53 / 70
ストーカーライフ
53. クロウの居場所 ※一部ソフィア視点
しおりを挟む 俺は玲と上永先生のところに戻ると、そこには白のビキニ姿のセルニアがいた。
布面積が少ない水着は、セルニアの白い肌を惜しげも無くさらしている。
おおおぉぉ……
素晴らしい。
セルニアは少し恥ずかしそうに、俺に聞いてくる。
「あ、あの。どうでしょうか? わたくしの水着は、似合いますか?」
「ものすごく似合う。似合いまくっている」
俺が即答すると、セルニアは頬を染めた。
「そ、そうですか。喜んでいただけて なによりですわ」
そこに上永先生が、俺に日焼け止めを渡してきた。
「さあぁ、これで吉祥院さんを 塗り塗りするのよぉん」
「いやいや、何言ってんですか?」
「若い男女が海に来たら定番でしょぉん。さあ さあぁん、私たちに遠慮しないで塗り塗り塗りたくっちゃいなさぁい」
「……」
俺は少しセルニアに塗るところを想像してしまった。
お、落ち着け俺。
セルニアが承諾するはず無いんだから。
しかしセルニアは、モジモジとしながら、
「そ、その、背中だけですわよ」
ズガガーン!
俺の脳みそに落雷が直撃した。
おさわりしても良いと、セルニアの許可が下りた。
これでやらずしてなにをするというのか!?
で、浜辺のシートにセルニアはうつ伏せになり、俺は日焼け止めを塗り始める。
「い、行くぞ」
「は、はい」
ヌリン。
「ん……」
ヌリヌリ。
「……あ……」
ヌリヌリヌリヌリ。
「……ふぁ……あぁ……」
俺は感涙する。
生きてて良かった!
で、背中は一通り塗り終わったんだが、
「こ、これ以上はダメですわ」
「そ、そうだね」
今日の所は、これで満足しよう。
セルニアは頬を染めたまま、自分で前のほうに日焼け止めを塗る。
「それにしても、奇遇ですわね。玲さんも商店街の福引きに当たっていたなんて」
そうか、俺たちがここに来ている理由に、福引きに当たったって話を流用したのか。
俺は話を合わせる。
「そうなんだ。これで夏に海に来ることができたね。夏休み中には行けなかったから」
「そうですわね。本当に海に来ることができて良かったですわ。貴方に水着姿を見せることができたのですから」
セルニアの瞳は、少し情欲が混じっていた。
さっきのスキンシップで、雰囲気が盛り上がると同時に、セルニアの気分も盛り上がっている。
もしかして、今日は最後までいけるんじゃないのか?
今は玲と上永先生が、なにやら海でイルカと一緒に泳いでいるからできないが、二人きりになることさえできれば、最後まで行けるんじゃないか?
最後の最後まで行き着くことが出来てしまうのではないかー!?
セルニアは砂浜に置いている俺の手に、手を重ねてきた。
「二人きりでないのが残念ですわね。でも、二人きりになれば……」
……その気になっている。
セルニアもヤル気になっておられる!
よし、落ち着け、俺。
焦るんじゃない。
なんとか二人きりになる方法を考えるんだ。
「二人きりになりさえすれば……」
「それでしたら、あちらのビーチハウスがいいと思いやす」
猪鹿蝶 晶さんが、ハンディカメラを片手に、アドバイスしてきた。
「……あの、猪鹿蝶さん、いつからそこに?」
「日焼け止めを塗っているときから、カメラに納めておりやした。お二人とも夢中になって全く気付いておられませんでしたが」
「……そうですか」
「さあ、これをどうぞ」
猪鹿蝶さんは避妊具を差し出した。
「これを装着すれば安心。この猪鹿蝶 晶、お二人が大人になる瞬間を、しかとカメラに収めやす」
「……やりません」
「なにを言っておりやす? 二人とも良い雰囲気でヤル気満々でした。アタシのことは気にしないでくださいやせ。遠慮せず大人の階段を上がってください」
「……いや、やりませんから。っていうか、ずっとチャンスが来るのをスタンバイして待っていたんですか?」
「いえ、ホテルで行われるパーティーの時間を知らせに来やした」
「わかりました。準備をします」
「急ぐことはありやせん。時間はありやすので、お二人でやる事を済ませてくださいやせ」
「だから やりませんって!」
俺と猪鹿蝶さんのやりとりの横で、セルニアがビックリして固まっていた。
布面積が少ない水着は、セルニアの白い肌を惜しげも無くさらしている。
おおおぉぉ……
素晴らしい。
セルニアは少し恥ずかしそうに、俺に聞いてくる。
「あ、あの。どうでしょうか? わたくしの水着は、似合いますか?」
「ものすごく似合う。似合いまくっている」
俺が即答すると、セルニアは頬を染めた。
「そ、そうですか。喜んでいただけて なによりですわ」
そこに上永先生が、俺に日焼け止めを渡してきた。
「さあぁ、これで吉祥院さんを 塗り塗りするのよぉん」
「いやいや、何言ってんですか?」
「若い男女が海に来たら定番でしょぉん。さあ さあぁん、私たちに遠慮しないで塗り塗り塗りたくっちゃいなさぁい」
「……」
俺は少しセルニアに塗るところを想像してしまった。
お、落ち着け俺。
セルニアが承諾するはず無いんだから。
しかしセルニアは、モジモジとしながら、
「そ、その、背中だけですわよ」
ズガガーン!
俺の脳みそに落雷が直撃した。
おさわりしても良いと、セルニアの許可が下りた。
これでやらずしてなにをするというのか!?
で、浜辺のシートにセルニアはうつ伏せになり、俺は日焼け止めを塗り始める。
「い、行くぞ」
「は、はい」
ヌリン。
「ん……」
ヌリヌリ。
「……あ……」
ヌリヌリヌリヌリ。
「……ふぁ……あぁ……」
俺は感涙する。
生きてて良かった!
で、背中は一通り塗り終わったんだが、
「こ、これ以上はダメですわ」
「そ、そうだね」
今日の所は、これで満足しよう。
セルニアは頬を染めたまま、自分で前のほうに日焼け止めを塗る。
「それにしても、奇遇ですわね。玲さんも商店街の福引きに当たっていたなんて」
そうか、俺たちがここに来ている理由に、福引きに当たったって話を流用したのか。
俺は話を合わせる。
「そうなんだ。これで夏に海に来ることができたね。夏休み中には行けなかったから」
「そうですわね。本当に海に来ることができて良かったですわ。貴方に水着姿を見せることができたのですから」
セルニアの瞳は、少し情欲が混じっていた。
さっきのスキンシップで、雰囲気が盛り上がると同時に、セルニアの気分も盛り上がっている。
もしかして、今日は最後までいけるんじゃないのか?
今は玲と上永先生が、なにやら海でイルカと一緒に泳いでいるからできないが、二人きりになることさえできれば、最後まで行けるんじゃないか?
最後の最後まで行き着くことが出来てしまうのではないかー!?
セルニアは砂浜に置いている俺の手に、手を重ねてきた。
「二人きりでないのが残念ですわね。でも、二人きりになれば……」
……その気になっている。
セルニアもヤル気になっておられる!
よし、落ち着け、俺。
焦るんじゃない。
なんとか二人きりになる方法を考えるんだ。
「二人きりになりさえすれば……」
「それでしたら、あちらのビーチハウスがいいと思いやす」
猪鹿蝶 晶さんが、ハンディカメラを片手に、アドバイスしてきた。
「……あの、猪鹿蝶さん、いつからそこに?」
「日焼け止めを塗っているときから、カメラに納めておりやした。お二人とも夢中になって全く気付いておられませんでしたが」
「……そうですか」
「さあ、これをどうぞ」
猪鹿蝶さんは避妊具を差し出した。
「これを装着すれば安心。この猪鹿蝶 晶、お二人が大人になる瞬間を、しかとカメラに収めやす」
「……やりません」
「なにを言っておりやす? 二人とも良い雰囲気でヤル気満々でした。アタシのことは気にしないでくださいやせ。遠慮せず大人の階段を上がってください」
「……いや、やりませんから。っていうか、ずっとチャンスが来るのをスタンバイして待っていたんですか?」
「いえ、ホテルで行われるパーティーの時間を知らせに来やした」
「わかりました。準備をします」
「急ぐことはありやせん。時間はありやすので、お二人でやる事を済ませてくださいやせ」
「だから やりませんって!」
俺と猪鹿蝶さんのやりとりの横で、セルニアがビックリして固まっていた。
0
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。


ダンジョンブレイクお爺ちゃんズ★
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
人類がリアルから撤退して40年。
リアルを生きてきた第一世代は定年を迎えてVR世代との共存の道を歩んでいた。
笹井裕次郎(62)も、退職を皮切りに末娘の世話になりながら暮らすお爺ちゃん。
そんな裕次郎が、腐れ縁の寺井欽治(64)と共に向かったパターゴルフ場で、奇妙な縦穴──ダンジョンを発見する。
ダンジョンクリアと同時に世界に響き渡る天からの声。
そこで世界はダンジョンに適応するための肉体を与えられたことを知るのだった。
今までVR世界にこもっていた第二世代以降の若者達は、リアルに資源開拓に、新たに舵を取るのであった。
そんな若者の見えないところで暗躍する第一世代の姿があった。
【破壊? 開拓? 未知との遭遇。従えるは神獣、そして得物は鈍色に輝くゴルフクラブ!? お騒がせお爺ちゃん笹井裕次郎の冒険譚第二部、開幕!】

チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

はずれスキル『模倣』で廃村スローライフ!
さとう
ファンタジー
異世界にクラス丸ごと召喚され、一人一つずつスキルを与えられたけど……俺、有馬慧(ありまけい)のスキルは『模倣』でした。おかげで、クラスのカースト上位連中が持つ『勇者』や『聖女』や『賢者』をコピーしまくったが……自分たちが活躍できないとの理由でカースト上位連中にハメられ、なんと追放されてしまう。
しかも、追放先はとっくの昔に滅んだ廃村……しかもしかも、せっかくコピーしたスキルは初期化されてしまった。
とりあえず、廃村でしばらく暮らすことを決意したのだが、俺に前に『女神の遣い』とかいう猫が現れこう言った。
『女神様、あんたに頼みたいことあるんだって』
これは……異世界召喚の真実を知った俺、有馬慧が送る廃村スローライフ。そして、魔王討伐とかやってるクラスメイトたちがいかに小さいことで騒いでいるのかを知る物語。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

ちょっと神様!私もうステータス調整されてるんですが!!
べちてん
ファンタジー
アニメ、マンガ、ラノベに小説好きの典型的な陰キャ高校生の西園千成はある日河川敷に花見に来ていた。人混みに酔い、体調が悪くなったので少し離れた路地で休憩していたらいつの間にか神域に迷い込んでしまっていた!!もう元居た世界には戻れないとのことなので魔法の世界へ転移することに。申し訳ないとか何とかでステータスを古龍の半分にしてもらったのだが、別の神様がそれを知らずに私のステータスをそこからさらに2倍にしてしまった!ちょっと神様!もうステータス調整されてるんですが!!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる