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体調

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結局、水分を取ってまた横になると二人共朝までグッスリだった…。

翌朝、ミールとレードが心配してお見舞いに来てくれたの。
一応今日一日休むことになった。


「大丈夫??」

「昨日顔色悪かったって聞いたわ」


「うん、疲れが出たみたい……心配かけてごめんね」

「ごめんね~」


「食欲はどう?」

「んー、まだ…あんまりかな…。果物は食べたけど」

「食欲より…眠気がね…」


「あぁ……時差ボケに近い感じね……分かるわ」


「確かに…遠方の他国に行くとなるわよね……」


時差ボケ!?

「そ、そうなの!?」

ミールとレードは顔を見合わせて
コクコク頷く。

「知らなかったわ……」

「私も……」

「んーー、他国に旅行とかあまり行ったことがないなら知らなくて当然よ」

「そうそう」


「知らないことが意外とあるものね……」

「ほんと……」


「はちみつレモンを作ってきたから食べてみて、私も時差ボケになったときに食べたらこれだけは食べられたのよ!!はい、コットンとまーちゃんのぶん」

「ありがとう!!!」


「ありがとう!!!」

レードからはちみつレモンを受け取り、1つ食べてみる。

パクっ

「美味しい!!!!これなら食べられそう!!」


「ほんと!!!さっぱりしているのに、甘くて美味しい!!!」


「でしょ~ふふ。体調が悪い時はいつもこれなのよ」

「「ありがとう!!」」

じぃぃぃ……

「ミールにも…後であげるわよ…」


「!?つい気になって見ちゃった」テヘヘ

「大丈夫、ミールらしいわよ」


「うんうん」

「ちょっと!!私らしいってどういう意味よ!!」


「あはは、もう…面白いわね~」

「ミールのおかげで…気分も元気になれたわ」

「それは、良かったわ」ニヤリ

「なにその…ドヤ顔…ブハッ」

もう~キャハハハ

くるしい……あははは

四人でひとしきり、笑って話して

だいぶ回復してきた。

二人は部屋に戻り、コットンと
マスカットは、一応医師に出された薬も飲み終えて、またベッドで
横になった。

トントン

「「はい」」

「体調はどうだ?」

「少し顔色は良くなったのか?」


「バゲットとダージリン」

「少しは良くなったようだな、顔色が少しだが戻ってきた」

「そんなに悪かったのか……」


「ふふ、なんか疲れが出たみたいで」

「今日はこのままゆっくりしていろよ?」

「「はーい」」

二人が戻っていった。


「りんご剥くけどたべる?」


「食べる!!!」

コットンが魔法でささっと剥いてカットしてお皿にのせる。

シャクシャク

「食欲ない時でも果物は美味しいよね」

シャクシャク

「分かる!!!むしろ食べたくなるよね」


シャクシャク

「明日には復活できるよね~多分」

「うん、授業も気になるしね」

シャクシャク


「んー、りんごでお腹いっぱい……」

「私も………」

「お風呂入る元気もないし…クリーン魔法するわ、まーちゃんにも」


「ありがとう~」

クリーン魔法で体を綺麗にして

朝まで、グッスリ寝た。


「おはよう!!!完全復活!」


「おはよう!!私も完全復活!」

「よし!!用意して朝食いこ~」

「お~!!!」

サクサク二人で着替えて用意オッケー!!食堂に行くと、またシナモン達が呼んでくれた。

「お、顔色が戻ったな」

「うん!!完全復活した!」


朝ごはんは、軽めにシリアルと
ヨーグルトと果物にした。

まーちゃんも同じ!

「今日って何の授業あったっけ?」

「今日は、魔法薬学と魔法攻撃授業かな」

「なるほど~」
2つとも天上で余裕だったやつね~。

「ドキドキするわ!新しい勉強で」

うん、まーちゃんは可愛い!


「コットンは暇かもしれないけど、寝るなよ?」苦笑


「え!?」
マスカットが驚いている


「2つとも…天上で…余裕だった…科目なの」苦笑

「羨ましい………教えてね」

「うん、いいよ~」


「多分…先生より教え方上手いはずだぞ?」

「…………なんでそんなハードルあげるのよ…やめてよね、シナモン」


「だって、お前常にトップだったろ?」


「…………黙秘します」


「頼りにしてまーす」


「あ!?コットンとまーちゃん!!治ったの??」

「本当だ!!!二人がいる!!!」


「ミールとレード!!おかげさまで治ったの!!ありがとう」


「ありがとう!!ミールとレード」


「なら、今日は一緒に授業受けられるの?」

「「もちろん」」


「良かった~四人で一組だからさ~」


「おお!!!それは楽しみ」


「でしょ!!!」

「絶対二人と組みたかったからさ」


「食べ終わったし教室いこ」

「「「うん」」」


「またね~皆」

「「「おう、勉強がんば~」」」

コットンの婚約者3名は手をひらひらふる。

ガラガラ 

「おはよー」

ドン

コットンは、教室から出てきた人とぶつかって尻もちをついてしまった…。

「コットン…大丈夫??」

「立てる??」

「うん、大丈夫、貴方も大丈夫??ごめんなさい前も見ずに入って…」

「いえ、俺も確認もしないで出てすまない……怪我はないか?」


「ええ、大丈夫よ」ニコッ


ずいぶん背の高い人ね~
人族にしては珍しいわね。

「コットン、席につこう」

「うん!」


「あの人背がずいぶん高いのね」


「ああ、獣人みたいよ」

「獣人!?なんの???」


「気になるの?彼が」

なんか……三人ともニヤニヤしているわね…。

「気になるというか……背が高いし…何の獣人なのかな~と思って……」

「それが気になるというのよね~」

キャッキャ

「ね~」


「でも、何の獣人だったっけ?」

「なんだ~二人とも知らないんじゃない……」ガックリ…

「そんなに、俺が何の獣人か気になるの?」

「「「「!?」」」」

思いっきり振り向くと……

さっきの背の高い…イケメンだった…。

うわぁぁ、プラチナシルバーの
さらさらそうな髪の毛に、
綺麗な青い瞳ね~


「かっこいい……」ボソッ


「え!?」

かあぁぁと赤くなる…獣人さん。

「ああ……なるほど」

3人がなぜか…頷く。


え!?何がなるほどなの!?


「その、俺は…フェンリルの獣人なんだ…母親が狼だから毛の色はプラチナシルバーなんだけどね」
苦笑

「フェンリル~だから背が高いのね!!」

「そうそう、俺はカルヴァン」


「私は…」


「知ってる!コットンキャンディー姫様だろ??」ニコッ

「姫様は…いらないわね…コットンでお願い」ニコッ


「じゃ、俺もカルヴァで」


「もう…二人の世界ね……」

「ほんと…」

「ね…私達はきっと…空気よ」

!?


ばっ!!っとカルヴァと一緒に振り向くと3人がニヤニヤしていた……。

思わず二人の顔が赤くなる……。


「空気なわけないでしょ!!」

「だな!!!」

シーン

「すでに、意気投合じゃない?」

「ね、息ぴったり」

「コットンを好きになる人ってみんなイケメンで性格よさげなんだよね~」

「そうそう、わかるわかる」

すでに、真っ赤な顔のカルヴァの顔がさらに赤くなる。

「好きとか言ってないのにカルヴァに失礼よ!!」

「えーーあんなに分かりやすいのに」

「ねー」


「ほんとほんと」


「ごめんね、カルヴァ」

「いや、、その、、あながちはずれてないから」

「え?」


「な、なんでもない!!また!!」
バタバタと自分の席に戻っていった。


「あーあ、近いうちに告白するのに、デザートと一個」


「同じくデザート一個」

「同じくデザート一個」


「しないに、デザート一個!!!」


三人供ニヤニヤしてる。。


「「「コットンごちそうさま!!」」」


「なっ!?まだ分からないでしょ!」


「そう?」

「ねぇ?」

「ふふふ」


「ほら、授業始まるわよ!」

「「「はーい」」」

先生も来たしそれぞれ席に着く。

バゲットの授業なのね


「魔法薬学も担当になったバゲット.レインボーだ。一年間宜しく頼む」

一同、宜しくお願いしますという挨拶をする。

さ、どんな授業なのかしら、楽しみね!
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