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第一章 妖怪達と民泊を始めました
21.ホテルマン、普段通りに過ごす
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しばらく待っているとお客さんが帰ってきた。
「はぁ……はぁ……」
普段あまり動いていないのか、息が上がっている。
「おぶーちゃのむ?」
「おぶーちゃ?」
「うん!」
シルは冷蔵庫からお茶を取り出して持ってきた。
俺も初めて〝おぶーちゃ〟って聞いた時は何かわからなかった。
座敷わらしが言うぐらいだから、昔に使われていた言葉か、前に住んでいた人が使っていたのだろう。
「ありがとう」
一気にお茶を飲むと、大きく息を吐いていた。
「ご飯の準備をしても大丈夫ですか?」
「ああ、急に出かけてすまない」
さっきよりはどこか話しやすい雰囲気をしているのは、緊張が解けたのだろうか。
さすがに座敷わらしと猫又を見て、緊張しない人はいないからな。
ご飯が食べられると知って、シルとケトは大喜びをしていた。
「うちの子達がすみません。先にお風呂に入りますか? 露天風呂は後からじゃないと入れないですが……」
「露天風呂もあるんですね」
「ピザ窯もあるよ!」
シルはお客さんの手を握って、外に案内していた。
ただ、シルに手を握られた時は、あまりにも冷たかったのかびっくりしていた。
「では食事ができるまでお風呂に入りますね」
シルにお風呂の案内をしてもらい、その間に俺は食事を盛り付けて、ピザ窯を温めることにした。
「はぁー、話さないって疲れる」
「ケトはおしゃべりさんだもんね」
「ここに来るまでは友達もいなかったけどな」
サラッと悲しくなることを言っていたが、今を楽しんでいるなら問題ない。
案内を終えたシルも急いで帰ってきた。
「よし、ピザを作るか!」
基本のピザ生地やソースは用意して、トッピングをお客さん自身でやってもらう形にした。
そっちの方がお客さんの時間も取らないだろうし、迷惑にならない気がする。
その辺はお客さんの雰囲気に合わせる形で良いのだろう。
「お風呂ありがとうございます」
全て準備ができたタイミングでお客さんがお風呂から出てきた。
「湯加減は……えっ?」
「「「だれ!?」」」
俺達の声は重なった。
話さないつもりのケトも声が出るほどだ。
それだけお客さんの見た目が変わっていた。
「あー、髪の毛を上げると別人になるってよく言われますね」
髪の毛で顔が隠れていたのもあるが、前髪を掻き上げている姿は全くの別人だった。
それに普段着がゆったりとしていたからか、寝巻き姿が思ったよりもガタイが良くてガッチリとしていた。
シルとケトはまるで初めて妖怪を見たかのような驚きをしている。
まさか人間と妖怪の立場が逆になるとは……。
民泊って色々なことが経験できるんだな。
「外で食事を食べるのでよかったらどうぞ」
あまりチラチラ見るのも悪いと思い、外に案内することにした。
「ピザどれがいい?」
シルは生地を渡して、テーブルに並べられた具を指さしている。
「ここで焼くので、好きなものを乗せてください」
「チョコレートやマシュマロはないんですね」
「へっ……?」
あまりにも聞いたことのないトッピングに俺達はびっくりした。
実はこの人も妖怪なんだろうか。
見た目も変わるし、味覚も変人な気がする。
「いや、甘いピザも美味しいのであると良いかもしれないですよ。今日が初めての民泊なんですよね?」
どうやら話を聞くと、牛島さんに会って色々と話してきたらしい。
そんなお客さんはやはりカメラを撮りにこの町に来たようだ。
「せっかくなので皆さんを撮影しても大丈夫ですか?」
その一言に俺はどうしようか悩んだ。
だってシルとケトって妖怪だろう?
幽霊ではないが、心霊写真のようにならないか心配だ。
「いいよ!」
「にゃー!」
俺の心配を気にもせずに、シルとケトは映る気満々のようだ。
すでにピースサインをしている。
「できれば自然体が良いので、いつも通りでお願いします」
「えー」
ちょっとシルとケトは残念そうにしていた。
今度俺がスマホで撮ってあげるから、今日はお客さんが優先だね。
「いつも通りですか?」
特に飾ることはせずにありのままで良いらしい。
初めてのお客さんなのに、全く接待もしなくて良いのだろうか。
「ふく、おなかへった!」
いつも通りと言われて、早速シルはご飯が食べたいと伝えてきた。
少し話すのが長くなったようだ。
急いでピザを焼きながらご飯を食べていく。
やはり牛島さんに手伝ってもらっているからか、前菜やスープ、他の食事は今のところ美味しかった。
「ピザもできました」
肝心なピザはどうなんだろうか。
俺達はお客さんの顔をジーッと見つめる。
少し食べづらそうにしながらも、無言で食べていた。
ああ、無言で食べているのだ。
嫌な予感しかしない。
俺達もできたピザを一口食べてみた。
「うん……」
「おいしくない……」
「にゃーい」
やっぱり俺達が料理を作ると、中々おいしくないようだ。
生地がモチッていうよりはベチャっとしている。
ピザ窯の温度が低いのか、生地の水分が多いのかな?
「うん……。ふく、もうすこしれんしゅうだね」
「にゃー」
すぐにシルとケトにピザを押し返されてしまった。
――カシャ!
そんな姿をお客さんは写真を撮っていた。
やっぱり牛島さんは我が家に必要だ。
「ははは、お兄さん達の普段はそんな感じなんですね」
普段の様子って言ったら、料理に関してはシルとケトにいつも怒られているからね。
お客さんも楽しそうにしているから、問題はないのだろう。
その後もみんなで写真を撮りあって、食事を終えた。
ちなみに写真を確認すると、シルとケトの姿はちゃんと映っていた。
ただ、どことなく俺も含めて姿が薄いように感じたのは気のせいだろうか。
「はぁ……はぁ……」
普段あまり動いていないのか、息が上がっている。
「おぶーちゃのむ?」
「おぶーちゃ?」
「うん!」
シルは冷蔵庫からお茶を取り出して持ってきた。
俺も初めて〝おぶーちゃ〟って聞いた時は何かわからなかった。
座敷わらしが言うぐらいだから、昔に使われていた言葉か、前に住んでいた人が使っていたのだろう。
「ありがとう」
一気にお茶を飲むと、大きく息を吐いていた。
「ご飯の準備をしても大丈夫ですか?」
「ああ、急に出かけてすまない」
さっきよりはどこか話しやすい雰囲気をしているのは、緊張が解けたのだろうか。
さすがに座敷わらしと猫又を見て、緊張しない人はいないからな。
ご飯が食べられると知って、シルとケトは大喜びをしていた。
「うちの子達がすみません。先にお風呂に入りますか? 露天風呂は後からじゃないと入れないですが……」
「露天風呂もあるんですね」
「ピザ窯もあるよ!」
シルはお客さんの手を握って、外に案内していた。
ただ、シルに手を握られた時は、あまりにも冷たかったのかびっくりしていた。
「では食事ができるまでお風呂に入りますね」
シルにお風呂の案内をしてもらい、その間に俺は食事を盛り付けて、ピザ窯を温めることにした。
「はぁー、話さないって疲れる」
「ケトはおしゃべりさんだもんね」
「ここに来るまでは友達もいなかったけどな」
サラッと悲しくなることを言っていたが、今を楽しんでいるなら問題ない。
案内を終えたシルも急いで帰ってきた。
「よし、ピザを作るか!」
基本のピザ生地やソースは用意して、トッピングをお客さん自身でやってもらう形にした。
そっちの方がお客さんの時間も取らないだろうし、迷惑にならない気がする。
その辺はお客さんの雰囲気に合わせる形で良いのだろう。
「お風呂ありがとうございます」
全て準備ができたタイミングでお客さんがお風呂から出てきた。
「湯加減は……えっ?」
「「「だれ!?」」」
俺達の声は重なった。
話さないつもりのケトも声が出るほどだ。
それだけお客さんの見た目が変わっていた。
「あー、髪の毛を上げると別人になるってよく言われますね」
髪の毛で顔が隠れていたのもあるが、前髪を掻き上げている姿は全くの別人だった。
それに普段着がゆったりとしていたからか、寝巻き姿が思ったよりもガタイが良くてガッチリとしていた。
シルとケトはまるで初めて妖怪を見たかのような驚きをしている。
まさか人間と妖怪の立場が逆になるとは……。
民泊って色々なことが経験できるんだな。
「外で食事を食べるのでよかったらどうぞ」
あまりチラチラ見るのも悪いと思い、外に案内することにした。
「ピザどれがいい?」
シルは生地を渡して、テーブルに並べられた具を指さしている。
「ここで焼くので、好きなものを乗せてください」
「チョコレートやマシュマロはないんですね」
「へっ……?」
あまりにも聞いたことのないトッピングに俺達はびっくりした。
実はこの人も妖怪なんだろうか。
見た目も変わるし、味覚も変人な気がする。
「いや、甘いピザも美味しいのであると良いかもしれないですよ。今日が初めての民泊なんですよね?」
どうやら話を聞くと、牛島さんに会って色々と話してきたらしい。
そんなお客さんはやはりカメラを撮りにこの町に来たようだ。
「せっかくなので皆さんを撮影しても大丈夫ですか?」
その一言に俺はどうしようか悩んだ。
だってシルとケトって妖怪だろう?
幽霊ではないが、心霊写真のようにならないか心配だ。
「いいよ!」
「にゃー!」
俺の心配を気にもせずに、シルとケトは映る気満々のようだ。
すでにピースサインをしている。
「できれば自然体が良いので、いつも通りでお願いします」
「えー」
ちょっとシルとケトは残念そうにしていた。
今度俺がスマホで撮ってあげるから、今日はお客さんが優先だね。
「いつも通りですか?」
特に飾ることはせずにありのままで良いらしい。
初めてのお客さんなのに、全く接待もしなくて良いのだろうか。
「ふく、おなかへった!」
いつも通りと言われて、早速シルはご飯が食べたいと伝えてきた。
少し話すのが長くなったようだ。
急いでピザを焼きながらご飯を食べていく。
やはり牛島さんに手伝ってもらっているからか、前菜やスープ、他の食事は今のところ美味しかった。
「ピザもできました」
肝心なピザはどうなんだろうか。
俺達はお客さんの顔をジーッと見つめる。
少し食べづらそうにしながらも、無言で食べていた。
ああ、無言で食べているのだ。
嫌な予感しかしない。
俺達もできたピザを一口食べてみた。
「うん……」
「おいしくない……」
「にゃーい」
やっぱり俺達が料理を作ると、中々おいしくないようだ。
生地がモチッていうよりはベチャっとしている。
ピザ窯の温度が低いのか、生地の水分が多いのかな?
「うん……。ふく、もうすこしれんしゅうだね」
「にゃー」
すぐにシルとケトにピザを押し返されてしまった。
――カシャ!
そんな姿をお客さんは写真を撮っていた。
やっぱり牛島さんは我が家に必要だ。
「ははは、お兄さん達の普段はそんな感じなんですね」
普段の様子って言ったら、料理に関してはシルとケトにいつも怒られているからね。
お客さんも楽しそうにしているから、問題はないのだろう。
その後もみんなで写真を撮りあって、食事を終えた。
ちなみに写真を確認すると、シルとケトの姿はちゃんと映っていた。
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