18 / 131
ごめんなさい
しおりを挟む
「あれ?お父様にマルス?ウィリーまで……どうしたの?」
カシウス
突然カシウスが光って現れた事に一同騒然とする。
「カシウス、何も告げずに勝手に出歩いていいと?」
カイサル
「…………その」
カシウス
「どれだけの者が心配したと思っている?お前は公爵家の嫡男なんだぞ?お前には沢山の人達の上に立つ責任も出てくる。お前が勝手な事をすると周りの人間にも被害がでるのだぞ?今回は仕事が終ってからだからまだいいが。仕事中だとお前の影や護衛騎士達が被害を被る事になる。お前を護る事が彼らの仕事だからな」
カイサル
カシウスの顔色がどんどん悪くなる。
大きな目には大粒の雫が今にもこぼれ落ちそうだ。
「カイサル、そのくらいにしてあげて?まだ10歳なのよ…。好奇心が勝ってしまったの…。でもカシウス怪我がなくて本当に良かったわ。父さまもかぁさまも
皆もとても貴方の事を心から心配したのよ…」
シルビア
シルビアはカシウスを抱きかかえた。
シルビアも魔法の腕は上位である。
腕に強化魔法をかけひょいっとカシウスを抱っこして歩き出す。
「父さま、かぁさま、皆ごめんなさい……」
カシウス
「謝れて偉いわね、ところで貴方の肩にいる可愛いお友達はどなた?」
シルビア
キョトンとするフルール
「僕の守護神の白の神獣ドラゴンだよ、神様からの贈り物だって。あの洞窟も神様からの僕への贈り物で僕以外入れないんだ…」
カシウス
この…カシウスの発言に一同固まる
神様からの贈り物……カシウスを守護する神獣。
祝福の儀で全能神の加護を頂いているのは既に知っている。
でも…これ愛し子なのでは?と脳裏によぎる。
「可愛い神獣さん、あなたのお名前は?」
シルビア
「僕が名付けをしたの。知りたい?」
カシウス
「ええ、知りたいわ。これから一緒に暮らすのでしょ?」ニコッ
シルビア
「あのね、フルール.ブランシュという名前で、愛称がフルールなの」
カシウス
「どういう意味なの?」
シルビア
「白い花っていう異国の言葉の意味なの」
カシウス
「素敵な名前ね。フルール宜しくね」
シルビア
「よろしくーシルビー」
フルール
「まぁ!?あなた言葉が話せるのね!!素敵!!」
シルビア
「カイ、カシーは愛し子なのか?」
ウィリー
「ウィリー………その可能性が高そうだな……」
カイサル
「おい……愛し子だとまた色々話がかわるぞ。愛し子は王族よりも立場が上になる…。なぜなら愛し子を悲しませたりすると国が滅びるからだ」
ウィリー
「……………」
カイサル
「愛し子はこの大陸を征する者だぞ…。この世界の国の中で一番の存在だ」
ウィリー
「……………」
カイサル
パタパタ パタパタ
「あれ?フルール?」
カシウス
「ご主人様の父上並びに友か?」
フルール
「「はい」」
カイサル、ウィリー
「神は、カシウス様にこの世界をまとめたりするのは求めていない。神はカシウス様に自由に楽しく生涯をカシウス様の求めるように過ごすことを望まれている。あの方をがんじがらめにする事をしたらこの世界は滅びるぞ?そしてカシウス様はまた別の世界に生まれる事になるだろう。カシウス様が求めるまま進まれればその道は明るく照らされ平和な世が続くだろう。そしてこの世界の少子化もなんとかかるかもなと神様が告げていた」
フルール
「「!?」」
二人は目を見開く
「この事をこの国のトップに告げるんだな。分かった?」
フルール
コクコク頷く二人
パタパタとまたカシウスの肩にとまったフルール。
「この事をリュートに話さないと…」
カイサル
「だなぁ……しかしナルビアも馬鹿な事をしたよなー」
ウィリー
「ウィリー、それを外で話すな」
カイサル
「あーすまん…」
ウィリー
あの子がこの世界で何も束縛されることなく過ごせるようにしなければ。
あっ、でもカイサルの子なのはかわりないからきちんと駄目な事は駄目といってやってね!親としてきちんとね!
さっきのは望まぬ権力でという意味だからねー勘違いしちゃだめだよー
「「!?」」
カイサル、ウィリー
フルールが二人に念話で飛ばしてきた。
さすが神獣様である。
「マルスーーごめんって!」
カシウス
「あれほど行っては駄目と話したのに!!!!」
マルス
マルス激オコである。
「ふふふ、主!怒ってくれる人は貴重だから大事にしなきゃだめだぞー」
フルール
「えーーーー。でも怒られるのやだー」
カシウス
「怒られるような事をしなきゃいいんですよ!!!!せめて俺を連れて行って下さい!」
マルス
「うわーーっ。分ったって!」
カシウス
二人のやりとりを微笑みながら見るシルビア。
これは沢山の婚約者が出来そうね~
まぁ神の愛し子なら数え切れないくらいの男女問わずの嫁が出来そうね。苦笑
古い文献には少子化がおこり、人口が減る時に神の愛し子が生まれ、神の愛し子の慈愛にまた人口が増え愛に満たされると書いてあるのよね。
あの子は人を惹きつける子だとは思っていたけれど。
カシウス
突然カシウスが光って現れた事に一同騒然とする。
「カシウス、何も告げずに勝手に出歩いていいと?」
カイサル
「…………その」
カシウス
「どれだけの者が心配したと思っている?お前は公爵家の嫡男なんだぞ?お前には沢山の人達の上に立つ責任も出てくる。お前が勝手な事をすると周りの人間にも被害がでるのだぞ?今回は仕事が終ってからだからまだいいが。仕事中だとお前の影や護衛騎士達が被害を被る事になる。お前を護る事が彼らの仕事だからな」
カイサル
カシウスの顔色がどんどん悪くなる。
大きな目には大粒の雫が今にもこぼれ落ちそうだ。
「カイサル、そのくらいにしてあげて?まだ10歳なのよ…。好奇心が勝ってしまったの…。でもカシウス怪我がなくて本当に良かったわ。父さまもかぁさまも
皆もとても貴方の事を心から心配したのよ…」
シルビア
シルビアはカシウスを抱きかかえた。
シルビアも魔法の腕は上位である。
腕に強化魔法をかけひょいっとカシウスを抱っこして歩き出す。
「父さま、かぁさま、皆ごめんなさい……」
カシウス
「謝れて偉いわね、ところで貴方の肩にいる可愛いお友達はどなた?」
シルビア
キョトンとするフルール
「僕の守護神の白の神獣ドラゴンだよ、神様からの贈り物だって。あの洞窟も神様からの僕への贈り物で僕以外入れないんだ…」
カシウス
この…カシウスの発言に一同固まる
神様からの贈り物……カシウスを守護する神獣。
祝福の儀で全能神の加護を頂いているのは既に知っている。
でも…これ愛し子なのでは?と脳裏によぎる。
「可愛い神獣さん、あなたのお名前は?」
シルビア
「僕が名付けをしたの。知りたい?」
カシウス
「ええ、知りたいわ。これから一緒に暮らすのでしょ?」ニコッ
シルビア
「あのね、フルール.ブランシュという名前で、愛称がフルールなの」
カシウス
「どういう意味なの?」
シルビア
「白い花っていう異国の言葉の意味なの」
カシウス
「素敵な名前ね。フルール宜しくね」
シルビア
「よろしくーシルビー」
フルール
「まぁ!?あなた言葉が話せるのね!!素敵!!」
シルビア
「カイ、カシーは愛し子なのか?」
ウィリー
「ウィリー………その可能性が高そうだな……」
カイサル
「おい……愛し子だとまた色々話がかわるぞ。愛し子は王族よりも立場が上になる…。なぜなら愛し子を悲しませたりすると国が滅びるからだ」
ウィリー
「……………」
カイサル
「愛し子はこの大陸を征する者だぞ…。この世界の国の中で一番の存在だ」
ウィリー
「……………」
カイサル
パタパタ パタパタ
「あれ?フルール?」
カシウス
「ご主人様の父上並びに友か?」
フルール
「「はい」」
カイサル、ウィリー
「神は、カシウス様にこの世界をまとめたりするのは求めていない。神はカシウス様に自由に楽しく生涯をカシウス様の求めるように過ごすことを望まれている。あの方をがんじがらめにする事をしたらこの世界は滅びるぞ?そしてカシウス様はまた別の世界に生まれる事になるだろう。カシウス様が求めるまま進まれればその道は明るく照らされ平和な世が続くだろう。そしてこの世界の少子化もなんとかかるかもなと神様が告げていた」
フルール
「「!?」」
二人は目を見開く
「この事をこの国のトップに告げるんだな。分かった?」
フルール
コクコク頷く二人
パタパタとまたカシウスの肩にとまったフルール。
「この事をリュートに話さないと…」
カイサル
「だなぁ……しかしナルビアも馬鹿な事をしたよなー」
ウィリー
「ウィリー、それを外で話すな」
カイサル
「あーすまん…」
ウィリー
あの子がこの世界で何も束縛されることなく過ごせるようにしなければ。
あっ、でもカイサルの子なのはかわりないからきちんと駄目な事は駄目といってやってね!親としてきちんとね!
さっきのは望まぬ権力でという意味だからねー勘違いしちゃだめだよー
「「!?」」
カイサル、ウィリー
フルールが二人に念話で飛ばしてきた。
さすが神獣様である。
「マルスーーごめんって!」
カシウス
「あれほど行っては駄目と話したのに!!!!」
マルス
マルス激オコである。
「ふふふ、主!怒ってくれる人は貴重だから大事にしなきゃだめだぞー」
フルール
「えーーーー。でも怒られるのやだー」
カシウス
「怒られるような事をしなきゃいいんですよ!!!!せめて俺を連れて行って下さい!」
マルス
「うわーーっ。分ったって!」
カシウス
二人のやりとりを微笑みながら見るシルビア。
これは沢山の婚約者が出来そうね~
まぁ神の愛し子なら数え切れないくらいの男女問わずの嫁が出来そうね。苦笑
古い文献には少子化がおこり、人口が減る時に神の愛し子が生まれ、神の愛し子の慈愛にまた人口が増え愛に満たされると書いてあるのよね。
あの子は人を惹きつける子だとは思っていたけれど。
586
お気に入りに追加
795
あなたにおすすめの小説

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!

異世界でのんびり暮らしたい!?
日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
異世界召喚されました……断る!
K1-M
ファンタジー
【第3巻 令和3年12月31日】
【第2巻 令和3年 8月25日】
【書籍化 令和3年 3月25日】
会社を辞めて絶賛無職中のおっさん。気が付いたら知らない空間に。空間の主、女神の説明によると、とある異世界の国の召喚魔法によりおっさんが喚ばれてしまったとの事。お約束通りチートをもらって若返ったおっさんの冒険が今始ま『断るっ!』
※ステータスの毎回表記は序盤のみです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる