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第六章 春の準備
171.ママ聖女、勘違いされる
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じゃがいものポタージュスープとハーブを使ったトーストの準備をしていると、子ども達の才能はどんどんと発揮されていった。
「ママ先生、これとこれは良さそうだよ」
リリの手にはローズマリーとタイムに似たハーブを持っていた。
ハーブはあまりわからないが、リリの方がこういうのは得意のはず。
オイーブも自身の嗅覚でみつけてきたぐらいだしね。
私は香辛野菜を輪切りにして、オイーブオイルにハーブと一緒に漬け込む。
ガーリックハーブオイルって肉料理やサラダに使うと、高級レストランのような味になると聞いたことある。
ここにある異世界の最高級のオイーブオイルで試したかった。
「このにおいは大丈夫かな?」
ニンニクと同じであれば、食べてから少ししたらにおいがするだろう。
鼻が敏感な獣人は大丈なのかなと心配になりながら、みじん切りにしていく。
これでガーリックハーブオイルとガーリックトーストの準備はできた。
「そっちもどうですか?」
「ある程度できたぞ」
アルヴィンも細かく切った大量のじゃがいもを茹で終えたようだ。
「じゃあ、じゃがいもを潰してください」
「はぁん? 潰していいのか?」
「先生本当にいいの? ハムは遊んでないからね?」
「大丈夫ですよ」
アルヴィンとハムはお互いに顔を見合わせていた。
基本的にじゃがいもは湯がいたものを直接食べていたからね。
ハムにとったらじゃがいもを潰すことが、遊んでいるように感じるのだろう。
二人ともじゃがいもを潰すことに抵抗感があるようだ。
ポタージュスープは潰したじゃがいもに牛乳を入れて出来上がりだ。
本当はコンソメやバターを入れた方が美味しいけどここにはない。
牛乳が濃厚だからバターのコクなどは少しカバーできるかな?
「よし、最後はみんなでパンを焼くよ!」
ここからが一番の問題だ。
今までパンをトーストしたことないため、本当にできるか心配だった。
火力はアルヴィンの風属性魔法を使って調整するつもりだ。
ここに火属性魔法が使えるバッカアがいたら、さらに変わっていたのかもしれない。
さっき作ったばかりのガーリックハーブオイルを塗って、刻んだ香辛野菜を散らして焼いていく。
「しぇんしぇいお腹空いたよ」
子ども達が服を捲り上げて走ってきた。
お腹がぺこぺこなのを見て欲しいのだろう。
でも、私はその姿を見て、あまりの寒さに体が震えてきそうだ。
「お腹を出していると風邪を引くわよ?」
「はぁ!」
子ども達は風邪と言われてすぐに服を下げた。
子どもは元気が一番だけどね。
外は雪が降っているのに、そんなことも気にしない元気さに驚きだ。
それにパンがうまくトーストできているのか、匂いにつられて子ども達もどんどん集まってきた。
ガーリックトーストって結構匂いにそそられる。
今のところそこまで匂いもキツくないから、食べた後も問題なかったらいいな。
「先生これでいい?」
しばらくしたら、ハムとリリはそれぞれ完成したものを見せてくれた。
思ったより美味しそうな香りに私も食欲がそそられる。
「二人に任せても良さそうだね!」
「「えっ……」」
ハムとリリは突然止まり、急いで作ったものを調理場に置いていた。
「どうしたの?」
「いやだよおおおおおお!」
「いなくならないでええええええ!」
ハムとリリが大号泣して抱きついてきた。
「ママ先生はどこにも行かさないぞ!」
「どこかに行くなら私のお嫁さんになりませんか?」
どういうことだろうかと戸惑っていると、アルヴィンとレナードもあたふたとしている。
「あのー、ハムとリリにはお店をやることになったら任せようかと思っただけで……」
「「「「えっ?」」」」
調理場が静寂に包まれた。
まるで私がどこかに行くと思ったのだろうか。
「私がどこかに行くわけないですよ? ほらみんなで運びますよ」
それこそ私が追い出されることがない限り
、ここからいなくなる選択肢は一番ないからね。
その言葉にハムとリリは嬉しそうに、作った朝食を運んでいく。
そういえば、アルヴィンがまた変なこと言っていたような気がするけど、気のせいだったかな?
そこまで気にならないってことは、気にしなくて良いのだろう。
「なんか……うん。アルヴィンも頑張れ」
「ああ……」
アルヴィンとレナードはまだ別の世界に残っているようだった。
「ママ先生、これとこれは良さそうだよ」
リリの手にはローズマリーとタイムに似たハーブを持っていた。
ハーブはあまりわからないが、リリの方がこういうのは得意のはず。
オイーブも自身の嗅覚でみつけてきたぐらいだしね。
私は香辛野菜を輪切りにして、オイーブオイルにハーブと一緒に漬け込む。
ガーリックハーブオイルって肉料理やサラダに使うと、高級レストランのような味になると聞いたことある。
ここにある異世界の最高級のオイーブオイルで試したかった。
「このにおいは大丈夫かな?」
ニンニクと同じであれば、食べてから少ししたらにおいがするだろう。
鼻が敏感な獣人は大丈なのかなと心配になりながら、みじん切りにしていく。
これでガーリックハーブオイルとガーリックトーストの準備はできた。
「そっちもどうですか?」
「ある程度できたぞ」
アルヴィンも細かく切った大量のじゃがいもを茹で終えたようだ。
「じゃあ、じゃがいもを潰してください」
「はぁん? 潰していいのか?」
「先生本当にいいの? ハムは遊んでないからね?」
「大丈夫ですよ」
アルヴィンとハムはお互いに顔を見合わせていた。
基本的にじゃがいもは湯がいたものを直接食べていたからね。
ハムにとったらじゃがいもを潰すことが、遊んでいるように感じるのだろう。
二人ともじゃがいもを潰すことに抵抗感があるようだ。
ポタージュスープは潰したじゃがいもに牛乳を入れて出来上がりだ。
本当はコンソメやバターを入れた方が美味しいけどここにはない。
牛乳が濃厚だからバターのコクなどは少しカバーできるかな?
「よし、最後はみんなでパンを焼くよ!」
ここからが一番の問題だ。
今までパンをトーストしたことないため、本当にできるか心配だった。
火力はアルヴィンの風属性魔法を使って調整するつもりだ。
ここに火属性魔法が使えるバッカアがいたら、さらに変わっていたのかもしれない。
さっき作ったばかりのガーリックハーブオイルを塗って、刻んだ香辛野菜を散らして焼いていく。
「しぇんしぇいお腹空いたよ」
子ども達が服を捲り上げて走ってきた。
お腹がぺこぺこなのを見て欲しいのだろう。
でも、私はその姿を見て、あまりの寒さに体が震えてきそうだ。
「お腹を出していると風邪を引くわよ?」
「はぁ!」
子ども達は風邪と言われてすぐに服を下げた。
子どもは元気が一番だけどね。
外は雪が降っているのに、そんなことも気にしない元気さに驚きだ。
それにパンがうまくトーストできているのか、匂いにつられて子ども達もどんどん集まってきた。
ガーリックトーストって結構匂いにそそられる。
今のところそこまで匂いもキツくないから、食べた後も問題なかったらいいな。
「先生これでいい?」
しばらくしたら、ハムとリリはそれぞれ完成したものを見せてくれた。
思ったより美味しそうな香りに私も食欲がそそられる。
「二人に任せても良さそうだね!」
「「えっ……」」
ハムとリリは突然止まり、急いで作ったものを調理場に置いていた。
「どうしたの?」
「いやだよおおおおおお!」
「いなくならないでええええええ!」
ハムとリリが大号泣して抱きついてきた。
「ママ先生はどこにも行かさないぞ!」
「どこかに行くなら私のお嫁さんになりませんか?」
どういうことだろうかと戸惑っていると、アルヴィンとレナードもあたふたとしている。
「あのー、ハムとリリにはお店をやることになったら任せようかと思っただけで……」
「「「「えっ?」」」」
調理場が静寂に包まれた。
まるで私がどこかに行くと思ったのだろうか。
「私がどこかに行くわけないですよ? ほらみんなで運びますよ」
それこそ私が追い出されることがない限り
、ここからいなくなる選択肢は一番ないからね。
その言葉にハムとリリは嬉しそうに、作った朝食を運んでいく。
そういえば、アルヴィンがまた変なこと言っていたような気がするけど、気のせいだったかな?
そこまで気にならないってことは、気にしなくて良いのだろう。
「なんか……うん。アルヴィンも頑張れ」
「ああ……」
アルヴィンとレナードはまだ別の世界に残っているようだった。
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