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「マルス早く早く!!」
カシウス
「カシウス様、お待ち下さい!」
マルス
ピタッ
「………様??」
カシウス
「……ッ。カシウス」
マルス
「合格だよー、マルス兄様」ニコッ
カシウス
そう、兄弟設定なのに「様付け」はおかしいでしょ!!
冒険者ギルドに行くと沢山の筋肉ムキムキそうな男やエルフみたいな人達、獣人、色んな種族の人達がいた。
うわー!!異世界を実感するー!!!
エルフに獣人!!!!すっごーーい!
カシウスはキラキラした眼差しを向けるが……エルフや獣人は少し苦笑しつつ
気が付かないフリをしてくれている。
「コホン 本日はどのようなご用ですか?」
受付
「はい!!冒険者登録にきました。お願いします」
カシウス
「はい、ではこちらに一滴血をお願い致します」
受付
紙の上に小さな画びょうみたいな物があり…。
んっ!チクッとしたけど紙が光るのと同時に傷も消えてた。
「はい、これで登録完了です。ランクはそれぞれFスタートで一番上はSになります。クエストやギルド依頼でランクもあがります。自分のランクより高い依頼は受けられないのでご容赦ください」
受付
「はい!!」
カシウス
「何か質問はございますか?」
受付
「魔物とか討伐したら買い取りお願いできるのですか?」
カシウス
「はい、買い取りカウンターで買い取りできます」
受付
「あと、お姉さんの名前も知りたいです」
カシウス
「あら!!失礼致しました。自己紹介がおくれまして……受付のアメリと申します。宜しくお願い致します」ニコッ
アメリ
「アメリさん、これから宜しくお願い致します!!あ、これは兄のマルスです」
カシウス
「兄のマルスです……冒険者はAランクてだ」
マルス
「はい、マルス様ですね…弟様がおられたのですね…」
アメリ
「え!!!兄様Aなの!!すごい!」
カシウス
「いや……その…。うん」
マルス
「じゃ、アメリさんとりあえずこの薬草採取の依頼お願いします!」
カシウス
「はい、Fランク依頼受注致しました。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
アメリ
「はーい!!行ってきまーす」
カシウス
カシウスとマルスが冒険者ギルドを後にするとシーンとしていた冒険者ギルドがまた賑やかになった。
「なぁ……マルスに弟がいたなんて初耳だよな」
「あぁ……。あんな可愛い弟がいたのか」
「しっかし全然似てない兄弟だよな~~」
そう、冒険者ギルドの中ではあの二人の話題で盛り上がっていた。
「兄様みて!!ほらこれ!!薬草」
カシウス
「本当だな、それはミモネル草だな」
マルス
「うん、鑑定あるから便利!!」
カシウス
「カシウス……鑑定あるとか大声でいっては駄目だ。」
マルス
「え?そうなの??」
カシウス
鑑定もちはなかなかいない……そう。
わりと、レアなスキルだ。
「うん、そう。そもそもあまり人にスキルとかは話さない。」
マルス
「ふ~ん。分ったよ。兄様ってAランクだったんだね~さすが!!」
カシウス
「そうかな…?ありがとう」
マルス
公爵家の騎士団に勤める者としては
当たり前だと思っていたけれど、坊ちゃんからキラキラした目で言われると…
正直かなり嬉しいな。
「あっ!!あそこにもある!!」
カシウス
「カシウス危ないよ!あまり俺から離れないでくれ」
マルス
「えっ?うん!」
カシウス
その日は薬草を沢山摘み、依頼達成して
半分の薬草は持ち帰ってきた。
錬金できるかなー!
「兄様、明日も宜しくね?」
カシウス
「もちろん」
マルス
二人で公爵家に向かうが……帰りの馬車で
すっかり熟睡のカシウス。
屋敷についても熟睡しているので、マルスがカシウスを抱えて部屋まで運び、
あとは専属のメイド達に頼んだ。
「むにゃむにゃ………兄様」
カシウス
「ふふ、すっかりマルス様もカシウス様のお兄様ですね」
専属メイドのナターシャ
「………おかげさまでな」
マルス
少し嬉しそうに微笑んだマルスを見て
メイド一同固まる。
そんな事には気が付かずマルスは当主に
報告にご機嫌で向かう。
「今の見た?」
メイド
「見た見た……あの氷のマルス様がねぇ」
メイド
「えっ!そういうことなの!?」
メイド
メイドの妄想は膨らむ…
カシウス
「カシウス様、お待ち下さい!」
マルス
ピタッ
「………様??」
カシウス
「……ッ。カシウス」
マルス
「合格だよー、マルス兄様」ニコッ
カシウス
そう、兄弟設定なのに「様付け」はおかしいでしょ!!
冒険者ギルドに行くと沢山の筋肉ムキムキそうな男やエルフみたいな人達、獣人、色んな種族の人達がいた。
うわー!!異世界を実感するー!!!
エルフに獣人!!!!すっごーーい!
カシウスはキラキラした眼差しを向けるが……エルフや獣人は少し苦笑しつつ
気が付かないフリをしてくれている。
「コホン 本日はどのようなご用ですか?」
受付
「はい!!冒険者登録にきました。お願いします」
カシウス
「はい、ではこちらに一滴血をお願い致します」
受付
紙の上に小さな画びょうみたいな物があり…。
んっ!チクッとしたけど紙が光るのと同時に傷も消えてた。
「はい、これで登録完了です。ランクはそれぞれFスタートで一番上はSになります。クエストやギルド依頼でランクもあがります。自分のランクより高い依頼は受けられないのでご容赦ください」
受付
「はい!!」
カシウス
「何か質問はございますか?」
受付
「魔物とか討伐したら買い取りお願いできるのですか?」
カシウス
「はい、買い取りカウンターで買い取りできます」
受付
「あと、お姉さんの名前も知りたいです」
カシウス
「あら!!失礼致しました。自己紹介がおくれまして……受付のアメリと申します。宜しくお願い致します」ニコッ
アメリ
「アメリさん、これから宜しくお願い致します!!あ、これは兄のマルスです」
カシウス
「兄のマルスです……冒険者はAランクてだ」
マルス
「はい、マルス様ですね…弟様がおられたのですね…」
アメリ
「え!!!兄様Aなの!!すごい!」
カシウス
「いや……その…。うん」
マルス
「じゃ、アメリさんとりあえずこの薬草採取の依頼お願いします!」
カシウス
「はい、Fランク依頼受注致しました。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
アメリ
「はーい!!行ってきまーす」
カシウス
カシウスとマルスが冒険者ギルドを後にするとシーンとしていた冒険者ギルドがまた賑やかになった。
「なぁ……マルスに弟がいたなんて初耳だよな」
「あぁ……。あんな可愛い弟がいたのか」
「しっかし全然似てない兄弟だよな~~」
そう、冒険者ギルドの中ではあの二人の話題で盛り上がっていた。
「兄様みて!!ほらこれ!!薬草」
カシウス
「本当だな、それはミモネル草だな」
マルス
「うん、鑑定あるから便利!!」
カシウス
「カシウス……鑑定あるとか大声でいっては駄目だ。」
マルス
「え?そうなの??」
カシウス
鑑定もちはなかなかいない……そう。
わりと、レアなスキルだ。
「うん、そう。そもそもあまり人にスキルとかは話さない。」
マルス
「ふ~ん。分ったよ。兄様ってAランクだったんだね~さすが!!」
カシウス
「そうかな…?ありがとう」
マルス
公爵家の騎士団に勤める者としては
当たり前だと思っていたけれど、坊ちゃんからキラキラした目で言われると…
正直かなり嬉しいな。
「あっ!!あそこにもある!!」
カシウス
「カシウス危ないよ!あまり俺から離れないでくれ」
マルス
「えっ?うん!」
カシウス
その日は薬草を沢山摘み、依頼達成して
半分の薬草は持ち帰ってきた。
錬金できるかなー!
「兄様、明日も宜しくね?」
カシウス
「もちろん」
マルス
二人で公爵家に向かうが……帰りの馬車で
すっかり熟睡のカシウス。
屋敷についても熟睡しているので、マルスがカシウスを抱えて部屋まで運び、
あとは専属のメイド達に頼んだ。
「むにゃむにゃ………兄様」
カシウス
「ふふ、すっかりマルス様もカシウス様のお兄様ですね」
専属メイドのナターシャ
「………おかげさまでな」
マルス
少し嬉しそうに微笑んだマルスを見て
メイド一同固まる。
そんな事には気が付かずマルスは当主に
報告にご機嫌で向かう。
「今の見た?」
メイド
「見た見た……あの氷のマルス様がねぇ」
メイド
「えっ!そういうことなの!?」
メイド
メイドの妄想は膨らむ…
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