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第二章 地下の畑はダンジョンです
74.ホテルマン、バーベキューをする
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――ピンポーン!
「はーい!」
画面の向こうには喫茶店の店主達家族の姿が見えた。
すぐにシル達は駆け寄り扉を開ける。
「いらっしゃいませ!」
「ケトちゃああああん!」
「にゃあああああ!」
すぐにケトを見つけた紗奈ちゃんは、すぐに抱きしめる。
ケトは苦しそうだが、いつもの彼女に戻ったようだ。
睨んではいるものの、あの言葉を発しないということはケトも内心では嫌がっていないのだろう。
「バタバタしているところありがとうございます」
「やっと一区切りができたのでちょうどよかったです」
あれから白骨遺体は遺伝子検査の結果、紗羅ちゃんだと断定された。
数年も見つからなかった娘がやっと自宅に帰ってきた。
しばらく喫茶店を休みにしてゆっくりと過ごしていたらしい。
久々に家族団欒で過ごしたと聞いている。
「おへやはこっちです」
シルが率先して部屋の案内をしていく。
って言っても一度泊まっているから、部屋の位置は大体知っている。
今回は家族で泊まれる一番大きな部屋を使ってもらうことにした。
「じゃあ、荷物を置いたら早速料理教室を始めましょうか」
「よろしくお願いします」
今回、民泊を利用してもらう代わりに直接料理とコーヒー作りを教えてもらうことになっている。
それにみんなでピザを作って、最後には花火をする予定だ。
「牛島さんもよろしくお願いします」
「今日はご馳走になりそうだな」
「ジビエもたくさん準備しましたからね」
この日のために矢吹達と地下のダンジョンでジビエをたくさん獲ってきた。
俺がいないとジビエは集まってこないからな。
それに手でジビエを持って帰ろうとしたら、持って帰れないことに気づいた。
こっちに戻ってきたらジビエの肉はなくなり、手に持っているのは真っ黒な石だけだった。
それもいらないから全て矢吹に渡して、有効活用してもらっている。
探索者は胆石や尿路結石の石を何に使っているのだろうか。
最低でも俺とシルがダンジョンに行かないと、ジビエは獲れないから地味に忙しい日々を過ごしていた。
「兄ちゃん大丈夫か?」
「あっ……はい」
どうやらダンジョンでの出来事を思い返していてぼーっとしていたのだろう。
「まずはイノシシの肉を使ったバーベキューの準備だな」
ダンジョンの中は適当にイノシシの肉を焼いていたが、今回はバーベキュー用に独特な臭みを取るためにハーブやスパイスも準備している。
ほとんどは牛島さんが材料を準備してくれたけどな。
そこまで難しいこともなく、ほとんどレシピ通りに調味料を入れれば問題はない。
「兄ちゃん、醤油の割合を反対にしていないか?」
「えっ?」
「酒とみりんを合わせた同じ量だけ醤油を入れるはずだけど、醤油と同じ量入れてるぞ?」
「あー入れちゃいましたね」
結局、監視されていないとできないのが俺らしいな。
「燻製の準備もできましたよ」
「シルもやるー!」
すでに簡単に塩漬けから塩抜きまでして、室内で干してあるイノシシの肉をシルは庭に持っていく。
バーベキューをするまでの間にグリルを使って、イノシシの燻製が作れるらしい。
温度の管理ができれば簡単にできるので、ここはシルと矢吹に任せている。
むしろ俺じゃ頼りないと矢吹に言われてしまった。
「あとは漬けておくだけでいいかな」
「これぐらいなら簡単……だと思います」
牛島さんにジーッと見つめられたら、口が滑っても簡単だとは言えないな。
漬け込みダレも和風味やバルサミコ酢の洋風味、スパイシーハーブ味の三種類できた。
あとは美味しくできるのを楽しみに待つだけだ。
「サラちゃん、さなちゃんあそぼー!」
作業に飽きたシルはサラと紗奈を呼んで水遊びをしていた。
その様子を大人達はコーヒーを飲みながら眺めていた。
どこか優雅な雰囲気に体もリラックスしてくる。
もちろん俺はミルクたっぷりのミルクコーヒーだけどな。
牛島さんのところで作った牛乳が美味しいから俺は問題ない。
「紗奈が笑っているのを久しぶりに見ました」
「いつもケトといる時はニコニコしているけど……」
「そうではないんです。私や夫がずっと毎日頭の中で紗羅のことを考えていたから、あの子は無理して笑っていたんです」
「それを気づかなかった俺達は親失格だな」
店主は奥さんの肩を抱き寄せていた。
「そんなことないと思います。俺は小さい頃から両親がいなかったので、両親がいるだけでも嬉しいですよ」
「俺も幸治と同じ意見だな。そもそも俺は親から逃げてきた身だからな」
養護施設で暮らしていた俺と矢吹にとったら、ちゃんとした両親がいるだけで羨ましかった。
普通の家庭に生まれて、普通に育つ。
そんな普通であるはずの当たり前のことが、俺達にはできなかったからな。
紗羅ちゃんにずっと縛られていた両親も、見てもらえずに悲しんでいた紗奈ちゃんも悪いわけではない。
それは紗奈ちゃんもわかっているだろう。
ただ、これからは紗奈ちゃんとの時間を大事にしてほしいと心の中で思う。
姉がいなければよかったって思わせてしまうのは、本来ならダメなことだ。
あの時サラに言ったことは、紗奈ちゃんの本心だったからね。
「ふくー!」
水遊びに飽きたのかシル達が部屋に戻ってきた。
「どうした?」
「おなかへったー!」
「んー、まだ夜まで時間はあるけど――」
「おなかへったよ?」
「サラも!」
「紗奈も!」
時計を見ると少し早いが、みんなで詰め寄られたら仕方ないだろう。
「そろそろ味も染み込んできたから大丈夫じゃないか」
牛島さんの言葉に子ども達は目をキラキラとさせていた。
やはり牛島さんはみんなに好かれているな。
「じゃあ、少し早いけど夕飯にしようか」
「やったー!」
各々遊んでいたものや飲んでいたものを片付けて、夕飯の準備を始めることにした。
「はーい!」
画面の向こうには喫茶店の店主達家族の姿が見えた。
すぐにシル達は駆け寄り扉を開ける。
「いらっしゃいませ!」
「ケトちゃああああん!」
「にゃあああああ!」
すぐにケトを見つけた紗奈ちゃんは、すぐに抱きしめる。
ケトは苦しそうだが、いつもの彼女に戻ったようだ。
睨んではいるものの、あの言葉を発しないということはケトも内心では嫌がっていないのだろう。
「バタバタしているところありがとうございます」
「やっと一区切りができたのでちょうどよかったです」
あれから白骨遺体は遺伝子検査の結果、紗羅ちゃんだと断定された。
数年も見つからなかった娘がやっと自宅に帰ってきた。
しばらく喫茶店を休みにしてゆっくりと過ごしていたらしい。
久々に家族団欒で過ごしたと聞いている。
「おへやはこっちです」
シルが率先して部屋の案内をしていく。
って言っても一度泊まっているから、部屋の位置は大体知っている。
今回は家族で泊まれる一番大きな部屋を使ってもらうことにした。
「じゃあ、荷物を置いたら早速料理教室を始めましょうか」
「よろしくお願いします」
今回、民泊を利用してもらう代わりに直接料理とコーヒー作りを教えてもらうことになっている。
それにみんなでピザを作って、最後には花火をする予定だ。
「牛島さんもよろしくお願いします」
「今日はご馳走になりそうだな」
「ジビエもたくさん準備しましたからね」
この日のために矢吹達と地下のダンジョンでジビエをたくさん獲ってきた。
俺がいないとジビエは集まってこないからな。
それに手でジビエを持って帰ろうとしたら、持って帰れないことに気づいた。
こっちに戻ってきたらジビエの肉はなくなり、手に持っているのは真っ黒な石だけだった。
それもいらないから全て矢吹に渡して、有効活用してもらっている。
探索者は胆石や尿路結石の石を何に使っているのだろうか。
最低でも俺とシルがダンジョンに行かないと、ジビエは獲れないから地味に忙しい日々を過ごしていた。
「兄ちゃん大丈夫か?」
「あっ……はい」
どうやらダンジョンでの出来事を思い返していてぼーっとしていたのだろう。
「まずはイノシシの肉を使ったバーベキューの準備だな」
ダンジョンの中は適当にイノシシの肉を焼いていたが、今回はバーベキュー用に独特な臭みを取るためにハーブやスパイスも準備している。
ほとんどは牛島さんが材料を準備してくれたけどな。
そこまで難しいこともなく、ほとんどレシピ通りに調味料を入れれば問題はない。
「兄ちゃん、醤油の割合を反対にしていないか?」
「えっ?」
「酒とみりんを合わせた同じ量だけ醤油を入れるはずだけど、醤油と同じ量入れてるぞ?」
「あー入れちゃいましたね」
結局、監視されていないとできないのが俺らしいな。
「燻製の準備もできましたよ」
「シルもやるー!」
すでに簡単に塩漬けから塩抜きまでして、室内で干してあるイノシシの肉をシルは庭に持っていく。
バーベキューをするまでの間にグリルを使って、イノシシの燻製が作れるらしい。
温度の管理ができれば簡単にできるので、ここはシルと矢吹に任せている。
むしろ俺じゃ頼りないと矢吹に言われてしまった。
「あとは漬けておくだけでいいかな」
「これぐらいなら簡単……だと思います」
牛島さんにジーッと見つめられたら、口が滑っても簡単だとは言えないな。
漬け込みダレも和風味やバルサミコ酢の洋風味、スパイシーハーブ味の三種類できた。
あとは美味しくできるのを楽しみに待つだけだ。
「サラちゃん、さなちゃんあそぼー!」
作業に飽きたシルはサラと紗奈を呼んで水遊びをしていた。
その様子を大人達はコーヒーを飲みながら眺めていた。
どこか優雅な雰囲気に体もリラックスしてくる。
もちろん俺はミルクたっぷりのミルクコーヒーだけどな。
牛島さんのところで作った牛乳が美味しいから俺は問題ない。
「紗奈が笑っているのを久しぶりに見ました」
「いつもケトといる時はニコニコしているけど……」
「そうではないんです。私や夫がずっと毎日頭の中で紗羅のことを考えていたから、あの子は無理して笑っていたんです」
「それを気づかなかった俺達は親失格だな」
店主は奥さんの肩を抱き寄せていた。
「そんなことないと思います。俺は小さい頃から両親がいなかったので、両親がいるだけでも嬉しいですよ」
「俺も幸治と同じ意見だな。そもそも俺は親から逃げてきた身だからな」
養護施設で暮らしていた俺と矢吹にとったら、ちゃんとした両親がいるだけで羨ましかった。
普通の家庭に生まれて、普通に育つ。
そんな普通であるはずの当たり前のことが、俺達にはできなかったからな。
紗羅ちゃんにずっと縛られていた両親も、見てもらえずに悲しんでいた紗奈ちゃんも悪いわけではない。
それは紗奈ちゃんもわかっているだろう。
ただ、これからは紗奈ちゃんとの時間を大事にしてほしいと心の中で思う。
姉がいなければよかったって思わせてしまうのは、本来ならダメなことだ。
あの時サラに言ったことは、紗奈ちゃんの本心だったからね。
「ふくー!」
水遊びに飽きたのかシル達が部屋に戻ってきた。
「どうした?」
「おなかへったー!」
「んー、まだ夜まで時間はあるけど――」
「おなかへったよ?」
「サラも!」
「紗奈も!」
時計を見ると少し早いが、みんなで詰め寄られたら仕方ないだろう。
「そろそろ味も染み込んできたから大丈夫じゃないか」
牛島さんの言葉に子ども達は目をキラキラとさせていた。
やはり牛島さんはみんなに好かれているな。
「じゃあ、少し早いけど夕飯にしようか」
「やったー!」
各々遊んでいたものや飲んでいたものを片付けて、夕飯の準備を始めることにした。
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