転生幼児は夢いっぱい

meimei

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美味しい

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ん~~美味しかった


「あの……オーナー」
シラサギ


「ん?何?シラサギ」
カシウス


「その……ちなみに新作の構想は出来ておられるのですか?」
シラサギ


シラサギがワクワクした顔で聞いてきた。



「ウン、出来てるよ。てゆうか食べてみる?」
カシウス



「え!!!あるのですか!?」
シラサギ


空間から1つのケーキを取り出した。

それは黄色のケーキ


「はい、これ。食べてみて」
カシウス


「な、なんですっ!!この黄金色のケーキ!?」
シラサギ

シラサギはキラキラした目で一口食べた。


「ん!!!!めちゃくちゃ美味しい!!!!これはなんのケーキですか!?って!!えっ!!真ん中に何か入っている」
シラサギ


そう、真ん中には甘煮した栗がまるまる1個入れたんだ~


そう、僕が作ったのは



「ふふっ、美味しい?」
カシウス


コクコク頷くシラサギ


てゆうか……シラサギ口の橋にクリームついてるよ??


「これはモンブランというケーキ!マローンのケーキだよ」
カシウス



「え!!!マローンって森のあのイガイガですか!?」
シラサギ


そう、栗もこの世界たべられていないんだよ?沢山あるのに……

勿体ない




「そうだよ、もちろんもう商品登録済み!」
カシウス


「オーナーは天才ですよね…。本当この「モンブラン」ですか、美味しいです」
シラサギ

シラサギはパクパクとモンブランを食べている。

他の従業員がジト目で手元をみているのに気が付かない?というか
気がついてないフリ??


「クジャとセキセイも食べる?」
カシウス


クジャとセキセイもここの従業員だ。


「え!!いいのですか!?嬉しいです!!」
クジャ


「店長が少しもくれなそうだったので後で嫌味をたっぷり言うつもりでした」
セキセイ



「あははは、はいこれどうぞ~」
カシウス


他のお客様の目も気になるけど、
まぁ、いいよね!

販売されたらまたいらしてね!



パクっ


「「!?」」
クジャ、セキセイ



「美味しい?」クスクス
カシウス



「すっごーーーく美味しいですっ!!オーナー天才」
クジャ


「うわー、めちゃくちゃ美味しい!!!店長これを独り占めしようと……」ジト目
セキセイ



「…………だって美味しいから」
シラサギ



「あははは、じゃまた新作のレシピも持ってくるよ」
カシウス



「「「ありがとうございます!!!」」」
シラサギ、クジャ、セキセイ



「はーい、ごちそうさま。またねー」
カシウス


カシウスはケーキを5個ほどテイクアウトした。

それはこの後立ち寄る所への差し入れだ。


「カシウス様、もうそろそろギルドに向かいますか?」
マルス


「うん、そうだね」
カシウス

パッ


「アニーさん、ギルドカードの確認宜しくー」
カシウス


「お帰りなさいませ、承りました」
アニー


「あと、これギルドの皆で食べて、うちのスィーツ店のケーキ」
カシウス



「え!!!これ今流行りのスィーツファクトリーのケーキ!!」
アニー


え!!!あそこってカシウス様の店なの!?


「あ、ありがとうございます!!」
アニー

アニーはとても嬉しそうだ、
実はアニーは大の甘党。

ギルドのお給与もだいたい甘い甘味で消えていく。


「アニー、カシウス様は「みんなで」と下さったんだからね」
ギルド長



「!?」
アニー


いつの間にか隣にいたギルド長に驚く、アニー、カシウス、マルス



「も、もちろんですよ!!独り占めなんてしませんよ!!」
アニー


内心「チッ」と舌打ちしたい気持ちになったのは秘密だ。



「あはは」
カシウス



「依頼達成で、ランクアップしますね。Cランクになります。おめでとうございます、Cより上はギルドの試験がありますので、また上がる際はお声がけ致します。」
アニー



「あ、あとグールタイガーだけど、一体だけは牙とか素材は全て引き取りで、あとは買い取りでお願い」
カシウス


「かしこまりました」
アニー


依頼達成のゴールドはギルドカードに入金され、グールタイガーの解体の買い取りや引き渡しは後日だ。


「じゃ、喧嘩しないで食べてね」
カシウス


マルスも一礼する。


「さっ、帰ろうか」
カシウス



「そうですね」
マルス


パッ


二人が帰宅後ギルド職員同士どのケーキを食べるのか大人げなく
揉めたのはここだけの話しである。




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