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タキシード
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男に変身してタキシードの寸法をはかっていく。
黒にしてもらう事と、それぞれのカフス、ネクタイピン、ピアスの色を指定してその宝石で作ってもらう。
パーティ当日スタートは、
リヨンとシリルのエスコートで
入場。
ドレスはマキルとタリョンからのプレゼント、宝石類はシリルとリヨンからのプレゼントだった。
「今日のフローラは一際目立っているね」
「美しさが半端ないな……」
「大袈裟ね…ほんと」
陛下からの挨拶を終えると、
それぞれ王子達のダンスがまず
始まる。
ん、これはどこの世界でもわりと共通なのかしら?
リヨンの手に添えてホールの中央に行き二人で踊る。
「ふふ、リヨンリードが上手ね。前世より上手いんじゃない?」
「だろ?頑張ったんだ」ニコッ
「ふふ」
曲が終わり二人で挨拶を終えると拍手に包まれた。
その次も王子達のダンスが続きすべて終えると貴族たちのダンスが自由に始まる。
「フローラ、踊ろう」
「ええ、シリル」
シリルとフローラもダンスを踊り、エトワ、マキル、タリョンとも踊る。
あら、そう言えばタリョンと
王子の時に踊ろなくて大丈夫だったのかしら……。
「タリョン、王子の時に踊ろなくて大丈夫だったの?」
「ああ、前もってお祖父様から許可を得ていたから全然大丈夫さ」
「なら、良かった……」
「今日は父上が体調が悪くて参加していないんだ」クスクス
「まぁ……不幸中の幸いね…」
「でしょ??」クスクス
ほんと…タリョンの父親はどうにかならないかしらね……
「まぁそれも、俺がフローラの家に婿入りすれば平和になるからあともう少しの辛抱さ」
「そうね……あのねタリョン、私少し留学することになったの」
「え!?留学……どこに?」
「隣国よ、タリョンとマキルもどう?」
「そうだね…マキルにも聞いてみるよ」
「うん、そうして。突然ごめんね」
「ううん、きっと留学は勉強になるから良いことだよ」
「うん、視野を広げたいの」
「俺は賛成だな、一緒に行きたいから頑張ってみるよ」
「うん!!」
エトワにも話さないとね……
さて、パーティーも後半である。
「お嬢様、こちらです」
「ありがとうアニー」
控え室に移動をして、ドレスを脱ぎ、男に変身しタキシードを着て、婚約者達の色のカフス、
ピアス、ネクタイピンを付ける。
髪型もアニーが整えてくれて
会場に戻った。
リリース、ジュリア、ミリアの方に行くと三人がパァァァと
笑顔になる。
「お待たせしました、私の愛しい婚約者達」ニコッ
「「「フローラ!」」」
「誰から踊る?」
「ふふ、もう踊る順番は決めてあるのですっ」
いつの間に…………
「ファーストダンスは私が勝ち取りました」ニコッ
リリースね!
「なら、リリースお手をどうぞ」
「ええ、フローラ」
「クスクス、男の時はフローとお呼び下さい」ニコッ
かあぁぁとリリースの顔がほのかに赤くなる。
「ええ、フロー」
二人でダンスをするエリアに移動してダンスを踊るとホールが
ざわつく………。
リリースは嬉しそうに踊っているね。ふふ可愛い
リリースと踊り終わり次は
ミリア
「あの…フローこの前はごめんなさい」
「ん?もういいよ」ニコッ
「ありがとうございます…」
次はジュリア
「フロー、とてもカッコイイので…その…数少ない令嬢達から注目の的です」
クスクス
「そうかな?でも俺は三人の妻で手がいっぱいになりそうだからもう女の子はいいかな」クスクス
「ふふ、そうですわね」ニコッ
三人と踊り切り、もう面倒くさいのでこのまま男の姿でラストまで過ごすことにした。
留学する国の王子達には前半に挨拶したしもういいだろ。
料理を装いテラスに出て食べる
「ん、このお肉美味しいな」
大人バージョン男なので
ワインも片手にバルコニーで!
ん~久しぶりのワインはうまいなぁ~!
「おい…まさかワインか?」
ん?
「お、リヨンも?」
リヨンもワイン片手にバルコニーに来た。
「ああ、休憩をしにきた」
「俺もだよ」ニコッ
「大人の姿だからって飲み過ぎるなよ?本当は10歳なんだからな……怒られるぞ」
「え!?体も大人だから大丈夫だろ?」
「お前の両親揃って心配性だからな」クスクス
「ああ、そう言えばそうだな」
「留学するんだろ?よく許しが貰えたな」
さすが王子、情報早いな
「ああ、隣国にね。今の学園だと全て知識はあるからさ」
「まぁ、そうだろうな」クスクス
「楽しみだな~前世でも留学はしたことないし」
「俺も行こうかな~」
「リヨンも?マキルとタリョンも来るけど」
「え!?そうなのか!?」
「うん、直接お祖父様に話すみたいだから叔父様には内緒にしてあげて」
「ああ……兄上はなぁどうしてあんなに残念な人なんだろうな……」
「そこまで酷いのか?」
「ああ……王家で未だかつてないくらいの…残念な人だな。父上ももはや…捨て置いてる」
まぁ……それはよっぽどね。
「勝手に自滅するのはいいけど、民や家族に迷惑かけなきゃいい」
「それは、大丈夫だろ。父上も目を光らせているし」
「そう…それなら安心か…」
「ああ」
「どうしてどこの世界にも…一定数そういう輩がいるのかな~なかなか難しいな」
「だな……不思議だよな」
二人で深いため息をつきつつも
久しぶりに飲んだワインは格別の味だったのだった。
黒にしてもらう事と、それぞれのカフス、ネクタイピン、ピアスの色を指定してその宝石で作ってもらう。
パーティ当日スタートは、
リヨンとシリルのエスコートで
入場。
ドレスはマキルとタリョンからのプレゼント、宝石類はシリルとリヨンからのプレゼントだった。
「今日のフローラは一際目立っているね」
「美しさが半端ないな……」
「大袈裟ね…ほんと」
陛下からの挨拶を終えると、
それぞれ王子達のダンスがまず
始まる。
ん、これはどこの世界でもわりと共通なのかしら?
リヨンの手に添えてホールの中央に行き二人で踊る。
「ふふ、リヨンリードが上手ね。前世より上手いんじゃない?」
「だろ?頑張ったんだ」ニコッ
「ふふ」
曲が終わり二人で挨拶を終えると拍手に包まれた。
その次も王子達のダンスが続きすべて終えると貴族たちのダンスが自由に始まる。
「フローラ、踊ろう」
「ええ、シリル」
シリルとフローラもダンスを踊り、エトワ、マキル、タリョンとも踊る。
あら、そう言えばタリョンと
王子の時に踊ろなくて大丈夫だったのかしら……。
「タリョン、王子の時に踊ろなくて大丈夫だったの?」
「ああ、前もってお祖父様から許可を得ていたから全然大丈夫さ」
「なら、良かった……」
「今日は父上が体調が悪くて参加していないんだ」クスクス
「まぁ……不幸中の幸いね…」
「でしょ??」クスクス
ほんと…タリョンの父親はどうにかならないかしらね……
「まぁそれも、俺がフローラの家に婿入りすれば平和になるからあともう少しの辛抱さ」
「そうね……あのねタリョン、私少し留学することになったの」
「え!?留学……どこに?」
「隣国よ、タリョンとマキルもどう?」
「そうだね…マキルにも聞いてみるよ」
「うん、そうして。突然ごめんね」
「ううん、きっと留学は勉強になるから良いことだよ」
「うん、視野を広げたいの」
「俺は賛成だな、一緒に行きたいから頑張ってみるよ」
「うん!!」
エトワにも話さないとね……
さて、パーティーも後半である。
「お嬢様、こちらです」
「ありがとうアニー」
控え室に移動をして、ドレスを脱ぎ、男に変身しタキシードを着て、婚約者達の色のカフス、
ピアス、ネクタイピンを付ける。
髪型もアニーが整えてくれて
会場に戻った。
リリース、ジュリア、ミリアの方に行くと三人がパァァァと
笑顔になる。
「お待たせしました、私の愛しい婚約者達」ニコッ
「「「フローラ!」」」
「誰から踊る?」
「ふふ、もう踊る順番は決めてあるのですっ」
いつの間に…………
「ファーストダンスは私が勝ち取りました」ニコッ
リリースね!
「なら、リリースお手をどうぞ」
「ええ、フローラ」
「クスクス、男の時はフローとお呼び下さい」ニコッ
かあぁぁとリリースの顔がほのかに赤くなる。
「ええ、フロー」
二人でダンスをするエリアに移動してダンスを踊るとホールが
ざわつく………。
リリースは嬉しそうに踊っているね。ふふ可愛い
リリースと踊り終わり次は
ミリア
「あの…フローこの前はごめんなさい」
「ん?もういいよ」ニコッ
「ありがとうございます…」
次はジュリア
「フロー、とてもカッコイイので…その…数少ない令嬢達から注目の的です」
クスクス
「そうかな?でも俺は三人の妻で手がいっぱいになりそうだからもう女の子はいいかな」クスクス
「ふふ、そうですわね」ニコッ
三人と踊り切り、もう面倒くさいのでこのまま男の姿でラストまで過ごすことにした。
留学する国の王子達には前半に挨拶したしもういいだろ。
料理を装いテラスに出て食べる
「ん、このお肉美味しいな」
大人バージョン男なので
ワインも片手にバルコニーで!
ん~久しぶりのワインはうまいなぁ~!
「おい…まさかワインか?」
ん?
「お、リヨンも?」
リヨンもワイン片手にバルコニーに来た。
「ああ、休憩をしにきた」
「俺もだよ」ニコッ
「大人の姿だからって飲み過ぎるなよ?本当は10歳なんだからな……怒られるぞ」
「え!?体も大人だから大丈夫だろ?」
「お前の両親揃って心配性だからな」クスクス
「ああ、そう言えばそうだな」
「留学するんだろ?よく許しが貰えたな」
さすが王子、情報早いな
「ああ、隣国にね。今の学園だと全て知識はあるからさ」
「まぁ、そうだろうな」クスクス
「楽しみだな~前世でも留学はしたことないし」
「俺も行こうかな~」
「リヨンも?マキルとタリョンも来るけど」
「え!?そうなのか!?」
「うん、直接お祖父様に話すみたいだから叔父様には内緒にしてあげて」
「ああ……兄上はなぁどうしてあんなに残念な人なんだろうな……」
「そこまで酷いのか?」
「ああ……王家で未だかつてないくらいの…残念な人だな。父上ももはや…捨て置いてる」
まぁ……それはよっぽどね。
「勝手に自滅するのはいいけど、民や家族に迷惑かけなきゃいい」
「それは、大丈夫だろ。父上も目を光らせているし」
「そう…それなら安心か…」
「ああ」
「どうしてどこの世界にも…一定数そういう輩がいるのかな~なかなか難しいな」
「だな……不思議だよな」
二人で深いため息をつきつつも
久しぶりに飲んだワインは格別の味だったのだった。
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