9 / 28
「爺ちゃんとミノル」の会話(2)~2
しおりを挟む
(40)
「わかっちょるど(笑)」
「じゃあ教えてよ」
「じゃあヒントだけ」
「え~答えじゃなくヒントなの?」
「言うど。自然界と人間社会の違いを考えてみ」
「自然界と人間社会の違いね~」
「自然界には人間がいない?」
「違う。人間も自然界の一部と言えるど」
「そっか~」
「人間社会には自然がない」
「人間社会の中にも自然公園はいっぱいあるど」
「そっか~」
「じゃあもう一つヒント。自然界は完全循環型になっちょるが人間社会は?」
「あ!わかった人間社会はゴミが多い。・・・でしょ?」
「それは答えの一部分じゃの~(笑)」
「一部分なの?・・・じゃあね~自然界は循環型って言ってたから・・・わかった!」
「わかったか?」
「うん。今度は間違いないよ。人間社会は循環型じゃないってことだよね」
「それじゃあ半分正解じゃの~」
「それで半分なの?」
「どうして循環型じゃないのか言うちょらんじゃないか」
「でも、ある程度は循環型なんでしょ?」
(41)
「自然界の循環型と人間社会の循環型は根本が違うんじゃ」
「根本ね~」
「そろそろわかりそうじゃの~(笑)」
「あ~!わかった。お金でしょ?」
「やっとたどり着いたの~(笑)」
「自然界はお金を使わない循環で人間社会はお金を使う循環だね」
「そうじゃ。その違いはわかるか?」
「これ以上の違いはわからないよ」
「そっか~?じゃあ言うど。自然界は誰も見返りを求めんが人間社会は見返りを求める」
「あ~そういうことか」
「自然界はすべてが無料奉仕なんじゃ。人間社会はお金がないと何も出来んじゃろうが」
「このあいだそういう話をしたよね」
「じゃからの。政治もお金がないと何も出来んし、国民もお金は必要じゃと思うちょるんじゃ」
「それが根本的な問題ってことなんだね」
「その根本的な問題が解決せん限り誰が政治家になっても世の中は良うならんのんじゃ」
「このあいだチョット思ったことなんだけどね」
「なんじゃ?」
(42)
「お金の使い方さえ国民のためになるんだったら良いんじゃないかな~って」
「お金の要る社会じゃからそういう発想がおきるんじゃの~」
「それでもだめなの?」
「ええか?例えばじゃの。お父さんの給料より家族の生活費が多かったらどうする?」
「借金しないといけないよね」
「できるだけ借金を少のうしようと思うたら生活費を少のうせんにゃあならんじゃろう?」
「うん」
「その中でミノルの小遣いを減らされたらどうする?」
「それは嫌だよ」
「電気代もガス代も節約するとなるとお風呂も二日に一回とか(笑)」
「あ!お爺ちゃんが言いたいことがなんとなくわかったよ」
「言うてみ」
「政治の世界もお金の使い方で与党と野党で違うんだね」
「政治はお金を使った経済活動で成り立っちょるからの~」
「だから、お金の使い方が変わるだけでお金で困る人はなくならないんだね?」
「借金せんにゃあ成り立たん政治はどう考えてもおかしいんじゃ」
(43)
「そっか~。どう考えてもお金の要る社会って良くないんだね」
「じゃからお金に頼らんでもえ~社会を作らんにゃあいけんのんじゃ」
「それからもう一つ気になっていたことがあるんだけどね」
「なんじゃ?」
「このあいだお爺ちゃんが言っていたリサイクルセンターの話なんだけどね」
「それがどうした?」
「あれを世界中に作ったら良いのにって♪」
「ええこと言うの~(笑)」
「作られたものはみんな再利用したり無害にして処分するって言ってたよね」
「そうじゃの~。それが自然の仕組みと同じじゃけどもう一つ大事なことは」
「その先はわかるよ。お金でしょ?」
「そうなんじゃ。お金が人間の行動をさまたげちょるけ~の~」
「結局このあいだお爺ちゃんが言っていた世界が一つの家族にならなければってことだよね」
「そうなんじゃ。よう覚えちょるの~♪」
「それで政治家になっても世の中が良くならないんだね」
「政治家のせいじゃないんじゃがの。国民が世界平和の実現を真剣に考えんにゃあいけんのんよ」
(44)
「国民が世界平和の実現を政治家に求めれば良いんだよね」
「そういうことじゃの~」
「でも、世界平和が大切だってみんな知ってるよ?」
「知っちょるだけで世界平和が実現できるか?」
「そりゃあそうだね(笑)」
「核をなくそうとか基地をなくそうとか戦争反対とかいっぱい聞くけどの」
「どうして世界平和が実現しないの?」
「それを考えてみ」
「僕ならやっぱり無理だと思う」
「なんでじゃ?」
「いままで実現できなかったじゃないの」
「あのな~、無理だと思うちょるから実現できんのんじゃ」
「どうして?」
「無理だと思うと実現する方法なんて考えんじゃろうが」
「そりゃあそうだ(笑)」
「実現すると思うたら実現する方法をみんなで考えるじゃろうが」
「そうだよね。学校でもそんな話をしたことがあるよ(笑)」
「それで、お前なりに考えてみって言うんじゃ」
「世界中の子どもたちが仲良くなったら大人たちは戦争をしないと思う」
「そりゃあ大切な方法じゃの~。もっとほかに方法はないか?」
「わかっちょるど(笑)」
「じゃあ教えてよ」
「じゃあヒントだけ」
「え~答えじゃなくヒントなの?」
「言うど。自然界と人間社会の違いを考えてみ」
「自然界と人間社会の違いね~」
「自然界には人間がいない?」
「違う。人間も自然界の一部と言えるど」
「そっか~」
「人間社会には自然がない」
「人間社会の中にも自然公園はいっぱいあるど」
「そっか~」
「じゃあもう一つヒント。自然界は完全循環型になっちょるが人間社会は?」
「あ!わかった人間社会はゴミが多い。・・・でしょ?」
「それは答えの一部分じゃの~(笑)」
「一部分なの?・・・じゃあね~自然界は循環型って言ってたから・・・わかった!」
「わかったか?」
「うん。今度は間違いないよ。人間社会は循環型じゃないってことだよね」
「それじゃあ半分正解じゃの~」
「それで半分なの?」
「どうして循環型じゃないのか言うちょらんじゃないか」
「でも、ある程度は循環型なんでしょ?」
(41)
「自然界の循環型と人間社会の循環型は根本が違うんじゃ」
「根本ね~」
「そろそろわかりそうじゃの~(笑)」
「あ~!わかった。お金でしょ?」
「やっとたどり着いたの~(笑)」
「自然界はお金を使わない循環で人間社会はお金を使う循環だね」
「そうじゃ。その違いはわかるか?」
「これ以上の違いはわからないよ」
「そっか~?じゃあ言うど。自然界は誰も見返りを求めんが人間社会は見返りを求める」
「あ~そういうことか」
「自然界はすべてが無料奉仕なんじゃ。人間社会はお金がないと何も出来んじゃろうが」
「このあいだそういう話をしたよね」
「じゃからの。政治もお金がないと何も出来んし、国民もお金は必要じゃと思うちょるんじゃ」
「それが根本的な問題ってことなんだね」
「その根本的な問題が解決せん限り誰が政治家になっても世の中は良うならんのんじゃ」
「このあいだチョット思ったことなんだけどね」
「なんじゃ?」
(42)
「お金の使い方さえ国民のためになるんだったら良いんじゃないかな~って」
「お金の要る社会じゃからそういう発想がおきるんじゃの~」
「それでもだめなの?」
「ええか?例えばじゃの。お父さんの給料より家族の生活費が多かったらどうする?」
「借金しないといけないよね」
「できるだけ借金を少のうしようと思うたら生活費を少のうせんにゃあならんじゃろう?」
「うん」
「その中でミノルの小遣いを減らされたらどうする?」
「それは嫌だよ」
「電気代もガス代も節約するとなるとお風呂も二日に一回とか(笑)」
「あ!お爺ちゃんが言いたいことがなんとなくわかったよ」
「言うてみ」
「政治の世界もお金の使い方で与党と野党で違うんだね」
「政治はお金を使った経済活動で成り立っちょるからの~」
「だから、お金の使い方が変わるだけでお金で困る人はなくならないんだね?」
「借金せんにゃあ成り立たん政治はどう考えてもおかしいんじゃ」
(43)
「そっか~。どう考えてもお金の要る社会って良くないんだね」
「じゃからお金に頼らんでもえ~社会を作らんにゃあいけんのんじゃ」
「それからもう一つ気になっていたことがあるんだけどね」
「なんじゃ?」
「このあいだお爺ちゃんが言っていたリサイクルセンターの話なんだけどね」
「それがどうした?」
「あれを世界中に作ったら良いのにって♪」
「ええこと言うの~(笑)」
「作られたものはみんな再利用したり無害にして処分するって言ってたよね」
「そうじゃの~。それが自然の仕組みと同じじゃけどもう一つ大事なことは」
「その先はわかるよ。お金でしょ?」
「そうなんじゃ。お金が人間の行動をさまたげちょるけ~の~」
「結局このあいだお爺ちゃんが言っていた世界が一つの家族にならなければってことだよね」
「そうなんじゃ。よう覚えちょるの~♪」
「それで政治家になっても世の中が良くならないんだね」
「政治家のせいじゃないんじゃがの。国民が世界平和の実現を真剣に考えんにゃあいけんのんよ」
(44)
「国民が世界平和の実現を政治家に求めれば良いんだよね」
「そういうことじゃの~」
「でも、世界平和が大切だってみんな知ってるよ?」
「知っちょるだけで世界平和が実現できるか?」
「そりゃあそうだね(笑)」
「核をなくそうとか基地をなくそうとか戦争反対とかいっぱい聞くけどの」
「どうして世界平和が実現しないの?」
「それを考えてみ」
「僕ならやっぱり無理だと思う」
「なんでじゃ?」
「いままで実現できなかったじゃないの」
「あのな~、無理だと思うちょるから実現できんのんじゃ」
「どうして?」
「無理だと思うと実現する方法なんて考えんじゃろうが」
「そりゃあそうだ(笑)」
「実現すると思うたら実現する方法をみんなで考えるじゃろうが」
「そうだよね。学校でもそんな話をしたことがあるよ(笑)」
「それで、お前なりに考えてみって言うんじゃ」
「世界中の子どもたちが仲良くなったら大人たちは戦争をしないと思う」
「そりゃあ大切な方法じゃの~。もっとほかに方法はないか?」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ポケっこの独り言
ポケっこ
エッセイ・ノンフィクション
ポケっこです。
ここでは日常の不満とかを書くだけのものです。しょーもないですね。
俺の思ってることをそのまま書いたものです。
気まぐれ更新ですが、是非どうぞ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

俺
とよとも
エッセイ・ノンフィクション
約50年生きて、自分の人生を振り返ると10歳頃から40歳過ぎまでハチャメチャだった。
18歳の時にヤクザとして生きる事を選び、殺されそうになった過去も当然ある。
7年間程ポン中として狂っていたがロングに行くことになり、出所してからは興味を持たなくなったがやはり後遺症はある。
10代の頃の出来事、少年院や刑務所での思い出を交えながら、ヤクザをやめてサラリーマンとして生きている自分を綴った。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる