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第一部 第五章 ガーベラ
第一部 天空色(スカイブルー)の想い 第五章 1
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第五章 ガーベラ
* 1 *
何度か人とすれ違いはしたけど、ただでさえ冷たい空気が凍り付くようなくらいの速度で飛ばしてるんだ、たぶん目にハッキリとは映っていないだろう。
それにもし見られた程度でエリキシルバトルの参加資格を失うというなら、アリシアのアライズは解除されてるはずだ。
ピクシードールのときなら半径三メートルにある物体しか感知できないヘルメットの追加センサーによるアクティブソナーは、アライズによって約二十メートルの距離まで感知することができ、リーリエは比較的細い路地を選んでほぼフルスピードでスレイプニルを走らせた。
通話を切ってから約十五分。
僕は夏姫の携帯端末から発せられている位置情報のすぐ側までやってきていた。
――夏姫!
位置情報に全く変化がなくなってから四分。
たぶん戦闘に入ったんだろうと思うけど、結果はわからない。
もし勝っているなら音声通話の着信があると思うけど、いまのところそれもなかった。
それにいま、エリキシルスフィアの反応は夏姫のいる場所とほぼ同じ距離に、ふたつある。
「公園か」
暗い街並みの中にあるけっこう広さのある公園。照明があるにしても夜になると決して見通しがよいとは言えない公園に、リーリエはスレイプニルを侵入させる。
「見えた!」
見えてきたのは割と広い広場と、アライズ済みの二体のドール。それからコート姿の人影に、――うつぶせに倒れて意識がないらしい夏姫。
「そのまま突っ込め!」
『うんっ!』
速度を上げてリーリエは通り魔に向かってスレイプニルを走らせる。
「ちっ」
僕たちの存在に気づいた通り魔は、素早い動きで衝突を避けた。
「夏姫!」
ターンをかけながら止まったスレイプニルから飛び降りて、僕は夏姫に駆け寄る。
抱き起こした夏姫にはどこからか血が出ていたり怪我をしていたりする様子はなく、微かに上下する胸元から息があるのもわかる。
舌打ちの音が聞こえたと思って顔を上げると、通り魔が走り去ろうとしている。
その背中に向かって、僕は声をかけた。
「待て、近藤誠!」
広場から出る直前、近藤が脚を止めた。
「もう逃げる意味はない。そいつはガーベラだろ、椎名さんの形見の」
「……なんで、わかった?」
フードを取り、身体を振り向かせた近藤。
僕と同じスタンダードタイプの、ワインレッドのスマートギアに隠されて顔はよく見えてるわけじゃなかったけど、その口元は強く引き結ばれていた。
「ファイアスターターの購入履歴から椎名さんが浮かんで、それから、スフィアカップの地区大会優勝のときの写真を見たんだ。椎名さんの後ろに立っていたソーサラーは、お前だったよ」
ガーベラを所有する椎名さんはソーサラーではなく、僕のアリシアがそうであるようにオーナーだった。
そしてガーベラのソーサラーはフルコントロールの適正があり、その上空手の技術をそのままピクシードールで再現ができる近藤が担当していた。
椎名さんの恋人は、近藤だったんだ。
病死した椎名さんから形見としてエリキシルスフィアを搭載したガーベラを譲られた後、おそらく最近になって、エイナによってエリキシルバトルに誘われたんだろう。
「ひとつ聞きたい」
「なんだ?」
「なんで僕がエリキシルソーサラーだと知った後も、他の奴を襲ったんだ?」
深くため息を吐き、近藤は話す。
「たいした理由じゃない。お前がそうだってのはわかったが、かなり強かったからな。他のスフィアを集めればガーベラをパワーアップか何かできると思ったんだ」
「たぶんそんなことはできないと思うぞ。確証はないけど、これはそういうバトルじゃない」
「そっか……」
本当に確証があるわけじゃない。でもたぶん、そういうものではないのだと、モルガーナの性格を考えて、思っていた。
「オレをどうするつもりだ? 警察にでも突き出すか?」
「さてね。そうしたいのはやまやまだけど、ね」
見下ろした夏姫の顔は、苦しそうに歪んでいる。
ヒルデは構えを取ったままコマンド待ちをしている様子だから、どうやって夏姫だけを倒したのかはよくわからないけど、たぶん痛い目に遭ったことだけは確かだ。
――気をつけろって言ったのに。
「どうせならエリキシルバトルで決着をつけよう。その方が、お前も納得がいくだろ? 僕が負けたときは、僕と夏姫の、ふたつのエリキシルスフィアを持っていくといい」
「オレが負けた場合は?」
「自首してくれ」
僕の言葉に、近藤は顔を歪ませる。
それもたぶん椎野さんのものだったんだろう、ワインレッドのスマートギアの下で、近藤は僕のことを睨みつけてきているんだろうと思う。
「……できない相談だな。オレは梨里香を生き返らせるためにエリクサーが必要なんだ。どんなことをしても、オレは手に入れなくちゃならないんだっ」
「なら、僕はお前に勝って、お前のエリキシルスフィアを奪い取る」
「やれるものならやって見やがれ!」
口汚く言って、近藤は自分の前にガーベラを立たせる。
「リーリエ!」
『うんっ!』
ことの推移を見守って黙っていたんだろう、リーリエも僕の前に立った。
『全力全開だ。じゃないとあいつは倒せない』
『わかってる』
脱いだコートを夏姫の頭の下に敷いて、彼女を優しく寝かせてから、僕は立ち上がる。
僕と近藤、そしてリーリエとガーベラの二度目のバトルを、僕は開始した。
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何度か人とすれ違いはしたけど、ただでさえ冷たい空気が凍り付くようなくらいの速度で飛ばしてるんだ、たぶん目にハッキリとは映っていないだろう。
それにもし見られた程度でエリキシルバトルの参加資格を失うというなら、アリシアのアライズは解除されてるはずだ。
ピクシードールのときなら半径三メートルにある物体しか感知できないヘルメットの追加センサーによるアクティブソナーは、アライズによって約二十メートルの距離まで感知することができ、リーリエは比較的細い路地を選んでほぼフルスピードでスレイプニルを走らせた。
通話を切ってから約十五分。
僕は夏姫の携帯端末から発せられている位置情報のすぐ側までやってきていた。
――夏姫!
位置情報に全く変化がなくなってから四分。
たぶん戦闘に入ったんだろうと思うけど、結果はわからない。
もし勝っているなら音声通話の着信があると思うけど、いまのところそれもなかった。
それにいま、エリキシルスフィアの反応は夏姫のいる場所とほぼ同じ距離に、ふたつある。
「公園か」
暗い街並みの中にあるけっこう広さのある公園。照明があるにしても夜になると決して見通しがよいとは言えない公園に、リーリエはスレイプニルを侵入させる。
「見えた!」
見えてきたのは割と広い広場と、アライズ済みの二体のドール。それからコート姿の人影に、――うつぶせに倒れて意識がないらしい夏姫。
「そのまま突っ込め!」
『うんっ!』
速度を上げてリーリエは通り魔に向かってスレイプニルを走らせる。
「ちっ」
僕たちの存在に気づいた通り魔は、素早い動きで衝突を避けた。
「夏姫!」
ターンをかけながら止まったスレイプニルから飛び降りて、僕は夏姫に駆け寄る。
抱き起こした夏姫にはどこからか血が出ていたり怪我をしていたりする様子はなく、微かに上下する胸元から息があるのもわかる。
舌打ちの音が聞こえたと思って顔を上げると、通り魔が走り去ろうとしている。
その背中に向かって、僕は声をかけた。
「待て、近藤誠!」
広場から出る直前、近藤が脚を止めた。
「もう逃げる意味はない。そいつはガーベラだろ、椎名さんの形見の」
「……なんで、わかった?」
フードを取り、身体を振り向かせた近藤。
僕と同じスタンダードタイプの、ワインレッドのスマートギアに隠されて顔はよく見えてるわけじゃなかったけど、その口元は強く引き結ばれていた。
「ファイアスターターの購入履歴から椎名さんが浮かんで、それから、スフィアカップの地区大会優勝のときの写真を見たんだ。椎名さんの後ろに立っていたソーサラーは、お前だったよ」
ガーベラを所有する椎名さんはソーサラーではなく、僕のアリシアがそうであるようにオーナーだった。
そしてガーベラのソーサラーはフルコントロールの適正があり、その上空手の技術をそのままピクシードールで再現ができる近藤が担当していた。
椎名さんの恋人は、近藤だったんだ。
病死した椎名さんから形見としてエリキシルスフィアを搭載したガーベラを譲られた後、おそらく最近になって、エイナによってエリキシルバトルに誘われたんだろう。
「ひとつ聞きたい」
「なんだ?」
「なんで僕がエリキシルソーサラーだと知った後も、他の奴を襲ったんだ?」
深くため息を吐き、近藤は話す。
「たいした理由じゃない。お前がそうだってのはわかったが、かなり強かったからな。他のスフィアを集めればガーベラをパワーアップか何かできると思ったんだ」
「たぶんそんなことはできないと思うぞ。確証はないけど、これはそういうバトルじゃない」
「そっか……」
本当に確証があるわけじゃない。でもたぶん、そういうものではないのだと、モルガーナの性格を考えて、思っていた。
「オレをどうするつもりだ? 警察にでも突き出すか?」
「さてね。そうしたいのはやまやまだけど、ね」
見下ろした夏姫の顔は、苦しそうに歪んでいる。
ヒルデは構えを取ったままコマンド待ちをしている様子だから、どうやって夏姫だけを倒したのかはよくわからないけど、たぶん痛い目に遭ったことだけは確かだ。
――気をつけろって言ったのに。
「どうせならエリキシルバトルで決着をつけよう。その方が、お前も納得がいくだろ? 僕が負けたときは、僕と夏姫の、ふたつのエリキシルスフィアを持っていくといい」
「オレが負けた場合は?」
「自首してくれ」
僕の言葉に、近藤は顔を歪ませる。
それもたぶん椎野さんのものだったんだろう、ワインレッドのスマートギアの下で、近藤は僕のことを睨みつけてきているんだろうと思う。
「……できない相談だな。オレは梨里香を生き返らせるためにエリクサーが必要なんだ。どんなことをしても、オレは手に入れなくちゃならないんだっ」
「なら、僕はお前に勝って、お前のエリキシルスフィアを奪い取る」
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口汚く言って、近藤は自分の前にガーベラを立たせる。
「リーリエ!」
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ことの推移を見守って黙っていたんだろう、リーリエも僕の前に立った。
『全力全開だ。じゃないとあいつは倒せない』
『わかってる』
脱いだコートを夏姫の頭の下に敷いて、彼女を優しく寝かせてから、僕は立ち上がる。
僕と近藤、そしてリーリエとガーベラの二度目のバトルを、僕は開始した。
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