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第二章 精霊イベント
90.NPC、偵察に行く
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俺は外に出るとすでに異変に気づいた。
目の前の草原から砂埃が巻き上がっている。
すぐに鑑定スキルを発動させた。
「くっ……」
あまりにも情報量が多すぎてエラーになっていた。
虫系魔物はハエとハチが混ざったようなやつがほとんどかと思っていた。しかし、実際はたくさんの種類の虫系魔物で溢れかえっている。
その中には忌々しいグリーンリーパーも存在していた。
精霊しか倒せない魔物だったが、今回は勇者達もいるから問題はないだろう。
ただ、その中で問題になりそうなやつらもウジャウジャいた。
ますばムカデの見た目をしたやつだ。
甲殻が硬く剣や拳といった物理攻撃が効かないらしい。
「試しにやってみるか」
俺はショートランス型の矢をそのまま放つ。
風を切るように矢は突き進む。
――ズドーン!
「うん、大丈夫だな!」
矢はそのままムカデを貫通して近くの木を薙ぎ倒した。
うまく木が折れたことで魔物の進行も遅れそうだ。
「それよりもあっちの方が気持ち悪いな」
音を立てずにカサカサと動く奴らがいた。
見た目からして明らかにゴキブリだろう。
それにただのゴキブリだけだったら問題ない。
「あいつら何で立ち上がって走ってるんだ?」
なぜか二足立ちになって走っている。
まるで裏側の足が生えているところを見せつけているようだ。
それに大きさが人間サイズだから、気持ち悪さは何倍も増している。
「さすがに女性勇者達も困るよな?」
俺はさっきと同様にショートランス型の矢を放つ。
――ズドーン!
「チッ、逃したか!」
ゴキブリは身動きが速いのか、矢を素早く避けた。
それならと、何本も矢を放つ。
――ズドドドドドドーン!
10本程度連続で矢を放ったが、全て避けられてしまった。
その影響か周囲の地形はボコボコになっている。
あのままじゃ、あいつのせいで草原を破壊しそうだ。
「あいつらが一番厄介だな」
どうやって倒そうかと考えていると、良い案を思いついた。
俺はすぐに自分が使った臭い消しに魅惑の香水を混ぜ合わせる。
中身はほとんど同じなので、少し薄まった魅惑の香水ができた。
俺はそれを奴らに向かって投げつける。
中身が出ると同時に虫系魔物が集まってきた。
そのタイミングでもう一度矢を放つ。
ゴキブリ達は香水に気を取られていたのだろう。
その場でショートランス型の矢が突き刺さっていた。
「戦い方はこれで良いとして、あとは人手が足りないな」
香水を作って、投げながら矢を打っていたら時間がかかる。
せめて香水の量を増やして、作業時間を減らすか投げてもらわないと無理だろう。
俺は一度ユーマ達に手伝ってもらうために、町に戻ることにした。
「それじゃあ、意味がないですよ!」
「いや、良いんだ! これこそが本当の狩りなんだ!」
「なんか脳筋のユーマが脳筋に負けてるね」
「どちらもバカすぎてついていけないわよ」
町の入り口では、さらに人が増えて話し合っていた。
あれ?
なんかさっきよりもレモンの香りが強くなっている気がする。
「ヴァイト、外の様子はどうだった?」
「たくさん虫系魔物がいましたよ。それにしてもジェイドさんどうしたんですか?」
そこには虫が張り付いたジェイドがいた。
いや、正確に言えばジェイドだけじゃなくて、冒険者達だ。
さっき魅惑の香水を解体師スキルで綺麗にしたのに、何がしたいのだろう。
「今から魔物の討伐に向かうからな!」
どこか嬉しそうな顔をしている。
いつから冒険者は頭がおかしい人達になったのだろうか。
虫系魔物が集まって危ないと言ったばかりだぞ。
そんな中、香水をつけたやつが行ったら死ぬかもしれない。
それがわかっているのだろうか。
「一度スキルで綺麗に――」
「なあ、あいつはいたか?」
ジェイドは嬉しそうに何かを聞いてきた。
「あいつって?」
「真っ黒で二足立ちで走ってくるやつだ」
「あー、シュリンプローチですか?」
「そうだ! たくさんいたか?」
「あー、見た目も気持ち悪くてたくさんいたので、半分程度はぐちゃぐちゃに殺しましたね」
「はぁん!?」
なぜかジェイドは怒り出した。
それにジェイドだけではなく、冒険者達が詰め寄ってきた。
「あれはめちゃくちゃうまいご馳走なんだぞ!」
ん?
ゴキブリがご馳走……?
俺の頭がついにおかしくなったのだろうか。
「なぁ、シュリンプローチってなんだ?」
ご馳走という言葉にユーマは反応した。
お前もあいつらを見たら、興味は失せるだろう。
それに勇者達はゴキブリの存在を知っているのだろうか。
「あー、ゴキブリってわかるか?」
「ヒイイィィィ!?」
ユーマは軽く頷く。一方、その言葉を聞いて声を上げる女性勇者がチラホラいる。
やはり虫はまだ大丈夫でも、ゴキブリが苦手な人は多いようだ。
「そのシュリンプローチってやつがゴキブリの見た目そっくりなんだ。それも立ち上がって走るゴキブリだ」
「ん? ヴァイトは頭がおかしくなったのか?」
いや、俺もあいつを初めて見た時は同じことを思ったぞ。
それだけ変わった動きと見た目をしているからな。
「ひょっとして、エビとゴキブリが混ざった魔物なのかな?」
アルは気になったのか声をかけてきた。
「どういうこと?」
「ゴキブリはコックローチ、エビはシュリンプって言われているから、それが混ざっているのかなって?」
「あー、それなら見た目はゴキブリで味がエビってことか?」
「たぶんそうだと思う」
どうやらあいつらはエビの味がするゴキブリのようだ。
それでも食べたくないと思うのは俺だけだろうか。
「早くご馳走のところへ行くぞ!」
「うおおおおお!」
盛り上がると冒険者とドン引きしている勇者達。
普段と立場が変わっていた。
目の前の草原から砂埃が巻き上がっている。
すぐに鑑定スキルを発動させた。
「くっ……」
あまりにも情報量が多すぎてエラーになっていた。
虫系魔物はハエとハチが混ざったようなやつがほとんどかと思っていた。しかし、実際はたくさんの種類の虫系魔物で溢れかえっている。
その中には忌々しいグリーンリーパーも存在していた。
精霊しか倒せない魔物だったが、今回は勇者達もいるから問題はないだろう。
ただ、その中で問題になりそうなやつらもウジャウジャいた。
ますばムカデの見た目をしたやつだ。
甲殻が硬く剣や拳といった物理攻撃が効かないらしい。
「試しにやってみるか」
俺はショートランス型の矢をそのまま放つ。
風を切るように矢は突き進む。
――ズドーン!
「うん、大丈夫だな!」
矢はそのままムカデを貫通して近くの木を薙ぎ倒した。
うまく木が折れたことで魔物の進行も遅れそうだ。
「それよりもあっちの方が気持ち悪いな」
音を立てずにカサカサと動く奴らがいた。
見た目からして明らかにゴキブリだろう。
それにただのゴキブリだけだったら問題ない。
「あいつら何で立ち上がって走ってるんだ?」
なぜか二足立ちになって走っている。
まるで裏側の足が生えているところを見せつけているようだ。
それに大きさが人間サイズだから、気持ち悪さは何倍も増している。
「さすがに女性勇者達も困るよな?」
俺はさっきと同様にショートランス型の矢を放つ。
――ズドーン!
「チッ、逃したか!」
ゴキブリは身動きが速いのか、矢を素早く避けた。
それならと、何本も矢を放つ。
――ズドドドドドドーン!
10本程度連続で矢を放ったが、全て避けられてしまった。
その影響か周囲の地形はボコボコになっている。
あのままじゃ、あいつのせいで草原を破壊しそうだ。
「あいつらが一番厄介だな」
どうやって倒そうかと考えていると、良い案を思いついた。
俺はすぐに自分が使った臭い消しに魅惑の香水を混ぜ合わせる。
中身はほとんど同じなので、少し薄まった魅惑の香水ができた。
俺はそれを奴らに向かって投げつける。
中身が出ると同時に虫系魔物が集まってきた。
そのタイミングでもう一度矢を放つ。
ゴキブリ達は香水に気を取られていたのだろう。
その場でショートランス型の矢が突き刺さっていた。
「戦い方はこれで良いとして、あとは人手が足りないな」
香水を作って、投げながら矢を打っていたら時間がかかる。
せめて香水の量を増やして、作業時間を減らすか投げてもらわないと無理だろう。
俺は一度ユーマ達に手伝ってもらうために、町に戻ることにした。
「それじゃあ、意味がないですよ!」
「いや、良いんだ! これこそが本当の狩りなんだ!」
「なんか脳筋のユーマが脳筋に負けてるね」
「どちらもバカすぎてついていけないわよ」
町の入り口では、さらに人が増えて話し合っていた。
あれ?
なんかさっきよりもレモンの香りが強くなっている気がする。
「ヴァイト、外の様子はどうだった?」
「たくさん虫系魔物がいましたよ。それにしてもジェイドさんどうしたんですか?」
そこには虫が張り付いたジェイドがいた。
いや、正確に言えばジェイドだけじゃなくて、冒険者達だ。
さっき魅惑の香水を解体師スキルで綺麗にしたのに、何がしたいのだろう。
「今から魔物の討伐に向かうからな!」
どこか嬉しそうな顔をしている。
いつから冒険者は頭がおかしい人達になったのだろうか。
虫系魔物が集まって危ないと言ったばかりだぞ。
そんな中、香水をつけたやつが行ったら死ぬかもしれない。
それがわかっているのだろうか。
「一度スキルで綺麗に――」
「なあ、あいつはいたか?」
ジェイドは嬉しそうに何かを聞いてきた。
「あいつって?」
「真っ黒で二足立ちで走ってくるやつだ」
「あー、シュリンプローチですか?」
「そうだ! たくさんいたか?」
「あー、見た目も気持ち悪くてたくさんいたので、半分程度はぐちゃぐちゃに殺しましたね」
「はぁん!?」
なぜかジェイドは怒り出した。
それにジェイドだけではなく、冒険者達が詰め寄ってきた。
「あれはめちゃくちゃうまいご馳走なんだぞ!」
ん?
ゴキブリがご馳走……?
俺の頭がついにおかしくなったのだろうか。
「なぁ、シュリンプローチってなんだ?」
ご馳走という言葉にユーマは反応した。
お前もあいつらを見たら、興味は失せるだろう。
それに勇者達はゴキブリの存在を知っているのだろうか。
「あー、ゴキブリってわかるか?」
「ヒイイィィィ!?」
ユーマは軽く頷く。一方、その言葉を聞いて声を上げる女性勇者がチラホラいる。
やはり虫はまだ大丈夫でも、ゴキブリが苦手な人は多いようだ。
「そのシュリンプローチってやつがゴキブリの見た目そっくりなんだ。それも立ち上がって走るゴキブリだ」
「ん? ヴァイトは頭がおかしくなったのか?」
いや、俺もあいつを初めて見た時は同じことを思ったぞ。
それだけ変わった動きと見た目をしているからな。
「ひょっとして、エビとゴキブリが混ざった魔物なのかな?」
アルは気になったのか声をかけてきた。
「どういうこと?」
「ゴキブリはコックローチ、エビはシュリンプって言われているから、それが混ざっているのかなって?」
「あー、それなら見た目はゴキブリで味がエビってことか?」
「たぶんそうだと思う」
どうやらあいつらはエビの味がするゴキブリのようだ。
それでも食べたくないと思うのは俺だけだろうか。
「早くご馳走のところへ行くぞ!」
「うおおおおお!」
盛り上がると冒険者とドン引きしている勇者達。
普段と立場が変わっていた。
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