転生姫様からの転生は魔術師家系の公爵家

ロアンナの婚約者

「ねぇ……フローラ」


「何？ロアンナ」


「言いたくないけど……向こうから来るのが例の婚約者よ」

ん？？？？あのなんかこう……
成金ぽい雰囲気の性格悪いのが顔に滲みでてる人かな……


「おい、ロアンナ。そいつはなんだ？？？お前に侍女なんていたか？？どうせ侍女にするなら地味なお前よりさらに地味な女にしないとお前がより地味に見えるだろ。チッ」


うわぁ～～想像を裏切らないクソ野郎……。

しかも……不細工すぎない？？？
この世界イケメンしかいないと思っていたのは間違えだったみたいね。


うん……リレイもクレイも殺気立っているわね。気持ちは分かる
私もこのクズ野郎を打ちのめしたいからね。


「ねぇ？ロアンナ」


「何？フローラ」


「「コレ」と婚約しないといけない訳があるの？？」


「ううん、「コレ」と婚約しないといけない理由は特にないわ。うちは裕福な方の貴族だしね」

そう……


「じゃなんで「コレ」と婚約したの？」


「あーー、「コレ」の両親はまともなのよね。ようやく出来た子を猫かわいいした結果が「コレ」よ」

なるほどなるほど………


「じゃお互いの両親が仲良いからとかそんな感じ？」


「ええ、そう」

ふ～～んそうか。


「なっ、なんだよ！！お前ら！！何を話しているんだ！！」

頭も悪そうね………


「ねぇ？僕？悪いんだけど僕みたいな人にはロアンナは勿体ないわね。ロアンナは諦めてね」
ニコッ


「なっ！？なっ！？どういう事だ！！！！！！」


「ロアンナ時間の無駄よ……行こう」


「うん……ごめんね」

パッ



部屋に帰宅
もちろんあの「コレ」は道の真ん中で放置してきた。護衛がいたから平気でしょ。


「今からロアンナのご両親にお手紙書くけどいい？」


「うん！！ありがとう」

ポロポロ涙が……そりゃあんなのとなんて本気で嫌よね。


「「コレ」と婚約解消は出来るけどその後の婚約者はどうするの？」


「とりあえず……今はいらない。手に職つけて自立したいの」


なるほどだからこの学園に入学したのね。

フローラはロアンナの両親に
今日「コレ」に言われた事を事細かく手紙に書き、ロアンナは優秀でいずれ自分の侍女として
雇いたい事も書いておいた。

隣国とはいえ、公爵家だから
あんな「コレ」と結婚させるよりまともな親なら承諾するはず。

しかしあれは強烈だったなーー
なんてゆうの？あんなの前世でもいなかったわよね。
悪役というのかしら？？でも
小者感がでてるのよね……………

あーーいうのにかぎって本当は
めちゃくちゃ本気でロアンナに
恋してたりするのよね。ううっ
むりーー！！！！

どうかロアンナのご両親がいい
判断をしてくれますように……