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野営
しおりを挟む[やあ、初めましてだね。]
[んー……そうだった。]
[よくよく考えてみたら初めましてじゃなかったね、ごめんよ!]
[僕?]
[そうだね、夢の中にいる「ヒト」って捉えてくれたら嬉しいかな!]
[それが疑問だろうけど、本題に入ろうか!]
[先ずは、質問からだね。]
[君たちは、こんな書物をしってはいるかい?]
[____ある国の王さまが、認めた本さ。]
もう、滅んではしまっているけれど。
[その国はある名の精霊に愛されていた、愛されていたが故に。]
[悍ましい魔物に、滅ぼされた。]
まさに。
[四面楚歌だと、想像に難くないよね____なんてね。]
眉唾物だと思うのだろうね、キミたちは。
[それはそれは、桜が綺麗な国でね。]
[彼処は資源が豊富だったんだよ。]
[ん?]
[「何故日本の花に近いか?』ねぇ。]
『夢の中にいる「ヒト」って捉えてくれたら嬉しいかな!』
[君の、考えている通りだ。]
[けれど、もう少ししたら。]
[それは主に口止めされているよ。]
[あ、]
[もー、またバラバラになって。]
『や、態とじゃないしごめんって!]
『あ、これ内臓に染み渡る痛みだ!]
『五臓六腑に染み渡る疵と夢』
[そろそろいいかな。]
『むー、主も君も底意地わるいのなんとかなんないかな!!]
[無理。]
『それはそれとして、即座に言ったね君。え、酷。]
[ごめんね、『夢』に入ってしまって♡]
『無視??]
[君に教えたはずだよ。]
[うん、「僕」の名まえを。心の中で、唱えてみて。』
『___‘__』
[ありがとう、しっかり聞いたよ。]
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