34 / 57
翌朝
しおりを挟む
翌朝、身支度を済ませてロアンナと食堂に行く途中で今日はクレイではなくリレイが護衛についている事に気がついた。
「リレイ」
「はい、フローラ様どうされました?」
うん、ここには色んな人の目があるもの敬語よね……落ち着かないけど。だって前世夫で王配だし………。
「律がこの食堂にいるわよ」
「!?」
「転生していたのよ、昨日和食の献立で気が付いたの」
「献立だけで気が付かれたのですか?」
「そんな訳ないでしょ?話したのよ……相変わらず直球だったの」苦笑
「ああ……なるほど」苦笑
「伯爵家の次男ですって、名前はナイン」
「ナイン……」
「呼んだ?フローラ」ニコッ
ん?と振り向くとそこにはナインがニコニコと立っていた。
「おはよーナイン」
「おはようございます、フローラ様」ニコッ
「うわぁ、わざとくさい……」
「アハハ、バレた?」苦笑
「バレるに決まってる……律、この隣のうさぎちゃんがクリスよ」
律は目を見開く。かなり驚いたようだ……
「なんで、ウサギをチョイスしたの?クリス……。まさかララが可愛い者好きだからとか?」
苦笑
「その通りだけど」苦笑
「え!!!マジで!?」
「マジで!可愛いだろ?」ニコッ
「うわぁ~怒るとめちゃくちゃ怖い……クリスがまさかのウサギって……なにそのギャップ。そんな不気味なギャップいらなくない?」
かなり引いたようね………ぶっ
不気味なギャップって……クスクス
「不気味なギャップとはなんだ!!失礼な!!」頬を膨らますリレイ
「あーーその仕草も可愛い……ウサギかぁ。何かずるくない?」
「だろ???可愛いは正義だ!!」
なにその持論、クリスってそんなキャラだったかしら。
「なんかさ、ララに関わるとみんなキャラ崩壊するよね~こわいなぁ……」
え!!どういうことよ、私のせいみたいに!!
「それは分かる」
うんうんと頷くリレイ
ちょっと!!なんで頷くわけ?
「意味わかんないわよ!!!」
「みんなララに夢中になるとララに見てもらいたくて努力するんですよ」
「だな~クスクス」
それは知らなかったわね。
「それはみんなありがとう!」
「ところでさ、律」
「なに?クリス」
「ミリアも転生しててさ」ボソ
「げっ!!!!まじで???」
「マジだ………大マジだ……」
「うわー俺無理」
「俺も無理…………でさ」
「うん」
「ララが変身魔法使えるようになって男に生まれたのに女になってるんだよ」
「なるほど……じゃ完璧なミリアなんだな」
「そうそう……」
二人は深いため息をつく。
「みんなミリアを避けるのよね」
「それはなぁ?」
「ああ……あの娘は強烈だからな」
強烈ね~そうかしら??
「とりあえず、当たり障りない距離感で努力するしかないか」
「だな、前世と同じくらいの距離感がいいな…」
「でも、この国にはいないしまだ考えなくていいでしょ」
「甘い」
「甘いな」
え!?何が??????
「あいつなら追いかけてくるぞ」
「だな……」
えーーーーーそれは困る!!!
私はのびのびと留学したいんだから!!
「お父様に婚約者はこちらに寄越さないように魔法手紙をだすわ。来たら婚約破棄する」
「「あーそれなら来ないかな」」
「さっそく書いてくる!!」
「おー頑張れ」
「お嬢様お供します、ナインまたな」
「またな、リレイ」
パタパタとフローラのあとを追う。早く手紙書かなきゃ!!!
「リレイ」
「はい、フローラ様どうされました?」
うん、ここには色んな人の目があるもの敬語よね……落ち着かないけど。だって前世夫で王配だし………。
「律がこの食堂にいるわよ」
「!?」
「転生していたのよ、昨日和食の献立で気が付いたの」
「献立だけで気が付かれたのですか?」
「そんな訳ないでしょ?話したのよ……相変わらず直球だったの」苦笑
「ああ……なるほど」苦笑
「伯爵家の次男ですって、名前はナイン」
「ナイン……」
「呼んだ?フローラ」ニコッ
ん?と振り向くとそこにはナインがニコニコと立っていた。
「おはよーナイン」
「おはようございます、フローラ様」ニコッ
「うわぁ、わざとくさい……」
「アハハ、バレた?」苦笑
「バレるに決まってる……律、この隣のうさぎちゃんがクリスよ」
律は目を見開く。かなり驚いたようだ……
「なんで、ウサギをチョイスしたの?クリス……。まさかララが可愛い者好きだからとか?」
苦笑
「その通りだけど」苦笑
「え!!!マジで!?」
「マジで!可愛いだろ?」ニコッ
「うわぁ~怒るとめちゃくちゃ怖い……クリスがまさかのウサギって……なにそのギャップ。そんな不気味なギャップいらなくない?」
かなり引いたようね………ぶっ
不気味なギャップって……クスクス
「不気味なギャップとはなんだ!!失礼な!!」頬を膨らますリレイ
「あーーその仕草も可愛い……ウサギかぁ。何かずるくない?」
「だろ???可愛いは正義だ!!」
なにその持論、クリスってそんなキャラだったかしら。
「なんかさ、ララに関わるとみんなキャラ崩壊するよね~こわいなぁ……」
え!!どういうことよ、私のせいみたいに!!
「それは分かる」
うんうんと頷くリレイ
ちょっと!!なんで頷くわけ?
「意味わかんないわよ!!!」
「みんなララに夢中になるとララに見てもらいたくて努力するんですよ」
「だな~クスクス」
それは知らなかったわね。
「それはみんなありがとう!」
「ところでさ、律」
「なに?クリス」
「ミリアも転生しててさ」ボソ
「げっ!!!!まじで???」
「マジだ………大マジだ……」
「うわー俺無理」
「俺も無理…………でさ」
「うん」
「ララが変身魔法使えるようになって男に生まれたのに女になってるんだよ」
「なるほど……じゃ完璧なミリアなんだな」
「そうそう……」
二人は深いため息をつく。
「みんなミリアを避けるのよね」
「それはなぁ?」
「ああ……あの娘は強烈だからな」
強烈ね~そうかしら??
「とりあえず、当たり障りない距離感で努力するしかないか」
「だな、前世と同じくらいの距離感がいいな…」
「でも、この国にはいないしまだ考えなくていいでしょ」
「甘い」
「甘いな」
え!?何が??????
「あいつなら追いかけてくるぞ」
「だな……」
えーーーーーそれは困る!!!
私はのびのびと留学したいんだから!!
「お父様に婚約者はこちらに寄越さないように魔法手紙をだすわ。来たら婚約破棄する」
「「あーそれなら来ないかな」」
「さっそく書いてくる!!」
「おー頑張れ」
「お嬢様お供します、ナインまたな」
「またな、リレイ」
パタパタとフローラのあとを追う。早く手紙書かなきゃ!!!
5
お気に入りに追加
339
あなたにおすすめの小説

愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。

新しい人生を貴方と
緑谷めい
恋愛
私は公爵家令嬢ジェンマ・アマート。17歳。
突然、マリウス王太子殿下との婚約が白紙になった。あちらから婚約解消の申し入れをされたのだ。理由は王太子殿下にリリアという想い人ができたこと。
2ヵ月後、父は私に縁談を持って来た。お相手は有能なイケメン財務大臣コルトー侯爵。ただし、私より13歳年上で婚姻歴があり8歳の息子もいるという。
* 主人公は寛容です。王太子殿下に仕返しを考えたりはしません。

夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。
辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。
女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?
青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。
そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。
そんなユヅキの逆ハーレムのお話。

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす

目が覚めたら男女比がおかしくなっていた
いつき
恋愛
主人公である宮坂葵は、ある日階段から落ちて暫く昏睡状態になってしまう。
一週間後、葵が目を覚ますとそこは男女比が約50:1の世界に!?自分の父も何故かイケメンになっていて、不安の中高校へ進学するも、わがままな女性だらけのこの世界では葵のような優しい女性は珍しく、沢山のイケメン達から迫られる事に!?
「私はただ普通の高校生活を送りたいんです!!」
#####
r15は保険です。
2024年12月12日
私生活に余裕が出たため、投稿再開します。
それにあたって一部を再編集します。
設定や話の流れに変更はありません。

なりすまされた令嬢 〜健気に働く王室の寵姫〜
瀬乃アンナ
恋愛
国内随一の名門に生まれたセシル。しかし姉は選ばれし子に与えられる瞳を手に入れるために、赤ん坊のセシルを生贄として捨て、成り代わってしまう。順風満帆に人望を手に入れる姉とは別の場所で、奇しくも助けられたセシルは妖精も悪魔をも魅了する不思議な能力に助けられながら、平民として美しく成長する。
ひょんな事件をきっかけに皇族と接することになり、森と動物と育った世間知らずセシルは皇太子から名門貴族まで、素直関わる度に人の興味を惹いては何かと構われ始める。
何に対しても興味を持たなかった皇太子に慌てる周りと、無垢なセシルのお話
小説家になろう様でも掲載しております。
(更新は深夜か土日が多くなるかとおもいます!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる