転生令息の飴玉達

meimei

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レイ

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ん?このお茶は………

「美味しいな。この紅茶」
レイ


「多分優月が来ていれてくれたんだな」
ラフィ


「優月とは、ユーリアス?」
レイ


「あぁ、そう」
ラフィ


「ラフィのもとに集まる妻たちは皆優秀な者ばかりだな」
レイ

確かにそうかも?

「ユーリアスもラフィの前世の繋がりなのか?」
レイ


「うん、そうだね」
ラフィ


「そうか……前世からの繋がりなんて運命みたいで羨ましいな」
レイ


なんでそんな寂しそうな顔をするんだ?


「レイ、来世も僕の嫁になってくれたら同じだよ?」ニコッ
ラフィ

紅茶を見つめていたレイがその言葉でばっと顔をあげてラフィを見る。


「来世も旦那様になってくれるの?」
レイ


「もちろん」ニコッ
ラフィ


「そっか……ふふ。嬉しい」
レイ


しかしこのアップルティー美味しいな~。



「ちょ、レイ!?紅茶こぼれるから待って」
ラフィ

レイが突然腰辺りにまとわりついてきた。

右手にはHOTなアップルティー………が…ん?ない??
なんで??持ってたよね???

ふと下をむくと……見慣れない靴が……。え!?誰????

上を向くとそこにいたのは……


「え!?アニキス!?」
ラフィ


「うん、アニキスだ。久しぶりだな」
アニキス


「アニキス…お前ノックもせずに何でここにいる?」
レイ

レイがジト目でアニキスを睨む。


「ん?だって転移でここに飛んだから?かな」
アニキス


「あー、なるほどな」
レイ

あーなるほどなじゃないつーの!!納得するなよレイ!!


「あのなぁ!!勝手に転移で人の自室に入ってくる失礼極まりないやつの発言を納得するなよ!!」
ラフィ


「っ!?そ、そうだった」
レイ


「ラフィー厳しいなぁ」
アニキス


ギロッとアニキスを睨む


「当たり前だろ?許可もしていないのに本人をすっ飛ばしていつの間にか婚姻しているんだよ???そりゃ怒るよね??怒らない方がおかしいよね?」
ラフィ


うわぁ………ラフィーが怒ってる。これは……さり気なく部屋から退避したほうが良さそう……。


「レイ~今妻の会しているから早くおいでよー」
マソラ


!?
天の囁やきとはこの事!!!!
チラッと見たらマソラがウィンクしてる。レナードも手招きしてくれてる。み、みんな!!!


「ちょっと、行ってくるね!!」
レイ


「ん?了解。妻の会仲良くな?」


!?口調がち、違う!!!!
挙動不審になるレイだけど、
口パクでマソラもレナードも
早く早くと言ってる。


「う、うん!!仲良くするね!じゃまた!」
レイ

バタバタとダッシュでマソラとレナードの所にかけていった。


「大丈夫レイ?」
マソラ


「珍しくラフィがキレテたなー。あれは彗になってるな…」
レナード


彗??


「彗ってラフィの前世の?」
レイ


「あぁ、そう。彗様はな…普段はすこぶる紳士で…めちゃめちゃイケメンなんだけど…怒るとやばいんだよなー」
レナード


「そうそう……魔法があったら氷が降りそうなくらいやばいよね」
マソラ


「それは………」
レイ

逃げれて良かった………。


「あっ!彗様の顔みたい?」
マソラ


「彗様の顔なんてどうやって見るんだよ」
レナード


「ん?僕が描いたんだよ!ふふ昔から絵は得意なんだよね~似顔絵」
マソラ


「そ、そうだった!!!!マソラ見たい!!!!!」
レナード


「んふふふ。いいよーほら」
マソラ

マソラは何枚もの紙をレナードとレイに渡した。

うわぁ~素敵な人………。

「まんま彗様だな、やっぱりイケメンだ……。」
レナード


「ふふ、それあげるよ!まだ沢山あるし描けるからね」
マソラ


「「いいのか!?」」
レナード、レイ


「もちろん」ニコッ
マソラ


「「ありがとう!!!」」
レナード、レイ


「でもさ、彗様もいいけど、ラフィー様もいいよね~んふふ」
マソラ


「ラフィー様の絵もあるのか!?」
レナード


「!?」
レイ


「もちろんあるに決まってる」
マソラ


「「欲しい!!!!」」
レナード、レイ


目を輝かせながらマソラを見つめる二人。


「部屋に戻ったらあげるよ。レナードは妊婦なんだし早く座ったほうがいいと思う」
マソラ


「ありがとう」
レナード


「確かにそうだな、さすがマソラだな」
レイ

3人で仲良く廊下を歩く。

その頃………


「あのさぁ、俺勝手に色々されるの嫌いなの知ってるよね?3年もペア組んでたんだから」
ラフィ


「……………」
アニキス



「なのに、勝手に婚姻してさー、勝手に人の部屋に転移してきてさー。なんなの?」
ラフィ


「…………」
アニキス


「なんで無言なんだよ。何も話さないなら婚姻無効にするし、さっさと出てってくれる?」
ラフィ


「うぅ……」
アニキス


「泣いても通じないよ?」ニコッ
ラフィ



「ラフィに会いたかった……ずっと。ペアの三年間も含めずっと好きなんだ」
アニキス


「好きなら何してもいいのか?」
ラフィ


「ぐっ………」
アニキス



「いくら三年間組んでて仲良くてもさ、親しき仲にも礼儀ありって。いくら親しくしていてもある程度の礼儀と敬意は必要なんだよ」
ラフィ


「そうだな…。俺がラフィに甘えていた。本当にすまなかった…」
アニキス


「謝れば許して貰えると?」
ラフィ


「ぐっ……」
アニキス


「まぁ、もう俺の奥さんな訳だし。しょうがないから今後の態度と行動で示してくれる?ちなみにこの家は妻達の上下関係はないからね。じゃもう自室に行ってくれる?」
ラフィ


「うん……ラフィありがとう」
アニキス


ラフィはメイドを呼びアニキスの部屋に迎え入れるように指示を出した。

まったく……しょうがないやつ。
根はいいやつなんだけどなー。

ラフィは冷めたアップルティーをまた一口飲みそう言えば優月も来たんだよなーと色々考えなきゃならない事が沢山ありそうな気がするけど…とりあえずベッドに横になるのだった。

なんだか疲れたよなー。


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