転生令嬢の秘密の宝物

meimei

文字の大きさ
上 下
32 / 36

唸るメイリーン

しおりを挟む
んーーーーー。んーーーーーーー。


「ちょっと、メイ……。唸りすぎ」
アスラン


「だってさーアスラン!!!」
メイ


「気持ちは分かるけど……」
アスラン



「いいじゃねーか、イケメンの旦那がさらに5人も増えんだぜ」
マルサス



「は???意味わかんない!!!私達の代から女は一妻多夫とか理不尽すぎ!!!!」
メイリーン



「………すまんな。メイ……。だが女が生まれないから……しょうがないのだ」
ラサエル



「王妃だから余計……まわりに示しを見せなきゃですからね…」
カイルサス




むむむぅ…………。



「別に王妃にならなくても良かったもん!!!!」
メイリーン



あ~あ……陛下の頭に「ガーーーン」という字が見えるようだよ……メイリーン。
とカイルサスが苦笑する。



「そんな………メイちゃん…我を捨てないでーーー」グスグスッ
ラサエル



「あーーあ。陛下泣いちゃったじゃん…。可哀想」
キリエル



「しーーらないっ!!!」プイ
メイリーン



「うっうううっ………メイちゃん」
ラサエル



「でもシュナウゼルは可哀想だろ?」
アスラン



「そりゃ可哀想だけどさ、仲間だし。でもそもそもお互い意識すらしてなかったのに今更さーー!!」
メイリーン


その一言で騎士メンバーが顔を見合わせる。そして深いため息をつく。



「???なっなによ…」
メイ



「ほーーーーんと鈍いよね……」
アスラン



「鈍いにもほどがあるよなー」
マルサス



「もはやこれは才能なのでは?」
カイルサス



「メイちゃーーーん、グスグスっ」
ラサエル



「ああぁぁ!!!ラサエルしつこいしうるさい!!!!マルク連れてって!!」

メイリーン


「はい!!王妃様」
マルク


マルクは陛下の側近である。


ズルズルと半泣きの陛下がマルクの魔法でぷかぷか連れて行かれる。

ドナドナ~な雰囲気である。



「で??静かになったことだし、なんで私が鈍いわけ!!!」
メイ



「だってなぁ……」チラッ
アスラン




「あぁ……」チラッ
マルサス



「ぐぬぬ……結局俺に言わせる気か!!」
カイルサス



「……………」
メイ



「はぁ……シュナウゼルもというか騎士達はほぼ全員メイリーンに惚れていますよ。心酔並みにね……」
カイルサス



「………は?」
メイリーン


そんなアホな。今までみんな女扱いなんたしたことないし。恋愛のレの字もなかったけど????




「ええ……メイリーンが疑問に思っていることは分かります。はい……マルサスが今まで牽制していたんですよ。」
カイルサス



マルサスが牽制??????
はあぁぁぁぁあ!!



「マルサス本当なの?」ギロッ

メイリーン



「本当だけど?あぁ、でもシュナウゼル達の婚約は俺じゃないぜ??確か陛下が王命でだしたんじゃなかったか?」
マルサス



「そうだった気がするなー」
カイルサス



王命……?


「なんで王命??」
メイリーン



「だって、女性が少ないとはいえさ、騎士団全員がメイリーンの旦那になるのはさすがに無理だからだろ?」
マルサス


…………もう何も言葉が出ない。


亡くなった女性方に申し訳ない…。




「あぁ、亡くなった彼女に申し訳なく思う必要ないぜ?」
マルサス



「なんで??」
メイリーン



「実は亡くなった彼女はな……生きてるんだ」ボソッ
カイルサス



「は?はぁあぁぁぁあ!!!?なにそれ!!」
メイリーン



「落ち着け!!!メイリーン!!!」
キリエル!!



「腹の子が驚くぞ!!!」
アスラン



ぐぬぬぬぬぬ


「遠征の時にな……想い人と駆け落ちしたそうだよ…。」
カイルサス



なんだってーーーーーーーーーーー



「しかも……女だと陛下でさえ信じていたんだけど、実は女装した男でさ」


「……………」
メイ



「で、男装してた従者と駆け落ちだってさ」
カイルサス



なにそれ……なにそれなにそれーー!!!

それってさ、もしかして転生者なんじゃないの!!!!そんな奇想天外な事するなんて。。


なんかもう……疲れて駄目。


「今日は無理……。落ち着いたら5人に合うから……とりあえず寝る」
メイ



「「「「了解」」」」


みんながぞろぞろと部屋を出ていき、
誰もいなくなった所で深いため息をつく。

あーーーーもう!!!!!



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

チートな幼女に転生しました。【本編完結済み】

Nau
恋愛
道路に飛び出した子供を庇って死んだ北野優子。 でもその庇った子が結構すごい女神が転生した姿だった?! 感謝を込めて別世界で転生することに! めちゃくちゃ感謝されて…出来上がった新しい私もしかして規格外? しかも学園に通うことになって行ってみたら、女嫌いの公爵家嫡男に気に入られて?! どうなる?私の人生! ※R15は保険です。 ※しれっと改正することがあります。

異世界転生したら幼女でした!?

@ナタデココ
恋愛
これは異世界に転生した幼女の話・・・

貴方の子どもじゃありません

初瀬 叶
恋愛
あぁ……どうしてこんなことになってしまったんだろう。 私は眠っている男性を起こさない様に、そっと寝台を降りた。 私が着ていたお仕着せは、乱暴に脱がされたせいでボタンは千切れ、エプロンも破れていた。 私は仕方なくそのお仕着せに袖を通すと、止められなくなったシャツの前を握りしめる様にした。 そして、部屋の扉にそっと手を掛ける。 ドアノブは回る。いつの間にか 鍵は開いていたみたいだ。 私は最後に後ろを振り返った。そこには裸で眠っている男性の胸が上下している事が確認出来る。深い眠りについている様だ。 外はまだ夜中。月明かりだけが差し込むこの部屋は薄暗い。男性の顔ははっきりとは確認出来なかった。 ※ 私の頭の中の異世界のお話です ※相変わらずのゆるゆるふわふわ設定です。ご了承下さい ※直接的な性描写等はありませんが、その行為を匂わせる言葉を使う場合があります。苦手な方はそっと閉じて下さると、自衛になるかと思います ※誤字脱字がちりばめられている可能性を否定出来ません。広い心で読んでいただけるとありがたいです

婚姻初日、「好きになることはない」と宣言された公爵家の姫は、英雄騎士の夫を翻弄する~夫は家庭内で私を見つめていますが~

扇 レンナ
恋愛
公爵令嬢のローゼリーンは1年前の戦にて、英雄となった騎士バーグフリートの元に嫁ぐこととなる。それは、彼が褒賞としてローゼリーンを望んだからだ。 公爵令嬢である以上に国王の姪っ子という立場を持つローゼリーンは、母譲りの美貌から『宝石姫』と呼ばれている。 はっきりと言って、全く釣り合わない結婚だ。それでも、王家の血を引く者として、ローゼリーンはバーグフリートの元に嫁ぐことに。 しかし、婚姻初日。晩餐の際に彼が告げたのは、予想もしていない言葉だった。 拗らせストーカータイプの英雄騎士(26)×『宝石姫』と名高い公爵令嬢(21)のすれ違いラブコメ。 ▼掲載先→アルファポリス、小説家になろう、エブリスタ

魔力なしと虐げられた令嬢は孤高の騎士団総長に甘やかされる

橋本彩里(Ayari)
恋愛
五歳で魔力なしと判定され魔力があって当たり前の貴族社会では恥ずかしいことだと蔑まれ、使用人のように扱われ物置部屋で生活をしていた伯爵家長女ミザリア。 十六歳になり、魔力なしの役立たずは出て行けと屋敷から追い出された。 途中騎士に助けられ、成り行きで王都騎士団寮、しかも総長のいる黒狼寮での家政婦として雇われることになった。 それぞれ訳ありの二人、総長とミザリアは周囲の助けもあってじわじわ距離が近づいていく。 命を狙われたり互いの事情やそれにまつわる事件が重なり、気づけば総長に過保護なほど甘やかされ溺愛され……。 孤高で寡黙な総長のまっすぐな甘やかしに溺れないようにとミザリアは今日も家政婦業に励みます! ※R15については暴力や血の出る表現が少々含まれますので保険としてつけています。

【完結】子爵令嬢の秘密

りまり
恋愛
私は記憶があるまま転生しました。 転生先は子爵令嬢です。 魔力もそこそこありますので記憶をもとに頑張りたいです。

帰らなければ良かった

jun
恋愛
ファルコン騎士団のシシリー・フォードが帰宅すると、婚約者で同じファルコン騎士団の副隊長のブライアン・ハワードが、ベッドで寝ていた…女と裸で。 傷付いたシシリーと傷付けたブライアン… 何故ブライアンは溺愛していたシシリーを裏切ったのか。 *性被害、レイプなどの言葉が出てきます。 気になる方はお避け下さい。 ・8/1 長編に変更しました。 ・8/16 本編完結しました。

旦那様に離縁をつきつけたら

cyaru
恋愛
駆け落ち同然で結婚したシャロンとシリウス。 仲の良い夫婦でずっと一緒だと思っていた。 突然現れた子連れの女性、そして腕を組んで歩く2人。 我慢の限界を迎えたシャロンは神殿に離縁の申し込みをした。 ※色々と異世界の他に現実に近いモノや妄想の世界をぶっこんでいます。 ※設定はかなり他の方の作品とは異なる部分があります。

処理中です...