする」
風間さんがどう考えてそう判断しているのか僕には全くわからなかったが、水族館という決定に僕はいつものように逆らわなかった。
裏口から出るとそんな少し低い声が聞こえて驚いた。目の前にはちょっと意地悪な感じの笑顔を貼り付けた風間さんが立っていた。
「君、昨日、こなかったよね、床で寝たんだよね?何も敷かずに。そうでしょ」
「いえ、いただいたクッションを頭に敷きましたから…」
「うちに来たらベッドあるのに!布団くるまでその方が気持ちいいじゃん!」
どことなく風間さんは拗ねているような気がした。何が悪いのかよくわからないが、とりあえず謝る。風間さんは複雑そうな顔をした。
「こうなったらもっと仲良くなるしかないね!次はどこに行く?いつ休み?」
風間さんが興奮気味に聞いてくることが楽しかった。次の行き先に僕はいつものようにどこでもよく、答えられずにいると風間さんが水族館、と指定した。
「遊園地も体験させたいけど、なんとなく柳くんは水族館からの方が遊園地を楽しめるようになる気がする」
風間さんがどう考えてそう判断しているのか僕には全くわからなかったが、水族館という決定に僕はいつものように逆らわなかった。
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