転生令息の飴玉達

meimei

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冒険者

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「あーー疲れた。超疲れた……俺働いた」


「………一人称が「俺」になってるぞ……ラフィー」

仕事が終わり口調がかわるレナード。

「なぁ、レナードさぁ、オンオフスイッチ凄すぎじゃね?」


「ぐっ……完全に彗様モード…」

そう……実はラフィーは疲れがたまると彗様モードになるのだ。


「社会人だから当たり前だろ?」


「あーー。なるほど。ここに俺の子いるのかな~おーい、パパでちゅよ~いるんでちゅかー?」

さすさすレナードのお腹を服をまくりあげて擦る。


「おい……ラフィー。まだ分かんないしその口調やめろ…」


「えーー。レナードつまんねーの!!」


「なっ!?」


「じゃ、俺仕事終わったし遊んでくる。またな」

パッ


「ちょ!!ラフィー。あぁ……これも前世と同じか」

がっくりと肩を落とすレナード。そう……彗は前世からセフレも沢山いたし、みんな平等だ。
誰かにのめり込む事がない。

「まぁ…この世界ラフィーは当主になるし。ハーレムを築く者だからなぁ。本能か」

まさか従兄弟が彗様で旦那になるとは思っていなかった。



「まったくさ~らっくんは相変わらずエッチの時以外はツンデレなんだよな~。俺別にツンデレ好みじゃないし」

頬を膨らましながら街を歩く。

そうここは王都ではない。久しぶりに魚が食べたくて隣国に来た。ここではラフィーアスじゃなくラフィーでとおしていて、
そして冒険者だ。ランクはS
だって魔術師長だから魔法が規格外なんだ。


「お!!ラフィーじゃねーか」
ユイル

「ラフィー!!久しぶりだな」
パル

「お、皆!!久しぶり!!」
ラフィー

「お前さ、アニキスがお前がいなくてめちゃめちゃ機嫌悪かったんだぞ。ずっと」

あーーーー。アニキスは一応
冒険者パーティーの相棒でこっちに来た時に二人で組んでる。

というかアニキスも多分貴族なんだよなぁ。雰囲気でわかる。


「ラフィー!!!!!!」

ラフィーを見つけたアニキスが
めちゃめちゃ笑顔で駆け寄ってきた。うん、相変わらずイケメン!!


「アニキス、最近これなくてごめんね。仕事が忙しくてさー」


「大丈夫だぞ。俺も仕事あるし」

そう…俺達二人はお互い他にも仕事していることを話している。どんな仕事かは話していないけど。


「ふふ、相変わらず綺麗な髪だね」


「そうか?ラフィーのほうが綺麗だけど」

さらっとラフィーのピンクブロンドの髪の色を撫でる。

アニキスはプラチナシルバーの髪の色に瞳の色は紫色
アニキスイケメンだけど絶対攻めっぽいんだよね。
種族は謎……多分人間だと思うんだけど。

アニキスがラフィーの首筋にキスをしてからぺろっと舐める。

「ちょっとぉ~なにしてるの?アニキス」


「ん?ちょっとラフィーの味をね」

味………味って。


「アニキスって……変態だったの?ちょっと…パーティ考えなそうかな?」


「なっ!?変態じゃないだろ俺!!」


「えーーそう?」
首をコテンとするラフィーに
悶絶しそうになるアニキス。


「あーー。頼むから嫁になって……」

嫁??


「嫁は無理だな~」


「無理なのか………」
肩を落とすアニキス


「だって俺もう……ここだけの話しハーレム築いてるし」苦笑


「え!!!!!?どういうことなんだそれ!?」

んんんん…………


「だからさ、俺嫡男なの。ハーレムの主なの?分かった?」


「……………分かった。ということは……お前貴族だったんだな」


「えーー、今更?そんなの……最初から気づいていたでしょ?」
苦笑


「まぁ……そうだな」苦笑


「そんなことよりダンジョン行かないの?」


「行く……」


「じゃ、行こっ。俺色々素材欲しいんだよ」


「へいへい~」


「あ、嫁じゃなくて婿に来てくれるなら全然歓迎だよ?」ニコッ

爆弾発言をしてからパタパタと走って森に向かうラフィーに
一瞬あっけにとられながら急いでその背を追いかけるアニキス


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