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第一章 外れスキル
170.もしかしてこれは……
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アリミアが謎の触手に捕まり扉の奥に連れていかれ俺達は戸惑っていた。
「えっ、何があったんだ? 王都は街中に魔物が出てくるのか?」
ロニーは身につけていた短剣を取り出して構えた。
「いや、俺も初めてでわからないです。ガレインは聞いたことあるか?」
「いえ、私もないです」
ガレインも家から魔物が出ることを知らなかった。
そもそも魔物自体魔素が多いところに生息しているため、何かしらの理由かスキル【魔物使い】などで使役された魔物しかいないはずだ。
「アニーは下がって、他のものは持ってる武器を構えろ」
俺達は自身の持っている武器を構えるとロニーは勢いよく扉を開けた。
「きゃー!」
扉を開けた瞬間アリミアの叫び声が響いていた。
「アリ……ミア? 大じょ……うぶ……か?」
扉を開けた瞬間ロニーは固まっていた。
「はやく閉めてよ」
「ああ、すまん」
ロニーは後ろにいる俺達に見えないように押し出した。
「えっ? 父さん何があったの?」
「えーっと、まぁアリミアは自分から出てくるだろう」
「どういうこと?」
俺はロニーが言っていることが全く理解出来ずにいた。
しばらく待っていると扉を開ける音とともにスッキリした顔のアリミアが出てきた。
「アリミア大丈夫か?」
ロニー以外は心配そうに詰め寄ったが、アリミアは首を傾げていた。
「はぁー、スッキリした。みんなどうしたの?」
「スッキリ? どうしたってこっちの話だけど……」
その場に静かな空気が流れた。
「まぁ、無事なら良かったじゃないの。それで何がスッキリしたの?」
アニーはアリミアに問い詰めると耳元で何か囁いていた。
「私も行かなくちゃ!」
アニーはすぐに扉を開け、中に入っていくと悲鳴のような喜びに近い声が聞こえてきた。
しばらくするとアニーもアリミア同様に涼しい顔をして出てきた。
「出たの!」
「なに!? やっぱ魔物か!」
ロニーは問い詰めるが、アニーは顔を横に振っていた。
「魔物じゃなかったらなんなんだ?」
「出たの! 三日も出てないお通じが出たのよ」
便秘症のアニーは久しぶりに便が出て喜んでいた。そう、この扉の先はトイレだったのだ。
「ママすごいでしょ?」
「ほんとすごいわね。あんなピューと優しく当たったらすぐに出たわよ」
「ピュー? ちょっと行ってきます」
俺は扉を開けるとそこには少し大きめなトイレの便器が置いてあった。
「普通のトイレだよな?」
俺は便器に座るとお尻に違和感を感じた。
「これってウォ○ュ○ット?」
俺はお尻に当たった感じから某有名会社の温水洗浄便器を思い浮かべた。
「えっ、ちょっと待って!」
しばらく水に当たっているとすぐに腹痛が起き、力むと大量の便が出てきた。
その後もお尻を綺麗にするための水が噴射されお尻を拭き取る心配もなかった。
「なんか結構便利な便器だな……」
俺は立ち上がり便器を覗くが普通の便器と変わらなかった。
むしろ異世界のトイレはただの大きな壺みたいなものなのにどこからノズルが出てきたのだろうか。
「水を流してないのになんで何にもないんだ?」
一般的に近くに用意されている桶から水を汲み流すのがこの世界での一般的なトイレだ。
俺はそのまま覗いていると奥の方から何かがもぞもぞと動いてた。
「うわぁ!?」
俺の声にロニーが心配し勢いよく扉を開けた。
「ケント大丈夫……なんだこれは!?」
俺達の前には便器から湧き出る大きなスライムがいた。
頭には王冠が付いており、触手を伸ばすと俺に向けて水を噴射した。
この水がどこから来た水なのかは考えたくはなかった。
「えっ、何があったんだ? 王都は街中に魔物が出てくるのか?」
ロニーは身につけていた短剣を取り出して構えた。
「いや、俺も初めてでわからないです。ガレインは聞いたことあるか?」
「いえ、私もないです」
ガレインも家から魔物が出ることを知らなかった。
そもそも魔物自体魔素が多いところに生息しているため、何かしらの理由かスキル【魔物使い】などで使役された魔物しかいないはずだ。
「アニーは下がって、他のものは持ってる武器を構えろ」
俺達は自身の持っている武器を構えるとロニーは勢いよく扉を開けた。
「きゃー!」
扉を開けた瞬間アリミアの叫び声が響いていた。
「アリ……ミア? 大じょ……うぶ……か?」
扉を開けた瞬間ロニーは固まっていた。
「はやく閉めてよ」
「ああ、すまん」
ロニーは後ろにいる俺達に見えないように押し出した。
「えっ? 父さん何があったの?」
「えーっと、まぁアリミアは自分から出てくるだろう」
「どういうこと?」
俺はロニーが言っていることが全く理解出来ずにいた。
しばらく待っていると扉を開ける音とともにスッキリした顔のアリミアが出てきた。
「アリミア大丈夫か?」
ロニー以外は心配そうに詰め寄ったが、アリミアは首を傾げていた。
「はぁー、スッキリした。みんなどうしたの?」
「スッキリ? どうしたってこっちの話だけど……」
その場に静かな空気が流れた。
「まぁ、無事なら良かったじゃないの。それで何がスッキリしたの?」
アニーはアリミアに問い詰めると耳元で何か囁いていた。
「私も行かなくちゃ!」
アニーはすぐに扉を開け、中に入っていくと悲鳴のような喜びに近い声が聞こえてきた。
しばらくするとアニーもアリミア同様に涼しい顔をして出てきた。
「出たの!」
「なに!? やっぱ魔物か!」
ロニーは問い詰めるが、アニーは顔を横に振っていた。
「魔物じゃなかったらなんなんだ?」
「出たの! 三日も出てないお通じが出たのよ」
便秘症のアニーは久しぶりに便が出て喜んでいた。そう、この扉の先はトイレだったのだ。
「ママすごいでしょ?」
「ほんとすごいわね。あんなピューと優しく当たったらすぐに出たわよ」
「ピュー? ちょっと行ってきます」
俺は扉を開けるとそこには少し大きめなトイレの便器が置いてあった。
「普通のトイレだよな?」
俺は便器に座るとお尻に違和感を感じた。
「これってウォ○ュ○ット?」
俺はお尻に当たった感じから某有名会社の温水洗浄便器を思い浮かべた。
「えっ、ちょっと待って!」
しばらく水に当たっているとすぐに腹痛が起き、力むと大量の便が出てきた。
その後もお尻を綺麗にするための水が噴射されお尻を拭き取る心配もなかった。
「なんか結構便利な便器だな……」
俺は立ち上がり便器を覗くが普通の便器と変わらなかった。
むしろ異世界のトイレはただの大きな壺みたいなものなのにどこからノズルが出てきたのだろうか。
「水を流してないのになんで何にもないんだ?」
一般的に近くに用意されている桶から水を汲み流すのがこの世界での一般的なトイレだ。
俺はそのまま覗いていると奥の方から何かがもぞもぞと動いてた。
「うわぁ!?」
俺の声にロニーが心配し勢いよく扉を開けた。
「ケント大丈夫……なんだこれは!?」
俺達の前には便器から湧き出る大きなスライムがいた。
頭には王冠が付いており、触手を伸ばすと俺に向けて水を噴射した。
この水がどこから来た水なのかは考えたくはなかった。
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