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スウェットから無難な白シャツに黒いズボンに着替えたわたしは、学校裏の坂道を猛然と走った。途中、部活に行く高校生たちに完全に変質者を見るような目で見られたが、気にしている場合ではなかった。
社に通じる獣道は変わらずそこにあって、ほっと息を吐く。
長い長い階段は、衰えが始まる二十代の体では少ししんどい。二日酔いも相まって余計にだ。初夏の陽光に照らされ、じんわりと汗をかく。
結局門に着くころにはみっともなく肩で息をする羽目になった。
「ぜぇ……はぁ……げほっ」
膝に手を突き、一休みしているわたしの耳に、砂利を踏む音が飛び込んできた。
「何者だ!」
「鬼さまに仇をなす者ではあるまいな!」
視線を上げると、前回も散々喧嘩を売ってきた双子がいた。
わたしは息を整え、双子の警戒を解こうと努めてにこやかな笑みを浮かべた。
「えっと……わたしは怪しい者ではなくてですね、鬼さまにちょっとお願いごとがあって――」
「怪しい奴は皆そう言うのだ!」
「そうだ! だいたい、鬼さまにお願い事など図々しいにもほどがある! 恥を知れ!」
双子は整った顔を歪めて、きゃんきゃんと吠えたてる。男の子の方は腰に差していた刀を抜き、女の子の方は懐からよく分からない札を取り出した。
「あー……その刀、本物ですね」
太陽の光を反射して輝く切っ先に、わたしはじりじりと後退せざるを得ない。
「逃がすか! 懲らしめてくれる!」
女の子が何やらよく分からない呪文を唱え始めると、わたしの体からじわじわと力が抜けていった。
(なに、これ……立ってられな――)
たまらず地面に膝をつく。砂利が食い込んで痛い。
双子が近づいてきて、ああ、もうダメだと天を仰いだ瞬間――。
「お前ら、修行をさぼって何やってんだ?」
わたしの視界はふわっと高くなる。
どこからともなく現れた鬼さまが、わたしを肩に担いだのだ。
「お、鬼さま!」
「わ、我々はただ、侵入者を退治しようと……」
口ごもりながらも弁解する双子に、鬼さまは大きくため息を吐いた。
「あのなぁ、この町の住民を守るために俺は存在してるんだぞ。それを傷つけ、排除してどうする」
「「す、すみません……」」
後ろの様子は全然窺えないが、双子たちの声はすっかりしぼんでしまって、わたしは気の毒になった。
「あのぉ……わたしはもう全然平気だから、気にしないでください」
鬼さまはわたしをちらりと一瞥すると、大股で歩き始めた。
「お前らは引き続き修行してろ。俺はこいつと話をする」
「「はっ」」
双子たちは膝をついて鬼さまを見送った。
わたしの体に巻き付いた鬼さまの腕はとてもがっしりしている。栄養の足りていない元の体ならともかく、成人男性の体を軽々持ち上げる筋力は凄まじい。
そんなことをつらつら考えていると、鬼さまが口を開いた。
「あいつらがすまないな。悪い奴らではないんだが……」
「いえ……鬼さま、慕われていますね」
鬼さまのふっと笑う声が聞こえると、「そうだといいんだがな」というどこか寂し気な声が続いた。
連れて行かれたのは、この前寝かされた秋の庭が見える部屋だった。そっと敷いてあった座布団の上に降ろされた。
「お前、この前の娘だろう?」
「え、何で分かるの?」
驚くことに、鬼さまは一瞬でわたしだと見破った。守り神というのも伊達じゃなさそうだ。
「魂は変わらないからな。妖が好む、芳しい香りがする」
自分の臭いを嗅いでみるが、全く分からない。
「ま、いいや。わたしって分かるなら話が早い」
わたしは自分でも理解してないことを精いっぱい説明した。
鬼さまは胡坐をかき、肘をついて興味深そうにわたしを眺める。
「それで、ここに来たのか。驚いたぞ。俺の救いの手を断った娘が、冴えない男の姿になって戻ってきたのだから」
からっとした声だが、言い方は少し嫌味っぽい。わたしは気まずくてそっぽを向いた。
「……冴えないとか言わないでよ。剃刀が怖くて使えなかったから、髭は伸びちゃっているけどさぁ。あと、今回はただの人間のわたしじゃどうしようもないから、仕方なく、助けを求めに来たの」
負け惜しみに、鬼さまは目を細める。
「可愛げはないが、俺に対する敬意がみじんも感じられないお前の態度は好ましく思っているぞ」
わたしはにやにやと面白がっている鬼さまに詰め寄った。
「そういう冗談はいいから! 鬼さまはこの状況を解決できる?」
「ふむ……ちょっとこっちに来い」
手招きされ、素直に鬼さまに近づく。すると、鬼さまはわたしのおでこに自分のおでこをこつんと当てた。
「!」
鬼さまは入れ墨だらけで、おまけに角も生えているけれど、野性味あふれる男前だ。男性と親密に触れ合ったことのないわたしは、男性がキスできそうな距離にいるという状況に顔を赤らめた。
しかし鬼さまは至って真顔で、特に照れた様子はない。自分だけ動揺しているのは悔しくて、頑張って平静を装う。
「なるほど」
「何か分かった?」
「ああ。お前が異性にあまり免疫がないことが分かった。男の見た目でも、中身がお前だと思うと恥じらう姿が可愛らしいな」
からかわれたと気づき、全力で拳をふるったものの、簡単にいなされてしまった。悔しい。
「危ないな」
「鬼さまがふざけるからでしょ!」
「まぁ落ち着け。今、この体にはお前の魂だけが入っている」
鬼さまの言葉を受け、わたしは状況を整理する。
「ということは、わたしが気づかないうちに幽霊になって新山さんに憑りついてるんじゃなくて、魂が入れ替わっているってこと?」
「お、物分かりが良いな」
子供を褒めるように頭を撫でられても全く嬉しくない。わたしが気になるのはひとつ。
「それで、元に戻せるの?」
「まだ魂も馴染んでないし、所詮弱い妖のやったことだ。お前の体を持ってくれば、すぐに元通りにしてやろう」
「やったー! ……って、ん?」
ちょっと引っ掛かる部分があり、喜びが霧散する。
「体を持ってくれば、って。鬼さまも見つけるの手伝ってくれるよね?」
「そんな約束はしていない。魂を元の体に戻すのは無理でも、自分の体を見つけるくらい、人間のお前でもできるだろ」
「はぁ⁉︎」
「俺にしかできないことをしてもらうために、お前はここに来たのだろう? 心配しなくても俺はここで待っているから、せいぜい頑張るといい」
それだけ言うと、鬼さまは見せつけるように寝そべる。
どうやら、鬼さまは助けを拒んだことを何だかんだ根に持っているようだ。
わなわなする拳を握り、叫ぶ。
「分かったよ! すぐに身体を取り戻すから、首洗って待っていてよね!」
階段を駆け下りていると、頭が冷えてくる。
そういえば昨日、「客を迎えに行く」という優子さんの書置きがあった。
恐ろしい想像に、わたしの顔から血の気が引く。
(新山さん、どうかご無事で……)
社に通じる獣道は変わらずそこにあって、ほっと息を吐く。
長い長い階段は、衰えが始まる二十代の体では少ししんどい。二日酔いも相まって余計にだ。初夏の陽光に照らされ、じんわりと汗をかく。
結局門に着くころにはみっともなく肩で息をする羽目になった。
「ぜぇ……はぁ……げほっ」
膝に手を突き、一休みしているわたしの耳に、砂利を踏む音が飛び込んできた。
「何者だ!」
「鬼さまに仇をなす者ではあるまいな!」
視線を上げると、前回も散々喧嘩を売ってきた双子がいた。
わたしは息を整え、双子の警戒を解こうと努めてにこやかな笑みを浮かべた。
「えっと……わたしは怪しい者ではなくてですね、鬼さまにちょっとお願いごとがあって――」
「怪しい奴は皆そう言うのだ!」
「そうだ! だいたい、鬼さまにお願い事など図々しいにもほどがある! 恥を知れ!」
双子は整った顔を歪めて、きゃんきゃんと吠えたてる。男の子の方は腰に差していた刀を抜き、女の子の方は懐からよく分からない札を取り出した。
「あー……その刀、本物ですね」
太陽の光を反射して輝く切っ先に、わたしはじりじりと後退せざるを得ない。
「逃がすか! 懲らしめてくれる!」
女の子が何やらよく分からない呪文を唱え始めると、わたしの体からじわじわと力が抜けていった。
(なに、これ……立ってられな――)
たまらず地面に膝をつく。砂利が食い込んで痛い。
双子が近づいてきて、ああ、もうダメだと天を仰いだ瞬間――。
「お前ら、修行をさぼって何やってんだ?」
わたしの視界はふわっと高くなる。
どこからともなく現れた鬼さまが、わたしを肩に担いだのだ。
「お、鬼さま!」
「わ、我々はただ、侵入者を退治しようと……」
口ごもりながらも弁解する双子に、鬼さまは大きくため息を吐いた。
「あのなぁ、この町の住民を守るために俺は存在してるんだぞ。それを傷つけ、排除してどうする」
「「す、すみません……」」
後ろの様子は全然窺えないが、双子たちの声はすっかりしぼんでしまって、わたしは気の毒になった。
「あのぉ……わたしはもう全然平気だから、気にしないでください」
鬼さまはわたしをちらりと一瞥すると、大股で歩き始めた。
「お前らは引き続き修行してろ。俺はこいつと話をする」
「「はっ」」
双子たちは膝をついて鬼さまを見送った。
わたしの体に巻き付いた鬼さまの腕はとてもがっしりしている。栄養の足りていない元の体ならともかく、成人男性の体を軽々持ち上げる筋力は凄まじい。
そんなことをつらつら考えていると、鬼さまが口を開いた。
「あいつらがすまないな。悪い奴らではないんだが……」
「いえ……鬼さま、慕われていますね」
鬼さまのふっと笑う声が聞こえると、「そうだといいんだがな」というどこか寂し気な声が続いた。
連れて行かれたのは、この前寝かされた秋の庭が見える部屋だった。そっと敷いてあった座布団の上に降ろされた。
「お前、この前の娘だろう?」
「え、何で分かるの?」
驚くことに、鬼さまは一瞬でわたしだと見破った。守り神というのも伊達じゃなさそうだ。
「魂は変わらないからな。妖が好む、芳しい香りがする」
自分の臭いを嗅いでみるが、全く分からない。
「ま、いいや。わたしって分かるなら話が早い」
わたしは自分でも理解してないことを精いっぱい説明した。
鬼さまは胡坐をかき、肘をついて興味深そうにわたしを眺める。
「それで、ここに来たのか。驚いたぞ。俺の救いの手を断った娘が、冴えない男の姿になって戻ってきたのだから」
からっとした声だが、言い方は少し嫌味っぽい。わたしは気まずくてそっぽを向いた。
「……冴えないとか言わないでよ。剃刀が怖くて使えなかったから、髭は伸びちゃっているけどさぁ。あと、今回はただの人間のわたしじゃどうしようもないから、仕方なく、助けを求めに来たの」
負け惜しみに、鬼さまは目を細める。
「可愛げはないが、俺に対する敬意がみじんも感じられないお前の態度は好ましく思っているぞ」
わたしはにやにやと面白がっている鬼さまに詰め寄った。
「そういう冗談はいいから! 鬼さまはこの状況を解決できる?」
「ふむ……ちょっとこっちに来い」
手招きされ、素直に鬼さまに近づく。すると、鬼さまはわたしのおでこに自分のおでこをこつんと当てた。
「!」
鬼さまは入れ墨だらけで、おまけに角も生えているけれど、野性味あふれる男前だ。男性と親密に触れ合ったことのないわたしは、男性がキスできそうな距離にいるという状況に顔を赤らめた。
しかし鬼さまは至って真顔で、特に照れた様子はない。自分だけ動揺しているのは悔しくて、頑張って平静を装う。
「なるほど」
「何か分かった?」
「ああ。お前が異性にあまり免疫がないことが分かった。男の見た目でも、中身がお前だと思うと恥じらう姿が可愛らしいな」
からかわれたと気づき、全力で拳をふるったものの、簡単にいなされてしまった。悔しい。
「危ないな」
「鬼さまがふざけるからでしょ!」
「まぁ落ち着け。今、この体にはお前の魂だけが入っている」
鬼さまの言葉を受け、わたしは状況を整理する。
「ということは、わたしが気づかないうちに幽霊になって新山さんに憑りついてるんじゃなくて、魂が入れ替わっているってこと?」
「お、物分かりが良いな」
子供を褒めるように頭を撫でられても全く嬉しくない。わたしが気になるのはひとつ。
「それで、元に戻せるの?」
「まだ魂も馴染んでないし、所詮弱い妖のやったことだ。お前の体を持ってくれば、すぐに元通りにしてやろう」
「やったー! ……って、ん?」
ちょっと引っ掛かる部分があり、喜びが霧散する。
「体を持ってくれば、って。鬼さまも見つけるの手伝ってくれるよね?」
「そんな約束はしていない。魂を元の体に戻すのは無理でも、自分の体を見つけるくらい、人間のお前でもできるだろ」
「はぁ⁉︎」
「俺にしかできないことをしてもらうために、お前はここに来たのだろう? 心配しなくても俺はここで待っているから、せいぜい頑張るといい」
それだけ言うと、鬼さまは見せつけるように寝そべる。
どうやら、鬼さまは助けを拒んだことを何だかんだ根に持っているようだ。
わなわなする拳を握り、叫ぶ。
「分かったよ! すぐに身体を取り戻すから、首洗って待っていてよね!」
階段を駆け下りていると、頭が冷えてくる。
そういえば昨日、「客を迎えに行く」という優子さんの書置きがあった。
恐ろしい想像に、わたしの顔から血の気が引く。
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