2 / 48
第一章:パーティー追放
2、能力の解放
しおりを挟む
それをやり終えた俺は、ゆっくりと自分の手を見つめる。手の中に、体中に、変化を感じてギュッと拳を握り締めた。
「……よし」
まだ変わらない。変化は訪れない。それほどにこの「能力」は、長いこと使い続けていたのだ。今それを解放したところで直ぐには反映されないのだろう。
顔を上げ、街中をグルリと見回す。ふと店頭のガラスに映る自身の姿に目をとめた。
茶髪茶眼。誰もが地味だと太鼓判を押す顔。雑踏の中に紛れれば、誰も俺を見つけることはできないだろう。それほどに平凡で地味な容姿をしている。
だがそれでいい、それのおかげで俺はこれまで平和に暮らせていたのだ。
勇者の兄がいて、仲間がいて、みんな一緒に強くなって。成長して。
ずっと続くと思っていた日々は終わった。そこに虚しさがないと言えば嘘になる。
でも。
「ま、いいさ」
ポツリと呟いて、俺は歩きだした。
とりあえず、金は全て兄貴に奪われたから、何かして稼がないとな。
職安でも行くかね。
これまでずっと無縁だったその場所に向かうべく、街の地理を思い出そうとしていたその時だった。
ドンッ!!
「うえっ!?」
突然の衝撃に体がよろける。地面に手をつきそうになるも寸でのところで踏みとどまった。
「──っとお、なんだよもう」
顔を上げれば男が走り去って行った。どうやらぶつかっておきながら詫びも無いらしい。
「それはいかんだろ」
世の中はお互いに気を使ってなんぼである。悪いことをしたら謝る、これ当然。
ならば俺がすることは決まっていた。
「追いかけるか」
とりあえず職探し以外やることもないのだ。ちょっと退屈になりそうだなと思っていたのだが、案外この世界は忙しいのかもしれない。
勇者様御一行と共に旅してきた俺は、ワクワクすることが大好きだ。それを逃したら後悔半端ない。
グググ、と俺は足のつま先に力をこめた。
「待て──よ!!」
言うと同時。
俺はつま先を蹴って、ダッシュするのだった。
ビュヒュン!
風のように。
「ハハ!さすがにはえーや!」
勇者である兄貴は俺を無能だと言った。
黒魔導士も白魔導士も戦士兼武闘家も。
みんなが俺を無能と嘲笑った。
だが。
ヒュンッ!
無能なはずの俺は、あっという間にぶつかって来た男に追いつく。その横を軽々と流すように走る。
「よお」
「んなっ!?」
驚く男に手をあげれば、目を見開いて睨むように見てきた。
「そんなに見つめんなよ。穴が開くだろ」
「おま!え、な、どうして!?」
「お前の足がおせーからだろ」
男はきっと足に自信があるのだろう。実際、確かに男の足は速かった。常人なら追い付けないだろう。
そう、常人なら。
俺は足に能力が満ちていくのを感じた。
慌てて人気(ひとけ)のない路地裏に回り込む男。それを追いかけ、あっという間に追いつき、そして前に回る。
シュイン
「ひえっ!」
男の前に回り込みその進路を防げば、狭い路地では避けることもかなわない。
目の前に現れた俺に驚き、慌てて足にブレーキをかけた男は、そのまま。
「ぶお!」
つんのめって、床に顔面を打ち付けるのであった。
「あーらら。大丈夫?」
痛そ。そんなこと言おうものなら怒られそうだが、当人は痛みのせいかそれどころではない。
「ふおおお……いてえ!」
「そうだよな~痛いよな~。でも自業自得。人にぶつかって謝罪ないとか駄目だからね」
「ふ、ふざけんな!」
赤くなった鼻を押さえて立ち上がった男。よく見れば俺よりでかい長身は、ゆうに180を超えている。う~ん、俺も将来はこのくらい欲しいね。
涙目になりながらも睨み見下ろしてくる男は、結構な迫力。真っ青な髪に鮮やかな青紫の瞳の男は、スラリと無駄のない筋力を惜しげもなく披露している。
袖なしシャツから覗く腕は、ガッシリしていた。そんじょそこらの戦士に引けを取らないたくましさだ。
ただもう少し筋肉押さえないと女性にはモテなさそうだな。
なんて余計なお世話なことを考えていたら、不意に胸倉をつかまれた。
「てめえ、よくもやりやがったな!」
いやまて、それはちょっと違うだろう。
「俺は何もしてない」
ただ走って来ただけ。
「るせえ!お前が突然前に回り込むから俺は床に倒れちまったんだろうが!」
「そうか。ならゴメン」
そうだな、俺が前に出なけりゃ地面にキスせずに済んだはずだもんな。
素直に非を認めれば、拍子抜けしたような顔が俺を見つめていた。
「やめてそれ以上熱い目で見つめないで。惚れそうだから」
「んげ!お前そっちの趣味かよ」
「冗談に決まってんだろ。乱暴に放り投げんな」
胸倉つかまれて足がブラブラしてたとこに、急に放り出すなよ。危ないじゃないか。
「ちっとも危なげなく着地しておきながら、なに言ってやがる」
そう、放り出された俺は、グルンと体を回転させて難なく着地したのである。
「俺だから良かったけど、そうでなきゃ倒れ込んで下手すりゃ骨折もんだ。治療費払え」
「お前ピンピンしてるじゃないか」
「それは残念」
「なんなんだよお前は」
至極真面目に返答していたのだが、どうやら相手には理解されなかったらしい。
そういやこういう会話をしては、いつも黒魔導士のセハに「黙れ」とか言われてたな。懐かしい。
いやいや、俺をパーティーから追い出した連中を懐かしいとか思ってちゃ駄目だな。
嫌なことを思い出してしまったと頭を振り、俺は男に自分の右手を差し出した。
「んだあ?握手か?」
「なんで握手なんだよ。盗ったもん返せって言ってんだ」
「は?なんのことやら」
俺の言葉が心底分からないって顔で、男はお手上げポーズをする。
だがしらばっくれようとしても、そうはいかない。
「お前、スリだろ?ぶつかった拍子に俺から財布盗ったじゃないか。返せよ」
「……なんのことやら」
そう言った瞬間、男から流れ出る気迫。それは殺気にも近いものがあった。
ま、すんなり返すわけないか。
だがきっと直後に男は返すだろうと確信の言葉を、俺は男にかけた。
「盗ったはいいが、中身確認してないだろ?スッカラカンの空っぽだぞ?」
「はあ!?」
そう、先ほど俺は全財産を兄に巻き上げられたのである。文字通りの無一文。
財布はあれど、中身は振ってもゴミしか出ない代物だ。
そんな財布を盗って得意げになってるのは気の毒で仕方ない。
だから親切で言ってやったのに、胡散臭げな顔を向けるとは悲しいじゃないか。
「嘘ついたら承知しねえぞ」
それってもう自白してるも同然だよな。俺の財布盗ったって言ってるも同然じゃないか。
そんなセリフを吐きながら、男は俺に背を向けて何やらゴソゴソ。どうやら盗った財布を確認してるらしい。
直後。
「マジで空っぽじゃねえか!」
「ぶべっ」
男は俺に向けて空の財布を投げつけてきた。
ほら、予感的中だろ?
顔に財布を受けながら、案の定男が財布を返してきたことに思わず笑ってしまうのだった。
「……よし」
まだ変わらない。変化は訪れない。それほどにこの「能力」は、長いこと使い続けていたのだ。今それを解放したところで直ぐには反映されないのだろう。
顔を上げ、街中をグルリと見回す。ふと店頭のガラスに映る自身の姿に目をとめた。
茶髪茶眼。誰もが地味だと太鼓判を押す顔。雑踏の中に紛れれば、誰も俺を見つけることはできないだろう。それほどに平凡で地味な容姿をしている。
だがそれでいい、それのおかげで俺はこれまで平和に暮らせていたのだ。
勇者の兄がいて、仲間がいて、みんな一緒に強くなって。成長して。
ずっと続くと思っていた日々は終わった。そこに虚しさがないと言えば嘘になる。
でも。
「ま、いいさ」
ポツリと呟いて、俺は歩きだした。
とりあえず、金は全て兄貴に奪われたから、何かして稼がないとな。
職安でも行くかね。
これまでずっと無縁だったその場所に向かうべく、街の地理を思い出そうとしていたその時だった。
ドンッ!!
「うえっ!?」
突然の衝撃に体がよろける。地面に手をつきそうになるも寸でのところで踏みとどまった。
「──っとお、なんだよもう」
顔を上げれば男が走り去って行った。どうやらぶつかっておきながら詫びも無いらしい。
「それはいかんだろ」
世の中はお互いに気を使ってなんぼである。悪いことをしたら謝る、これ当然。
ならば俺がすることは決まっていた。
「追いかけるか」
とりあえず職探し以外やることもないのだ。ちょっと退屈になりそうだなと思っていたのだが、案外この世界は忙しいのかもしれない。
勇者様御一行と共に旅してきた俺は、ワクワクすることが大好きだ。それを逃したら後悔半端ない。
グググ、と俺は足のつま先に力をこめた。
「待て──よ!!」
言うと同時。
俺はつま先を蹴って、ダッシュするのだった。
ビュヒュン!
風のように。
「ハハ!さすがにはえーや!」
勇者である兄貴は俺を無能だと言った。
黒魔導士も白魔導士も戦士兼武闘家も。
みんなが俺を無能と嘲笑った。
だが。
ヒュンッ!
無能なはずの俺は、あっという間にぶつかって来た男に追いつく。その横を軽々と流すように走る。
「よお」
「んなっ!?」
驚く男に手をあげれば、目を見開いて睨むように見てきた。
「そんなに見つめんなよ。穴が開くだろ」
「おま!え、な、どうして!?」
「お前の足がおせーからだろ」
男はきっと足に自信があるのだろう。実際、確かに男の足は速かった。常人なら追い付けないだろう。
そう、常人なら。
俺は足に能力が満ちていくのを感じた。
慌てて人気(ひとけ)のない路地裏に回り込む男。それを追いかけ、あっという間に追いつき、そして前に回る。
シュイン
「ひえっ!」
男の前に回り込みその進路を防げば、狭い路地では避けることもかなわない。
目の前に現れた俺に驚き、慌てて足にブレーキをかけた男は、そのまま。
「ぶお!」
つんのめって、床に顔面を打ち付けるのであった。
「あーらら。大丈夫?」
痛そ。そんなこと言おうものなら怒られそうだが、当人は痛みのせいかそれどころではない。
「ふおおお……いてえ!」
「そうだよな~痛いよな~。でも自業自得。人にぶつかって謝罪ないとか駄目だからね」
「ふ、ふざけんな!」
赤くなった鼻を押さえて立ち上がった男。よく見れば俺よりでかい長身は、ゆうに180を超えている。う~ん、俺も将来はこのくらい欲しいね。
涙目になりながらも睨み見下ろしてくる男は、結構な迫力。真っ青な髪に鮮やかな青紫の瞳の男は、スラリと無駄のない筋力を惜しげもなく披露している。
袖なしシャツから覗く腕は、ガッシリしていた。そんじょそこらの戦士に引けを取らないたくましさだ。
ただもう少し筋肉押さえないと女性にはモテなさそうだな。
なんて余計なお世話なことを考えていたら、不意に胸倉をつかまれた。
「てめえ、よくもやりやがったな!」
いやまて、それはちょっと違うだろう。
「俺は何もしてない」
ただ走って来ただけ。
「るせえ!お前が突然前に回り込むから俺は床に倒れちまったんだろうが!」
「そうか。ならゴメン」
そうだな、俺が前に出なけりゃ地面にキスせずに済んだはずだもんな。
素直に非を認めれば、拍子抜けしたような顔が俺を見つめていた。
「やめてそれ以上熱い目で見つめないで。惚れそうだから」
「んげ!お前そっちの趣味かよ」
「冗談に決まってんだろ。乱暴に放り投げんな」
胸倉つかまれて足がブラブラしてたとこに、急に放り出すなよ。危ないじゃないか。
「ちっとも危なげなく着地しておきながら、なに言ってやがる」
そう、放り出された俺は、グルンと体を回転させて難なく着地したのである。
「俺だから良かったけど、そうでなきゃ倒れ込んで下手すりゃ骨折もんだ。治療費払え」
「お前ピンピンしてるじゃないか」
「それは残念」
「なんなんだよお前は」
至極真面目に返答していたのだが、どうやら相手には理解されなかったらしい。
そういやこういう会話をしては、いつも黒魔導士のセハに「黙れ」とか言われてたな。懐かしい。
いやいや、俺をパーティーから追い出した連中を懐かしいとか思ってちゃ駄目だな。
嫌なことを思い出してしまったと頭を振り、俺は男に自分の右手を差し出した。
「んだあ?握手か?」
「なんで握手なんだよ。盗ったもん返せって言ってんだ」
「は?なんのことやら」
俺の言葉が心底分からないって顔で、男はお手上げポーズをする。
だがしらばっくれようとしても、そうはいかない。
「お前、スリだろ?ぶつかった拍子に俺から財布盗ったじゃないか。返せよ」
「……なんのことやら」
そう言った瞬間、男から流れ出る気迫。それは殺気にも近いものがあった。
ま、すんなり返すわけないか。
だがきっと直後に男は返すだろうと確信の言葉を、俺は男にかけた。
「盗ったはいいが、中身確認してないだろ?スッカラカンの空っぽだぞ?」
「はあ!?」
そう、先ほど俺は全財産を兄に巻き上げられたのである。文字通りの無一文。
財布はあれど、中身は振ってもゴミしか出ない代物だ。
そんな財布を盗って得意げになってるのは気の毒で仕方ない。
だから親切で言ってやったのに、胡散臭げな顔を向けるとは悲しいじゃないか。
「嘘ついたら承知しねえぞ」
それってもう自白してるも同然だよな。俺の財布盗ったって言ってるも同然じゃないか。
そんなセリフを吐きながら、男は俺に背を向けて何やらゴソゴソ。どうやら盗った財布を確認してるらしい。
直後。
「マジで空っぽじゃねえか!」
「ぶべっ」
男は俺に向けて空の財布を投げつけてきた。
ほら、予感的中だろ?
顔に財布を受けながら、案の定男が財布を返してきたことに思わず笑ってしまうのだった。
52
お気に入りに追加
1,124
あなたにおすすめの小説
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
土下座で女神に頼まれて仕方なく転生してみた。
モンド
ファンタジー
ドジな女神が失敗を繰り返し、管理している世界がえらい事になって困っていた。
ここに来て女神は「ここまできたら最後の手段を使うしかないわ。」と言いながら、あるカードを切った。
そう、困ったら「日本人の異世界転生」と言うのが先輩女神から聞いていた、最後の手段なのだ。
しかし、どんな日本人を転生させれば良いかわからない女神は、クラスごと転生を先ず考えたが。
上司である神に許可をもらえなかった。
異世界転生は、上司である神の許可がなければ使えない手段なのだ。
そこで慌てた女神は、過去の転生記録を調べて自分の世界の環境が似ている世界の事案を探した。
「有ったこれだわ!・・何々・「引きこもりかオタクが狙い目」と言うことは・・30歳代か・・それから、・・「純粋な男か免疫のない男」・・どういうのかわからなくなったわ。」
と呟きながら最後は、
「フィーリングよね、やっぱり。」
と言い切ってカードを切ってしまった、上司の許可を得ずに。
強いのか弱いのかよく分からないその男は、女神も知らない過去があった。
そんな女神に呼ばれた男が、異世界で起こす珍道中。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
スキルを極めろ!
アルテミス
ファンタジー
第12回ファンタジー大賞 奨励賞受賞作
何処にでもいる大学生が異世界に召喚されて、スキルを極める!
神様からはスキルレベルの限界を調査して欲しいと言われ、思わず乗ってしまった。
不老で時間制限のないlv上げ。果たしてどこまでやれるのか。
異世界でジンとして生きていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる