転生令嬢の秘密の宝物

meimei

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アスラン

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「なぁ、メイリーン」


「ん?何?アスラン」


「今日クレに会いに寄ってもいいか?」


「全然いいわよ、ついでに夕食食べて行けば?」


「やりーありがとう!!」


「この二人はなぜ婚約しないのか謎すぎるよな……」コソコソ


「本当だよな……」コソコソ


「メイリーンが鈍すぎるからだろ?」コソコソ


「おい!!!何コソコソ話してるんだ?」アスラン


「「な、何も?」」


「なら、いい……」

巡回も終わり、今日の仕事は終了!!今日も平和だったわね~


「アスラン、帰るわよ?」


「おう、今行く!!!」


「二人共お疲れ~」


「「お疲れ」」


「なっ、街で土産買ってもいいか?さすがに手ぶらじゃカッコ付かないし」


「えーー、誰もアスランにそんなの求めてないと思うけど、身内みたいなもんだし」


「そうは言ってもさ!俺だってもう働いてる訳だし……」


はいはい……


「分かったわよ、私も果物屋に寄りたいし」


「ありがとう!!」


王都の街はいつもとても賑わってる。この国の中心街だものね~。



「お、メイリーンちゃん、お仕事終わりかい?」

「ええ、約束通り果物買いに来たわよ?」ニコッ


「今日は、このネブリーブが甘くてうまい!」

ネブリーブはネーブルみたいなやつよ?


「なら、ネブリーブ一袋と、アップールを一袋くれる?」


「お、ありがとう」

支払いをすませて受け取ると
お土産を買ったアスランと合流する。


「あら、いい匂い」


「お土産は焼きたてのワッフールにした!!メイリーン好きだろ?」

ワッフールはワッフルね!


「大好き!!!」


「だろ?後でたべよっ」


「ありがとう!!アスラン」


二人で買い物を楽しんでいると屋敷から馬車で迎えが来た。
買い物が終わる頃合いを見て
護衛が呼んだのだ。


「お嬢様お迎えにあがりました」


「今日はアスランも一緒よ」


「はい、ロンから聞いております」

二人で馬車に乗り込み10分
王都の侯爵邸に到着!


「ただいま戻りました」

「お邪魔致します」


「あら、アスラン!いらっしゃい!!クオーレママが帰ってきたわよ」


「お母様」


「クオーレは今日もいい子にお留守番していたわよね」


「あぶぅ~ぶぅぅ」

お母様からクオーレを受け取り抱きかかえるとクオーレがメイリーンの顔をツンツンする。

「可愛いなぁ~クレ」

「ふふ、クレ今日もアスランが来たわよ?」

アスランの方に手を伸ばすクオーレをアスランがひょいっと抱っこする。

「なぁ、クレお前の父親になりたいんだけどどうだ?」


「ちょっ、アスラン!!」


ニコッと笑顔になるクオーレに
一同シーーンと……


「クレが良いって」


「アスラン……貴方本気なの?」


「前から本気だと言ってる」


「その子は貴方の子じゃないのよ?その子の父親が出てきたらどうするのよ……」


「それは」


「そんな所で何を話しているんだ?その事で話があるから二人共私の執務室に来なさい」


「お父様!?」

「おじさん!!」


「クレはリナベラが見ててくれるか?」


「ええ、喜んで」ニコッ

お母様にクオーレを預けてお父様についていく……。

さっきの話を聞いていたのよね………。


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