91 / 150
第四部 第四章 鋼灰色(スティールグレイ)の嘲り
第四部 鋼灰色(スティールグレイ)の嘲り 第四章 1
しおりを挟む
第四章 鋼灰色(スティールグレイ)の嘲り
* 1 *
階段を上がった先にあったのは廊下。
さすがにジャイアントエリキシルドールのアリシアは階段を上ることすらできないからアライズは解除した。
ヒルデの方も、自分が歩きながらヒルデを動かすのが難しいから、ピクシードールに戻していた。
一度ゲームクリアが宣言されたと言っても充分に警戒して、思ったほどの長さがなかった廊下の突き当たりまで歩く。
それまであったものよりひと際大きい扉を、僕はノックもなしに押し開けた。
「まったく、飛んでもないこととをしてくれるもんだわい、このクソガキどもは。内輪で固まってる連中を一度に招いたら面白いかと思ったら、つまらん結末にしおってからに」
出迎えたのは辛辣な言葉。
板張りの部屋は少し暖かいくらいで過ごしやすく、広いだけじゃなく三メートルを超えてるだろう天井は、エリキシルバトルをやっても問題ないくらいの広さがあった。
ただ、生活感が欠片もない。
それはここまでで見てきた屋敷のすべての場所で言えることだったけど、さっき彼が言っていたフェアリーランドで空間が歪んでいるにしても、人が住んでいる屋敷とは思えない生活感のなさだった。
部屋の真ん中にいるのは、白髪で、シワの目立つ老人。
天堂翔機。
体調不良で会長職を辞したという話だったけど、グレーのスーツを着こなす彼は、最後の記録映像の中で見えた足腰が弱った感じもなく、ピンと背筋が伸びていて、鋭い視線を僕たちに向けてきている。
「なんだ、元気みたいじゃないか」
「ふんっ、槙島のガキか。最後に会ってからずいぶん経ってるが、少しも成長しておらんようだな。相変わらずガキのままだ」
「……んだと?」
「そうやってすぐに腹を立てるところがガキだと言うんだ。来年から大学生だろうに。少しは大人になって感情を御する術くらい身につけろ」
「ちっ」
やり込められてそっぽを向き、鼻を鳴らしている猛臣に噴き出しそうになるが堪えて、僕は声に出さずにイメージスピークでリーリエに話しかける。
『何か違和感がある。リーリエ、わかるか?』
『うぅーん。あたしにもよくわからない。少し、えぇっと、横の方に動いてみてくれる? おにぃちゃん』
『わかった』
天堂翔機からある程度距離を取ったまま、僕に着いて部屋に入ってきた夏姫たちに正面を譲るようにして、数歩横に移動する。
下ろしているスマートギアのディスプレイに表示された、天堂翔機のエリキシルスフィアの距離が微妙に変わる。
微妙過ぎてさすがに暗算じゃ正確な位置を求めることはできないけど、リーリエならばヘタに僕がアプリを使って求めるより、正確な位置を特定できる。
『おにぃちゃん、見て』
『……わかった』
リーリエが送ってきた情報を確認した僕は、ディスプレイを跳ね上げて直接目で天堂翔機の様子を確認する。
高齢で、体調不良で現役を引退したにも関わらず、天堂翔機は杖すら突かずに不適な笑みを僕たちに向けてきていた。
「過程はどうあれ、ワシの仕掛けを打ち破ってここまでたどり着いたのはお前たちが初めてだよ。褒めてやろう」
「やっぱり、僕たち以外にもこんなことしてたのか」
「当然だろう。エリキシルバトルなんて命懸けの祭りの参加者だ。命の危険があろうと挑んでくる者たちに好き勝手できる機会は、こんなことでもないと無理だろうて」
そう言って喉の奥で僕たちを、そしてたぶんここにたどり着くことのなかったバトル参加者を嘲笑うように、天堂翔機は気色の悪い笑い声を立てた。
「……ワタシたち以前にここに招待された方々は、どうされているのですか?」
「知りたいか?」
「ジジイ! てめぇ!!」
唇に折り曲げた指を当て、少し考え込むようにしていた灯理の質問に、天堂翔機は嘲りの笑みを浮かべ、何かを想像したらしい猛臣が叫びを上げる。
僕の側にやって来た夏姫は、自分の身体を支えるように服をつかんできた。
「くくくっ」
「まさか、本当に?」
「何も言ってなかろうが。怪我して病院に放り込んだ者はいるが、死んだ者はおらんよ。さすがにワシでもそこまで鬼畜ではないわ」
「そんなことより、話をするなら面と向かって話すべきだと思うんだけどね」
話を打ち切って、微かに震えてる夏姫の肩を軽く叩いてその場を離れた僕は、みんなに見つめられながら、おもむろに天堂翔機の側に歩いていく。
「近づくな、小僧」
強い口調ではなく、その場から動くでもない彼の前に立ち、ポケットから取り出したものをうなじに当て、スイッチを入れた。
バチッ、という音とともにスタンガンから電撃が放たれた。
「克樹! いきなり何やってやがんだ!」
「どうしたの?! 克樹!」
ガクガクと身体を震わせて倒れ込んできた天堂翔機の身体を支えずに避けて、僕は木工細工の床に倒れるままにする。
近づいてきた夏姫たちとともに感じたのは、ビニールの焼ける微かな匂い。
「こいつは……」
しゃがんだ猛臣が天堂翔機の身体を仰向けにし、じっくりその目を見つめる。
「エルフドール?」
少し離れただけで判別が着かなくなるほど精巧だけど、見開かれたその目は人間のものではなく、カメラアイを隠しているスフィアドールのアイカバーだ。
「本当に、お前は飛んでもない奴だな。気づいたのはお前の精霊か?」
「気づいたのは僕だよ。確認のために、リーリエの力は借りたけどね」
「ふんっ。情報以上に観察力がある奴じゃな。少し見たくらいではわからない程度の造りにはしてあったというのに。まったく、こっちは老いぼれなんじゃ、格好くらいつけさせろ」
そんなことを言いながら、少し離れた場所ににじみ出るように現れたのは、病院にあるようなパイプを組み合わせてつくられた簡素なベッド。
ベッドに横になっているのは、顔立ちも髪もエルフドールと同じだが、痩せ細った老人。
ベッドの脇に立つメイド服姿のドールに手伝ってもらって、老人は上半身を起こす。
年齢から考えれば身体に問題が出ていてもおかしくはないが、手なんて骨と皮のようになってる痩せ方は、引退の理由である体調不良が嘘ではないことを物語っていた。
「貴方の願いは、永遠の命?」
身体は痩せ衰えているのに、現役の頃以上に元気があるように見える瞳に、僕はそんなことを口にしていた。
「莫迦を言え。そんなものいらんわ。若さなら、少しほしくもあるが、いまさらだな」
「だったら、貴方はエリクサーに何を願うんだ?」
思わず口にしてしまった独り言のような言葉だったのに、答えてもらって僕はさらに質問を重ねる。
一瞬蔑むように僕のことを睨み、でもすぐに楽しそうに口元に身を浮かべた天堂翔機は答える。
「なに、ワシの願いはたいしたものじゃないさ。あと十年、生きられるようにしたいだけだ」
「……病気にでもなってるのか?」
「ガンさ。ワシの歳なら珍しくもない。幸いこの歳で、若い頃の無理も祟って代謝が低いからな、進行も症状もそれほどじゃあない。だがはっきりわかるまで放っておいたからな、一年は保たん」
余命がもう残り少ないというのに、老人はシワだらけの顔にさらにシワを刻んで笑う。
「やっと自由な時間を、ワシがワシのために使える時間を手に入れたのだ、もう少しばかり楽しみたいのさ。お前たちのようにエリキシルソーサラーを呼びつけて、いろいろ考えて仕掛けた屋敷で悪戦苦闘するところを眺めるのも楽しかったのだがな。最後はお前のせいで台無しだ」
そんなことを言いながらも、天堂翔機は楽しそうに笑っている。
「その程度の願いなら、モルガーナに言えば叶えてもらえるんじゃないのか?」
うっすらとだけど、彼の生い立ちについて理解した僕はそんな風に返してみる。
「そ、そんなことできちゃうの?」
「モルガーナに願えば、だと? ふざけるな! そんなことが可能だったら――」
「違うんだよ、僕たちとは。ただの知り合いってだけじゃないんだろうからね」
驚きの声を上げた夏姫や猛臣たちに、僕は振り返ってそう言った。
百合乃が現れてエリクサーを使ったのはイレギュラーで、理由も原因も不明だ。
僕たちはほんのわずかなエリクサーすら得る方法がないのに、ただモルガーナに願うだけで得られるなら、そりゃ驚きもするだろう。
「くれるだろうな、アレなら。だがそれではダメなのだ。ワシの持っているもので戦って、ワシの力で勝ち取って、ワシ自身が手に入れなければ意味がないのだ。そのためにわざわざ、アレに頼んでバトルに参加したのだからな」
はっきりしたことはもっと聞かないとわからないだろう。
でも笑っている顔と、その言葉から、僕はいまの彼の立場と、過去の存在意義をだいたいつかんでいた。
「まぁいい。どんな方法を使ったにしろ、お前はワシの前に立ったのだ。ワシのドールと戦い、決着をつけてみせろ」
そう言った天堂翔機は、顎でメイドドールに指示を出す。
ベッドの向こう側に置かれていたサイドテーブルから取り出されたのは、ピクシードール用のアタッシェケース。
側まで来たメイドドールが開いたケースの中を見て、僕は息を飲んだ。
「……このドールは」
* 1 *
階段を上がった先にあったのは廊下。
さすがにジャイアントエリキシルドールのアリシアは階段を上ることすらできないからアライズは解除した。
ヒルデの方も、自分が歩きながらヒルデを動かすのが難しいから、ピクシードールに戻していた。
一度ゲームクリアが宣言されたと言っても充分に警戒して、思ったほどの長さがなかった廊下の突き当たりまで歩く。
それまであったものよりひと際大きい扉を、僕はノックもなしに押し開けた。
「まったく、飛んでもないこととをしてくれるもんだわい、このクソガキどもは。内輪で固まってる連中を一度に招いたら面白いかと思ったら、つまらん結末にしおってからに」
出迎えたのは辛辣な言葉。
板張りの部屋は少し暖かいくらいで過ごしやすく、広いだけじゃなく三メートルを超えてるだろう天井は、エリキシルバトルをやっても問題ないくらいの広さがあった。
ただ、生活感が欠片もない。
それはここまでで見てきた屋敷のすべての場所で言えることだったけど、さっき彼が言っていたフェアリーランドで空間が歪んでいるにしても、人が住んでいる屋敷とは思えない生活感のなさだった。
部屋の真ん中にいるのは、白髪で、シワの目立つ老人。
天堂翔機。
体調不良で会長職を辞したという話だったけど、グレーのスーツを着こなす彼は、最後の記録映像の中で見えた足腰が弱った感じもなく、ピンと背筋が伸びていて、鋭い視線を僕たちに向けてきている。
「なんだ、元気みたいじゃないか」
「ふんっ、槙島のガキか。最後に会ってからずいぶん経ってるが、少しも成長しておらんようだな。相変わらずガキのままだ」
「……んだと?」
「そうやってすぐに腹を立てるところがガキだと言うんだ。来年から大学生だろうに。少しは大人になって感情を御する術くらい身につけろ」
「ちっ」
やり込められてそっぽを向き、鼻を鳴らしている猛臣に噴き出しそうになるが堪えて、僕は声に出さずにイメージスピークでリーリエに話しかける。
『何か違和感がある。リーリエ、わかるか?』
『うぅーん。あたしにもよくわからない。少し、えぇっと、横の方に動いてみてくれる? おにぃちゃん』
『わかった』
天堂翔機からある程度距離を取ったまま、僕に着いて部屋に入ってきた夏姫たちに正面を譲るようにして、数歩横に移動する。
下ろしているスマートギアのディスプレイに表示された、天堂翔機のエリキシルスフィアの距離が微妙に変わる。
微妙過ぎてさすがに暗算じゃ正確な位置を求めることはできないけど、リーリエならばヘタに僕がアプリを使って求めるより、正確な位置を特定できる。
『おにぃちゃん、見て』
『……わかった』
リーリエが送ってきた情報を確認した僕は、ディスプレイを跳ね上げて直接目で天堂翔機の様子を確認する。
高齢で、体調不良で現役を引退したにも関わらず、天堂翔機は杖すら突かずに不適な笑みを僕たちに向けてきていた。
「過程はどうあれ、ワシの仕掛けを打ち破ってここまでたどり着いたのはお前たちが初めてだよ。褒めてやろう」
「やっぱり、僕たち以外にもこんなことしてたのか」
「当然だろう。エリキシルバトルなんて命懸けの祭りの参加者だ。命の危険があろうと挑んでくる者たちに好き勝手できる機会は、こんなことでもないと無理だろうて」
そう言って喉の奥で僕たちを、そしてたぶんここにたどり着くことのなかったバトル参加者を嘲笑うように、天堂翔機は気色の悪い笑い声を立てた。
「……ワタシたち以前にここに招待された方々は、どうされているのですか?」
「知りたいか?」
「ジジイ! てめぇ!!」
唇に折り曲げた指を当て、少し考え込むようにしていた灯理の質問に、天堂翔機は嘲りの笑みを浮かべ、何かを想像したらしい猛臣が叫びを上げる。
僕の側にやって来た夏姫は、自分の身体を支えるように服をつかんできた。
「くくくっ」
「まさか、本当に?」
「何も言ってなかろうが。怪我して病院に放り込んだ者はいるが、死んだ者はおらんよ。さすがにワシでもそこまで鬼畜ではないわ」
「そんなことより、話をするなら面と向かって話すべきだと思うんだけどね」
話を打ち切って、微かに震えてる夏姫の肩を軽く叩いてその場を離れた僕は、みんなに見つめられながら、おもむろに天堂翔機の側に歩いていく。
「近づくな、小僧」
強い口調ではなく、その場から動くでもない彼の前に立ち、ポケットから取り出したものをうなじに当て、スイッチを入れた。
バチッ、という音とともにスタンガンから電撃が放たれた。
「克樹! いきなり何やってやがんだ!」
「どうしたの?! 克樹!」
ガクガクと身体を震わせて倒れ込んできた天堂翔機の身体を支えずに避けて、僕は木工細工の床に倒れるままにする。
近づいてきた夏姫たちとともに感じたのは、ビニールの焼ける微かな匂い。
「こいつは……」
しゃがんだ猛臣が天堂翔機の身体を仰向けにし、じっくりその目を見つめる。
「エルフドール?」
少し離れただけで判別が着かなくなるほど精巧だけど、見開かれたその目は人間のものではなく、カメラアイを隠しているスフィアドールのアイカバーだ。
「本当に、お前は飛んでもない奴だな。気づいたのはお前の精霊か?」
「気づいたのは僕だよ。確認のために、リーリエの力は借りたけどね」
「ふんっ。情報以上に観察力がある奴じゃな。少し見たくらいではわからない程度の造りにはしてあったというのに。まったく、こっちは老いぼれなんじゃ、格好くらいつけさせろ」
そんなことを言いながら、少し離れた場所ににじみ出るように現れたのは、病院にあるようなパイプを組み合わせてつくられた簡素なベッド。
ベッドに横になっているのは、顔立ちも髪もエルフドールと同じだが、痩せ細った老人。
ベッドの脇に立つメイド服姿のドールに手伝ってもらって、老人は上半身を起こす。
年齢から考えれば身体に問題が出ていてもおかしくはないが、手なんて骨と皮のようになってる痩せ方は、引退の理由である体調不良が嘘ではないことを物語っていた。
「貴方の願いは、永遠の命?」
身体は痩せ衰えているのに、現役の頃以上に元気があるように見える瞳に、僕はそんなことを口にしていた。
「莫迦を言え。そんなものいらんわ。若さなら、少しほしくもあるが、いまさらだな」
「だったら、貴方はエリクサーに何を願うんだ?」
思わず口にしてしまった独り言のような言葉だったのに、答えてもらって僕はさらに質問を重ねる。
一瞬蔑むように僕のことを睨み、でもすぐに楽しそうに口元に身を浮かべた天堂翔機は答える。
「なに、ワシの願いはたいしたものじゃないさ。あと十年、生きられるようにしたいだけだ」
「……病気にでもなってるのか?」
「ガンさ。ワシの歳なら珍しくもない。幸いこの歳で、若い頃の無理も祟って代謝が低いからな、進行も症状もそれほどじゃあない。だがはっきりわかるまで放っておいたからな、一年は保たん」
余命がもう残り少ないというのに、老人はシワだらけの顔にさらにシワを刻んで笑う。
「やっと自由な時間を、ワシがワシのために使える時間を手に入れたのだ、もう少しばかり楽しみたいのさ。お前たちのようにエリキシルソーサラーを呼びつけて、いろいろ考えて仕掛けた屋敷で悪戦苦闘するところを眺めるのも楽しかったのだがな。最後はお前のせいで台無しだ」
そんなことを言いながらも、天堂翔機は楽しそうに笑っている。
「その程度の願いなら、モルガーナに言えば叶えてもらえるんじゃないのか?」
うっすらとだけど、彼の生い立ちについて理解した僕はそんな風に返してみる。
「そ、そんなことできちゃうの?」
「モルガーナに願えば、だと? ふざけるな! そんなことが可能だったら――」
「違うんだよ、僕たちとは。ただの知り合いってだけじゃないんだろうからね」
驚きの声を上げた夏姫や猛臣たちに、僕は振り返ってそう言った。
百合乃が現れてエリクサーを使ったのはイレギュラーで、理由も原因も不明だ。
僕たちはほんのわずかなエリクサーすら得る方法がないのに、ただモルガーナに願うだけで得られるなら、そりゃ驚きもするだろう。
「くれるだろうな、アレなら。だがそれではダメなのだ。ワシの持っているもので戦って、ワシの力で勝ち取って、ワシ自身が手に入れなければ意味がないのだ。そのためにわざわざ、アレに頼んでバトルに参加したのだからな」
はっきりしたことはもっと聞かないとわからないだろう。
でも笑っている顔と、その言葉から、僕はいまの彼の立場と、過去の存在意義をだいたいつかんでいた。
「まぁいい。どんな方法を使ったにしろ、お前はワシの前に立ったのだ。ワシのドールと戦い、決着をつけてみせろ」
そう言った天堂翔機は、顎でメイドドールに指示を出す。
ベッドの向こう側に置かれていたサイドテーブルから取り出されたのは、ピクシードール用のアタッシェケース。
側まで来たメイドドールが開いたケースの中を見て、僕は息を飲んだ。
「……このドールは」
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
学科魔法士の迷宮冒険記(最終版)
九語 夢彦
ファンタジー
近未来の地球に突然出現した結晶構造物、魔晶。
異世界の生物である魔獣を周囲の空間ごと地球へ召喚し、
地球の空間を侵食した異世界領域、迷宮をも生み出すこの魔晶によって、
混沌とする地球。
人類は、その混沌とする世界で、
空想の産物と思われていた魔法を手にし、
たくましく日々を生きていた。
魔法を身に付け、迷宮を探索し、魔獣を退治する人類、学科魔法士。
この物語は、学科魔法士の主人公が、日々経験する冒険活劇である。
※この作品は「小説家になろう(http://syosetu.com/)」でも掲載しています。
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
鋼殻牙龍ドラグリヲ
南蛮蜥蜴
ファンタジー
歪なる怪物「害獣」の侵攻によって緩やかに滅びゆく世界にて、「アーマメントビースト」と呼ばれる兵器を操り、相棒のアンドロイド「カルマ」と共に戦いに明け暮れる主人公「真継雪兎」
ある日、彼はとある任務中に害獣に寄生され、身体を根本から造り替えられてしまう。 乗っ取られる危険を意識しつつも生きることを選んだ雪兎だったが、それが苦難の道のりの始まりだった。
次々と出現する凶悪な害獣達相手に、無双の機械龍「ドラグリヲ」が咆哮と共に牙を剥く。
延々と繰り返される殺戮と喪失の果てに、勇敢で臆病な青年を待ち受けるのは絶対的な破滅か、それともささやかな希望か。
※小説になろう、カクヨム、ノベプラでも掲載中です。
※挿絵は雨川真優(アメカワマユ)様@zgmf_x11dより頂きました。利用許可済です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
電子世界のフォルトゥーナ
有永 ナギサ
SF
人工知能を搭載した量子コンピュータセフィロトが自身の電子ネットワークと、その中にあるすべてのデータを物質化して創りだした電子による世界。通称、エデン。2075年の現在この場所はある事件をきっかけに、企業や国が管理されているデータを奪い合う戦場に成り果てていた。
そんな中かつて狩猟兵団に属していた十六歳の少年久遠レイジは、エデンの治安維持を任されている組織エデン協会アイギスで、パートナーと共に仕事に明け暮れる日々を過ごしていた。しかし新しく加入してきた少女をきっかけに、世界の命運を決める戦いへと巻き込まれていく。
かつての仲間たちの襲来、世界の裏側で暗躍する様々な組織の思惑、エデンの神になれるという鍵の存在。そして世界はレイジにある選択をせまる。彼が選ぶ答えは秩序か混沌か、それとも……。これは女神に愛された少年の物語。
<注意>①この物語は学園モノですが、実際に学園に通う学園編は中盤からになります。②世界観を強化するため、設定や世界観説明に少し修正が入る場合があります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
「メジャー・インフラトン」序章3/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 FIRE!FIRE!FIRE!No2. )
あおっち
SF
とうとう、AXIS軍が、椎葉きよしたちの奮闘によって、対馬市へ追い詰められたのだ。
そして、戦いはクライマックスへ。
現舞台の北海道、定山渓温泉で、いよいよ始まった大宴会。昨年あった、対馬島嶼防衛戦の真実を知る人々。あっと、驚く展開。
この序章3/7は主人公の椎葉きよしと、共に闘う女子高生の物語なのです。ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。
いよいよジャンプ血清を守るシンジケート、オリジナル・ペンタゴンと、異星人の関係が少しづつ明らかになるのです。
次の第4部作へ続く大切な、ほのぼのストーリー。
疲れたあなたに贈る、SF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる