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お店
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「なんかどこもかしこも混んでるね、どうしようか」
カシウス
「貴族用の店なら空いていそうですが……」
マルス
「え!!!冒険者なのに貴族用とか絶対嫌だ」
カシウス
「ですよね……」苦笑
マルス
二人で街中をぶらぶらしていると
ほのかにカシウスの幸運の腕輪が
光った。
あれ?あっちの路地にもお店がある。
「マルス、見て!あそこにお店があるよ」
カシウス
「本当ですね、行ってみましょうか」
マルス
そこは路地裏にポツンとある食堂だった。少しさびれた感じの古い店だ
「あの~やってます?」
カシウス
「あら、珍しい!!いらっしゃい。もちろんやってるわよ!!」
女将さん
恰幅のいい茶色の髪の女将さんが出てきてくれた。
お客さんは誰もいないけど、とてもいい香りがする。
店の中はとても掃除が行き届いており清潔感がある。
どうしてお客さんがいないんだろう………
二人は全ての席が空いているのでとりあえず1番運びやすい厨房寄りの席についた。
「何を頼むかい?」
女将さん
ん~~~こういう初めてのお店の時は!!
「オススメありますか?」
カシウス
店の人にオススメの聞くのが1番!!
「そうだね、コッコーの煮込みとかキリッシュとかかなー」
女将さん
キリッシュ??なにそれ??
「では、僕はとりあえずはその2つでお願いします」
カシウス
「俺も同じで」
マルス
「はいよー」
女将さん
数分もしないうちにほかほかのとてもいい香りを漂わせながら料理が届いた。
コッコーの煮込みはビーフシチューみたいなやつだった。鳥だけど!
「!?めちゃくちゃ美味しい!!!なにこれ!!」
カシウス
お肉はほろほろ、煮込んだビーフシチューのソースはコクがありとても美味しい。
「本当ですね!!!とても美味しい」
マルス
キリッシュはキッシュだった。
ベーコンとほうれん草がのっていて
これまた格別だ。
二人はあまりの美味しさにがっついて食べた。
「ふふ、そんなにガツッかなくても料理は逃げないよ!!」
女将さん
「女将さん!!こんなに美味しいのにどうしてお客さんがいないの?」
カシウス
カシウスのあまりのストレートな物言いに目を見開き笑い出す女将さん
「あはははは、こりゃまいったねー、実は新しくできた店に客をとられちまってね。虫を料理に入れられたり嫌がらせされちまったのさ」
女将さん
えええええ!!!なにそれ!!陰湿!!!!
こんなに美味しいのに………
カシウスは料理を見つめる。
「それに、あと数日で店をしめるつもりなんさ」
女将さん
「!?」
カシウス
こんなに美味しいのに……もう食べられないのは嫌だな。
「女将さん!!!!僕が新たな店を作るからそこで働きませんか!!」
カシウス
「坊やが新しい店を?」
女将さん
キョトンとした顔で聞き返す女将さん
「はい!!僕もレシピ登録したりしていて副業で飲食店も考えていたんです!!どうでしょう?」
カシウス
「カシウス様は、ガニガラー焼きなどのレシピの発案者です」
マルス
「え!!!!あの美味しいやつのかい!?私も食べたよ!!!」
女将さん
「ふふっ、美味しいと言ってもらえて嬉しいです。」
カシウス
「そうかい………厨房の主人と相談もしないとだし後日でもいいかい?」
女将さん
「はい!!いいお返事をお待ちしています。あっ、何かありましたらこれを持ってウロコニア公爵家に来てください」
カシウス
カシウスは自身の手書きで書いておいた名刺がわりに作った物を女将さんに渡した。
「え!!!!ウロコニア公爵家って!!」
女将さん
「ふふっ、ではごちそうさまでした!とても美味しかったです。これお代です、おつりは美味しかったお礼でとっておいて下さい」
カシウス
「ごちそうさまです」
マルス
「え!!!ちょっ、こんなにもらえ………」
女将さん
金貨に気がついて止めようとするが
もう2人の姿はなかった。
厨房から料理人の旦那も出てきて
女将と遅くまで話し合うのだった。
「めちゃくちゃ美味しかったねー」
カシウス
「はい、あの味がなくなるのはかなりの損失かと」
マルス
「だよねー、いい返事貰えるといいなー」
カシウス
二人は美味しかった味を思い出しながら甘味屋さんを目指す。
デザートは別腹でしょ?
カシウス
「貴族用の店なら空いていそうですが……」
マルス
「え!!!冒険者なのに貴族用とか絶対嫌だ」
カシウス
「ですよね……」苦笑
マルス
二人で街中をぶらぶらしていると
ほのかにカシウスの幸運の腕輪が
光った。
あれ?あっちの路地にもお店がある。
「マルス、見て!あそこにお店があるよ」
カシウス
「本当ですね、行ってみましょうか」
マルス
そこは路地裏にポツンとある食堂だった。少しさびれた感じの古い店だ
「あの~やってます?」
カシウス
「あら、珍しい!!いらっしゃい。もちろんやってるわよ!!」
女将さん
恰幅のいい茶色の髪の女将さんが出てきてくれた。
お客さんは誰もいないけど、とてもいい香りがする。
店の中はとても掃除が行き届いており清潔感がある。
どうしてお客さんがいないんだろう………
二人は全ての席が空いているのでとりあえず1番運びやすい厨房寄りの席についた。
「何を頼むかい?」
女将さん
ん~~~こういう初めてのお店の時は!!
「オススメありますか?」
カシウス
店の人にオススメの聞くのが1番!!
「そうだね、コッコーの煮込みとかキリッシュとかかなー」
女将さん
キリッシュ??なにそれ??
「では、僕はとりあえずはその2つでお願いします」
カシウス
「俺も同じで」
マルス
「はいよー」
女将さん
数分もしないうちにほかほかのとてもいい香りを漂わせながら料理が届いた。
コッコーの煮込みはビーフシチューみたいなやつだった。鳥だけど!
「!?めちゃくちゃ美味しい!!!なにこれ!!」
カシウス
お肉はほろほろ、煮込んだビーフシチューのソースはコクがありとても美味しい。
「本当ですね!!!とても美味しい」
マルス
キリッシュはキッシュだった。
ベーコンとほうれん草がのっていて
これまた格別だ。
二人はあまりの美味しさにがっついて食べた。
「ふふ、そんなにガツッかなくても料理は逃げないよ!!」
女将さん
「女将さん!!こんなに美味しいのにどうしてお客さんがいないの?」
カシウス
カシウスのあまりのストレートな物言いに目を見開き笑い出す女将さん
「あはははは、こりゃまいったねー、実は新しくできた店に客をとられちまってね。虫を料理に入れられたり嫌がらせされちまったのさ」
女将さん
えええええ!!!なにそれ!!陰湿!!!!
こんなに美味しいのに………
カシウスは料理を見つめる。
「それに、あと数日で店をしめるつもりなんさ」
女将さん
「!?」
カシウス
こんなに美味しいのに……もう食べられないのは嫌だな。
「女将さん!!!!僕が新たな店を作るからそこで働きませんか!!」
カシウス
「坊やが新しい店を?」
女将さん
キョトンとした顔で聞き返す女将さん
「はい!!僕もレシピ登録したりしていて副業で飲食店も考えていたんです!!どうでしょう?」
カシウス
「カシウス様は、ガニガラー焼きなどのレシピの発案者です」
マルス
「え!!!!あの美味しいやつのかい!?私も食べたよ!!!」
女将さん
「ふふっ、美味しいと言ってもらえて嬉しいです。」
カシウス
「そうかい………厨房の主人と相談もしないとだし後日でもいいかい?」
女将さん
「はい!!いいお返事をお待ちしています。あっ、何かありましたらこれを持ってウロコニア公爵家に来てください」
カシウス
カシウスは自身の手書きで書いておいた名刺がわりに作った物を女将さんに渡した。
「え!!!!ウロコニア公爵家って!!」
女将さん
「ふふっ、ではごちそうさまでした!とても美味しかったです。これお代です、おつりは美味しかったお礼でとっておいて下さい」
カシウス
「ごちそうさまです」
マルス
「え!!!ちょっ、こんなにもらえ………」
女将さん
金貨に気がついて止めようとするが
もう2人の姿はなかった。
厨房から料理人の旦那も出てきて
女将と遅くまで話し合うのだった。
「めちゃくちゃ美味しかったねー」
カシウス
「はい、あの味がなくなるのはかなりの損失かと」
マルス
「だよねー、いい返事貰えるといいなー」
カシウス
二人は美味しかった味を思い出しながら甘味屋さんを目指す。
デザートは別腹でしょ?
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