転生姫様からの転生は魔術師家系の公爵家

meimei

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お揃い

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それぞれ、リレイ、クレイ、
リヨン、タリョン、シリルも気に入った時計を見つけて買ったようだった。

「フローラの時計見せてもらってもいいか?」

ん?

「どうぞ」首から外して

シリルに渡すとシリルはとても
驚いていた。

時計をさらにクレイ、リレイ、タリョン、リヨンに見せると
全員が驚いた顔に。え??なんで???


皆が一同に時計を見せてきた。

みんな似たようなデザインで微妙に違う。満月だったり三ヶ月だったり半月だったり星の数が違ったりしていた。


「凄いね~みんな似たデザインに惹かれるなんて」

「よっぽど俺達の好みが似ているんだろうな」クスクス


「さすが俺達」クスクス

「ふふふ」


「さ、次はどうする?」


「何か食べたい!!!!お肉とか!!!」

「肉いいね~あそこの屋台見に行くか」

「肉~」

「お肉食べたい!!」

「んじゃ行こうぜ」

なぜか、シリル、リヨンが先導して屋台に向かう。
リヨン……貴方一応王子なんだから…護衛される立場なのに。


「あそこの串焼きの屋台で買いたい!!!」

焼き鳥みたいで美味しそう~!!


それぞれかなり大きいお肉の串焼きだからとりあえず一本ずつ買ってみた。

パクっ


「んーーーー、めちゃくちゃ柔らかくて美味しい!!!」


「このタレも美味しいな」


「「美味しい!!!」」

「美味しい、もう一本買ってくる」


!?

「シリルはやっ!?」


「え、そうか?」

「「「「俺達も買いに行く」」」」


え!?皆はやっ!!!!!


「俺達が早いんじゃなくて、コットンが遅いんだよ」クスクス

え……そうなの??


はむはむ

美味しい~私は一本でじゅうぶんだわ。


「令嬢がそんなおっきい口で食べるもんじゃないぞ」


え!?誰???

振り向くと見知らぬ人……
というか学生?

「あの…どちら様です?」

口元を拭きながら誰なのか聞いてみる。

「俺はリシダリル学園の生徒だ…」

「そのようですね、制服なので分かります」


「ならなぜ聞いたんだ?」

「貴方が突然失礼な物言いをしたからですけど」ニコッ



パタパタ パタパタ 


「おい、フローラどうした?」

「誰だ?って、ん?アルス?」


「あ、リヨンじゃないか。そう言えばリヨンの婚約者が留学すると聞いてたな。ちょっと待て、ならこの大口あけて串焼き食べてた令嬢がリヨンの婚約者か?」

さっきから……大口…大口って本当に失礼ね!!!!!


「なんなの?この失礼な人。リヨンの知り合いみたいだから殿下かしら?私気分悪いので宿に戻るわ」

リヨンの返事も聞かずスタスタとあるき出したフローラ。

それを待って~と追いかける護衛兼婚約者のクレイとリレイ。


「あちゃ~あれは相当お怒りだな……。お前なにやってくれるんだよアルス」ギロッ


「なんで…王子のお前が令嬢の機嫌を気にするんだよ……」

確かに昔の俺なら気にしなかったよな。でも今は違う


「フローラはな、俺の姪っ子で婚約者なんだよ。あいつも王位継承あるの!!それに天才なのにあの見た目は天使の愛らしさだろ?まぁ、お前はかなり嫌われたっぽいから関係ないか」


「なっ!?そんなに嫌われるような事を言ったか俺…」


「はぁ……お前さ本当昔から変わらないよな~ま、内面も磨くように頑張れよ…」


「ちょ!?リヨン!?」


「行くぞ、シリル、タリョン」


「「ああ」」

二人共にフローラに失礼発言をしたアルスをギロッと睨んでからフローラの方に向かった。



「なぁ…俺ってそんなに失礼だったか?」


「殿下は無意識に失礼発言なさるタイプなので…」


「なっ!?もっと早く言えよ!!!お前侍従だけど俺の幼なじみで友達だろ!!!」


「幼なじみは認めますが、いつから「友達」というものになったのかは分かりませんが…友達なのですか?」


「なっ!?」


「そもそも……殿下は友達とはどような存在かご存知ですか?」



「そ、それくらい分かるだろ!!!一緒に……食事したり、恋バナしたり…買い物したり……とか色々だろ?」


「なるほど……殿下にとっての友達とはそのような感じなのですね……」


「なっ!?違うのか!!」


「違うこともないですが……なんか女同士の友達に近いような……まぁいいです」


「よし!!!学園で友達を作る!!!」


「そ、そうですか殿下応援していますね」


「おう!!!」


この……幼なじみの殿下だけど
いつも…ちょっと斜めに行くんだよなぁ。

いいんだけどちょっとズレてる。

あの…リヨン殿下の婚約者の姫君とこれ以上揉めないことを願うが。

どうなるやら……。

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