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温度④
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日曜日に行く場所は動物園だと決まった。
行く場所を決めるべくスマホで周辺の観光地を調べていると、風間さんと調べているとき、動物園も水族館も遊園地もその他の場所もあったが、どれも行った記憶がなくピンとこなかった。それをいうと風間さんは
「そうなの!?じゃあ一つずつ俺と行こう!そうだね、今度の日曜日はその一つ目にしよう!最初はどこがいい?」
いつもの明るい調子でそう聞いてきた。
「風間さんは?」
「ここは柳くん決めちゃってくれると嬉しいな」
そう言われると困る。どういう場所かは把握していても、どこがどう楽しめるのかわからない。問いには答えを返さないといけない。返さなければ怒られる、それは叔父からしかと学んでいた。風間さんが怒ることも想像できなかったが、無難にやり過ごすなら答えなければならない。そう考えた僕は適当に動物園と答えた。
「じゃあ動物園からね!順番に全部行くから大丈夫。選んでくれてありがとう」
僕が回答を出すのに苦戦したり、悩んだりして、正解がわからないながら答えを出すと風間さんはお礼を言ってくれたり、頭を撫でてくれたりする。
その行為が答えを出すことが少し不安な僕に安心をくれていた。
行く場所を決めるべくスマホで周辺の観光地を調べていると、風間さんと調べているとき、動物園も水族館も遊園地もその他の場所もあったが、どれも行った記憶がなくピンとこなかった。それをいうと風間さんは
「そうなの!?じゃあ一つずつ俺と行こう!そうだね、今度の日曜日はその一つ目にしよう!最初はどこがいい?」
いつもの明るい調子でそう聞いてきた。
「風間さんは?」
「ここは柳くん決めちゃってくれると嬉しいな」
そう言われると困る。どういう場所かは把握していても、どこがどう楽しめるのかわからない。問いには答えを返さないといけない。返さなければ怒られる、それは叔父からしかと学んでいた。風間さんが怒ることも想像できなかったが、無難にやり過ごすなら答えなければならない。そう考えた僕は適当に動物園と答えた。
「じゃあ動物園からね!順番に全部行くから大丈夫。選んでくれてありがとう」
僕が回答を出すのに苦戦したり、悩んだりして、正解がわからないながら答えを出すと風間さんはお礼を言ってくれたり、頭を撫でてくれたりする。
その行為が答えを出すことが少し不安な僕に安心をくれていた。
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