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第37話
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それから日向は、慌ただしい毎日を送っていた。
相変わらず、龍牙は日向に付きっきり。
少しでも日向が虎珀を褒めれば、嫉妬をして喧嘩が起きる。
ある意味、幸せな空間なのかもしれないが……
そんな中、遂に1週間が経った頃……
「ふわぁっ……なんか眠ぅ」
朝。
朝餉を終えた日向は、城を歩き回っていた。
今日は、龍牙が現世に異形妖魔の調達に行っているため、日向は一人の時間を謳歌していた。
ちなみに、予定では魁蓮が帰ってくる日でもある。
だが、毎日龍牙と共に過ごし、慌ただしい日々を送っていた日向は、そんなことすっかり忘れていた。
穏やかな日だな、などと呑気なことを考えながら、遠慮もなく大口を開けてあくびをしている。
「黄泉は日照りがねぇから、現世に比べて暑苦しい感じはないんだなぁ。穏やかすぎて逆に眠い……」
ポケッとしながら、日向はのんびり歩く。
幸か不幸か、黄泉での生活は随分と慣れてきた。
というのも、龍牙がそばに居てくれるようになってから、かなり過ごしやすくなったのが大半だ。
現時点で、日向の命を奪おうとする存在は居ないので、心置きなく過ごすことが出来ている。
あくまで、今は……という話にはなるが。
「龍牙が帰ってきたら、構ってやらんと。まあでも、あれはあれで可愛っ、痛っ!」
考え事をしながら歩いていた日向が、廊下の曲がり角を曲がろうとした瞬間、丁度死角から誰かが現れ思い切りぶつかってしまう。
日向はぶつかった衝撃で、尻もちをついた。
「ったたた……あっ!!ご、ごめっ……」
日向が謝ろうと顔を上げると……
「わあっ、なんだ?この子は」
日向の前にいたのは、長く大きな荷物を抱えた3体の妖魔。
見た目は龍牙たちのような、人間に近い見た目はしておらず、どちらかと言えば醜い見た目だ。
龍牙たちの姿に見慣れてしまっていた日向は、見慣れない妖魔の姿にドクンッと心臓が跳ねる。
対して妖魔たちは、日向に夢中だ。
「こりゃ、とんでもねぇな?」
「白髪とは、初めて見た。おまけに、なんだ?この青い目は……まるで宝石みたいだぞ?」
「それにしても、随分と可愛らしい見た目だな」
妖魔たちは、日向の見た目に夢中。
魁蓮の妖力のおかげで、日向が人間だとは気づかれていない。
が、人同士でも、日向の見た目は目を惹かれる。
人間になりきれない妖魔たちが、日向の見た目に注目するのは当然のことだ。
「これが人間だったら……美味いんだろうなぁ」
「ああ。実に綺麗な白髪だ……」
そう言って、一体の妖魔が日向に手を伸ばしてきたその時。
「無礼者!」
「「「っ!!!!!」」」
突如、その場に怒鳴り声が響いた。
全員が顔を上げると、日向に触れようとしていた妖魔たちに向かって、刀の切っ先を向けてくる虎珀が立っていた。
虎珀は眉間に皺を寄せ、妖魔たちをこれでもかと睨みつけている。
「その者は、魁蓮様の客だ。気安く触れていいような方では無い!分かったら、さっさと退け!」
「す、すみません!」
虎珀がそう言うと、妖魔たちは驚いて手を挙げた。
そしてそのまま、どこかへ行ってしまった。
その場に取り残された日向は、呆気に取られている。
虎珀も刀を鞘になおすと、日向の元へと近づいてきた。
「大丈夫か、人間」
「あ、ありがとう虎珀。びっくりしたぁ」
「ったく……龍牙がいないから、気を抜くな」
「あははっ、ごめんごめん」
日向はその場に立ち上がると、パパっと衣をはらいながら、妖魔たちが逃げていった方向へと視線を向ける。
「なあ、アイツら誰?」
「ああ。奴らは、現世にいる妖魔たちだな。
あの荷物……魁蓮様に用があって来たんだろ」
「えっ、もう帰ってきてんの?僕、見てないけど」
「気配があるから、多分いる。
奴らは、魁蓮様に何かを献上する代わりに、困っている事を助けてもらうつもりなんだ。人間で言うなら、農作物の不作続きなどの問題とか。そういう問題を、助けてもらう。奴らが持っているのは、恐らく捧げ物だろう」
「なんか、神様みたいだね」
「似てるかもな。まあ……どうなるか」
「……?」
虎珀はポツリと呟くと、日向を置いてどこかへ行ってしまった。
日向の今日の予定は、まだ見ていない城の中を見て回ることだった。
決まったところしか往復しないため、日向はまだ知らない部分が多すぎる。
色々と警戒しながらも、歩いていない道や、入ったことの無い部屋を見て回っていた。
「無駄にデケェんだよなぁ、ほんとにお城だわ」
結構歩き回ったというのに、終わりが見えない。
休憩をしようと、日向が食堂に向かっていた時だった。
「畏れながら、申し上げます」
「っ……?」
突如、聞いた事のない声が聞こえてきた。
日向がその声を辿ると、着いたのはある一室。
そこは、客を招く城の大広間だった。
扉が少しだけ開いていたため、日向はそっと隙間から中を覗く。
(あ、さっきの……)
中に居たのは、先程日向がぶつかった妖魔たち。
なにやら堅苦しい言葉を並べながら、大きな簾に向かって正座をしている。
虎珀の言葉いわく、捧げ物をしている真っ最中なのだろうか。
日向が目を凝らすと、簾の奥に人影が。
恐らく、魁蓮だ。
(帰ってきてんじゃん……)
帰ってくる予定の日であることを思い出し、日向はムッとなってしまう。
龍牙たちとは仲良くなったとしても、魁蓮にはまだ嫌悪感があった。
すると、真ん中に座っていた1体の妖魔が、持ってきた大きな荷物をスっと前に出す。
頑丈な風呂敷に包まれたそれは、一体なんだろうか。
「魁蓮様、近頃続く日照り続きで食物が確保出来ず、仲間も皆飢えております。
どうか、この贄を捧げる代わりに、我々に恵をお与えください……」
そう言うと、妖魔は風呂敷を剥いでいく。
日向が何かと注目していると……
「っ………………!!!!!!!」
風呂敷から出てきたのは、人間の死体だった。
大人の女性が3人と、小さい子供が2人。
青白く硬直している様は、残酷なものだった。
日向は恐怖と絶望で、息が詰まってしまう。
手で口を抑えて、溢れそうになる吐き気をグッと堪えた。
「こちら、人間の女と子です。我々の縄張りに入ってきた不届き者として、処分しました。
ですが、このような極上品、我々には勿体ない。これは、貴方様のような高貴な方に相応しい品です」
そう話している妖魔は、どこか声が震えていた。
恐怖でどうにかなりそうだったのだ。
体の震えを必死に押え、失礼のないようにと気をつけている。
「魁蓮様、どうか……我々をお救いくださいっ……」
その言葉を合図に、妖魔たちは深々と頭を下げた。
しんと静まり返る大広間。
しばらく沈黙が続くと、ふと簾がゆっくりと揺れる。
「……よかろう」
「「「っ!!!!」」」
簾の奥から聞こえたのは、日向が耳にしたことのある声。
魁蓮の声だ。
魁蓮の声に反応した妖魔たちは、バッと顔を上げる。
「あ、ありがとうございます!」
妖魔たちは、喜びに溢れていた。
互いに顔を見合せて、嬉し涙を流している。
しかし……
「何を喜んでいる……?」
「「「っ…………?」」」
魁蓮の声は、どこか静かで冷たい。
喜んでいた妖魔たちも、その違和感に気づいた。
すると、簾が大きく動き、中から魁蓮が姿を現した。
魁蓮は冷たい眼差しで、妖魔たちを見下している。
「何を履き違えている……
貴様らの願いなど、叶えるわけがないだろう」
「「「っ!!!!」」」
魁蓮の言葉に、さっきまで喜んでいた妖魔たちの顔色が変わった。
真ん中に座っていた妖魔は、慌てた様子で口を開く。
「で、ですがっ……先程、よかろう。って……」
「捧げ物は貰ってやる、うちには人肉を好む者がいるからなぁ……だが……
我は人の血肉など、一向に興味は無い」
「っ……!」
「この我に、ましてや人間を捧げ願いを請えるとは……
何たる痴れ者共だ……実に不愉快極まりない」
直後、大広間の空気が一変した。
中にある家具や置物が、ガタガタと震え始める。
その現象に、妖魔たちは涙目だ。
そして、慌てて土下座をする。
「お、お許しください!魁蓮様ぁ!!」
「ならん」
魁蓮の怒りは、止まらなかった。
空気が重くなり、妖魔たちは恐怖で涙をながす。
その様を、魁蓮は鋭い眼差しで見下した。
そして……
「分を弁えろ……下劣共」
バンッ!!!!!!!!!
魁蓮が冷たく言い放った瞬間、妖魔たちの体が弾け飛んだ。
破片が辺りに飛び散り、床は血の池。
地獄のような光景だった。
終始見ていた日向は、あまりにも悲惨な光景に、呼吸が浅くなる。
こんなにも簡単に、妖魔が消し飛ぶとは。
「うっ……くっ……」
このままでは、気持ちが悪い。
日向は気づかれないように、そっと後ずさる。
1歩、2歩、3歩っ
「何をしている」
「っ!!!!!」
相変わらず、龍牙は日向に付きっきり。
少しでも日向が虎珀を褒めれば、嫉妬をして喧嘩が起きる。
ある意味、幸せな空間なのかもしれないが……
そんな中、遂に1週間が経った頃……
「ふわぁっ……なんか眠ぅ」
朝。
朝餉を終えた日向は、城を歩き回っていた。
今日は、龍牙が現世に異形妖魔の調達に行っているため、日向は一人の時間を謳歌していた。
ちなみに、予定では魁蓮が帰ってくる日でもある。
だが、毎日龍牙と共に過ごし、慌ただしい日々を送っていた日向は、そんなことすっかり忘れていた。
穏やかな日だな、などと呑気なことを考えながら、遠慮もなく大口を開けてあくびをしている。
「黄泉は日照りがねぇから、現世に比べて暑苦しい感じはないんだなぁ。穏やかすぎて逆に眠い……」
ポケッとしながら、日向はのんびり歩く。
幸か不幸か、黄泉での生活は随分と慣れてきた。
というのも、龍牙がそばに居てくれるようになってから、かなり過ごしやすくなったのが大半だ。
現時点で、日向の命を奪おうとする存在は居ないので、心置きなく過ごすことが出来ている。
あくまで、今は……という話にはなるが。
「龍牙が帰ってきたら、構ってやらんと。まあでも、あれはあれで可愛っ、痛っ!」
考え事をしながら歩いていた日向が、廊下の曲がり角を曲がろうとした瞬間、丁度死角から誰かが現れ思い切りぶつかってしまう。
日向はぶつかった衝撃で、尻もちをついた。
「ったたた……あっ!!ご、ごめっ……」
日向が謝ろうと顔を上げると……
「わあっ、なんだ?この子は」
日向の前にいたのは、長く大きな荷物を抱えた3体の妖魔。
見た目は龍牙たちのような、人間に近い見た目はしておらず、どちらかと言えば醜い見た目だ。
龍牙たちの姿に見慣れてしまっていた日向は、見慣れない妖魔の姿にドクンッと心臓が跳ねる。
対して妖魔たちは、日向に夢中だ。
「こりゃ、とんでもねぇな?」
「白髪とは、初めて見た。おまけに、なんだ?この青い目は……まるで宝石みたいだぞ?」
「それにしても、随分と可愛らしい見た目だな」
妖魔たちは、日向の見た目に夢中。
魁蓮の妖力のおかげで、日向が人間だとは気づかれていない。
が、人同士でも、日向の見た目は目を惹かれる。
人間になりきれない妖魔たちが、日向の見た目に注目するのは当然のことだ。
「これが人間だったら……美味いんだろうなぁ」
「ああ。実に綺麗な白髪だ……」
そう言って、一体の妖魔が日向に手を伸ばしてきたその時。
「無礼者!」
「「「っ!!!!!」」」
突如、その場に怒鳴り声が響いた。
全員が顔を上げると、日向に触れようとしていた妖魔たちに向かって、刀の切っ先を向けてくる虎珀が立っていた。
虎珀は眉間に皺を寄せ、妖魔たちをこれでもかと睨みつけている。
「その者は、魁蓮様の客だ。気安く触れていいような方では無い!分かったら、さっさと退け!」
「す、すみません!」
虎珀がそう言うと、妖魔たちは驚いて手を挙げた。
そしてそのまま、どこかへ行ってしまった。
その場に取り残された日向は、呆気に取られている。
虎珀も刀を鞘になおすと、日向の元へと近づいてきた。
「大丈夫か、人間」
「あ、ありがとう虎珀。びっくりしたぁ」
「ったく……龍牙がいないから、気を抜くな」
「あははっ、ごめんごめん」
日向はその場に立ち上がると、パパっと衣をはらいながら、妖魔たちが逃げていった方向へと視線を向ける。
「なあ、アイツら誰?」
「ああ。奴らは、現世にいる妖魔たちだな。
あの荷物……魁蓮様に用があって来たんだろ」
「えっ、もう帰ってきてんの?僕、見てないけど」
「気配があるから、多分いる。
奴らは、魁蓮様に何かを献上する代わりに、困っている事を助けてもらうつもりなんだ。人間で言うなら、農作物の不作続きなどの問題とか。そういう問題を、助けてもらう。奴らが持っているのは、恐らく捧げ物だろう」
「なんか、神様みたいだね」
「似てるかもな。まあ……どうなるか」
「……?」
虎珀はポツリと呟くと、日向を置いてどこかへ行ってしまった。
日向の今日の予定は、まだ見ていない城の中を見て回ることだった。
決まったところしか往復しないため、日向はまだ知らない部分が多すぎる。
色々と警戒しながらも、歩いていない道や、入ったことの無い部屋を見て回っていた。
「無駄にデケェんだよなぁ、ほんとにお城だわ」
結構歩き回ったというのに、終わりが見えない。
休憩をしようと、日向が食堂に向かっていた時だった。
「畏れながら、申し上げます」
「っ……?」
突如、聞いた事のない声が聞こえてきた。
日向がその声を辿ると、着いたのはある一室。
そこは、客を招く城の大広間だった。
扉が少しだけ開いていたため、日向はそっと隙間から中を覗く。
(あ、さっきの……)
中に居たのは、先程日向がぶつかった妖魔たち。
なにやら堅苦しい言葉を並べながら、大きな簾に向かって正座をしている。
虎珀の言葉いわく、捧げ物をしている真っ最中なのだろうか。
日向が目を凝らすと、簾の奥に人影が。
恐らく、魁蓮だ。
(帰ってきてんじゃん……)
帰ってくる予定の日であることを思い出し、日向はムッとなってしまう。
龍牙たちとは仲良くなったとしても、魁蓮にはまだ嫌悪感があった。
すると、真ん中に座っていた1体の妖魔が、持ってきた大きな荷物をスっと前に出す。
頑丈な風呂敷に包まれたそれは、一体なんだろうか。
「魁蓮様、近頃続く日照り続きで食物が確保出来ず、仲間も皆飢えております。
どうか、この贄を捧げる代わりに、我々に恵をお与えください……」
そう言うと、妖魔は風呂敷を剥いでいく。
日向が何かと注目していると……
「っ………………!!!!!!!」
風呂敷から出てきたのは、人間の死体だった。
大人の女性が3人と、小さい子供が2人。
青白く硬直している様は、残酷なものだった。
日向は恐怖と絶望で、息が詰まってしまう。
手で口を抑えて、溢れそうになる吐き気をグッと堪えた。
「こちら、人間の女と子です。我々の縄張りに入ってきた不届き者として、処分しました。
ですが、このような極上品、我々には勿体ない。これは、貴方様のような高貴な方に相応しい品です」
そう話している妖魔は、どこか声が震えていた。
恐怖でどうにかなりそうだったのだ。
体の震えを必死に押え、失礼のないようにと気をつけている。
「魁蓮様、どうか……我々をお救いくださいっ……」
その言葉を合図に、妖魔たちは深々と頭を下げた。
しんと静まり返る大広間。
しばらく沈黙が続くと、ふと簾がゆっくりと揺れる。
「……よかろう」
「「「っ!!!!」」」
簾の奥から聞こえたのは、日向が耳にしたことのある声。
魁蓮の声だ。
魁蓮の声に反応した妖魔たちは、バッと顔を上げる。
「あ、ありがとうございます!」
妖魔たちは、喜びに溢れていた。
互いに顔を見合せて、嬉し涙を流している。
しかし……
「何を喜んでいる……?」
「「「っ…………?」」」
魁蓮の声は、どこか静かで冷たい。
喜んでいた妖魔たちも、その違和感に気づいた。
すると、簾が大きく動き、中から魁蓮が姿を現した。
魁蓮は冷たい眼差しで、妖魔たちを見下している。
「何を履き違えている……
貴様らの願いなど、叶えるわけがないだろう」
「「「っ!!!!」」」
魁蓮の言葉に、さっきまで喜んでいた妖魔たちの顔色が変わった。
真ん中に座っていた妖魔は、慌てた様子で口を開く。
「で、ですがっ……先程、よかろう。って……」
「捧げ物は貰ってやる、うちには人肉を好む者がいるからなぁ……だが……
我は人の血肉など、一向に興味は無い」
「っ……!」
「この我に、ましてや人間を捧げ願いを請えるとは……
何たる痴れ者共だ……実に不愉快極まりない」
直後、大広間の空気が一変した。
中にある家具や置物が、ガタガタと震え始める。
その現象に、妖魔たちは涙目だ。
そして、慌てて土下座をする。
「お、お許しください!魁蓮様ぁ!!」
「ならん」
魁蓮の怒りは、止まらなかった。
空気が重くなり、妖魔たちは恐怖で涙をながす。
その様を、魁蓮は鋭い眼差しで見下した。
そして……
「分を弁えろ……下劣共」
バンッ!!!!!!!!!
魁蓮が冷たく言い放った瞬間、妖魔たちの体が弾け飛んだ。
破片が辺りに飛び散り、床は血の池。
地獄のような光景だった。
終始見ていた日向は、あまりにも悲惨な光景に、呼吸が浅くなる。
こんなにも簡単に、妖魔が消し飛ぶとは。
「うっ……くっ……」
このままでは、気持ちが悪い。
日向は気づかれないように、そっと後ずさる。
1歩、2歩、3歩っ
「何をしている」
「っ!!!!!」
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