転生幼児は夢いっぱい

meimei

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数日祖父祖母と楽しく過ごしまた祖父祖母は王都に戻っていった。


「父さま」
カシウス


「ん?なんだい?」
カイサル


「父さまは宰相なのに領地にいていいのですか?本当は王都なのでは?」
カシウス



「…………大丈夫なのだよ。ここでも事務仕事はできるし。今は父上が宰相代理で王宮に行ってくれているからね」
カイサル


「なるほど~そうなのですね」
カイサル



「それより、来週からカシウスに魔法の先生がつくからね。楽しみにね」
カイサル



「魔法の先生!!!!楽しみ!!!ありがとう父さま!!」
カシウス


パタパタと父の執務室から出てまたどこかに行ったカシウス。その後をカシウスの護衛騎士が追っかける。



「王都になんて行ったら……」
カイサル


カイサルは珈琲を口にしながらまたため息をはく。


「旦那様……」
側近 リダル


あの子にはのびのびと育ってほしい。


魔法に、礼儀作法、数学、多国語、
歴史、剣術…ありとあらゆるものを
楽しみながらメキメキと身に着け

あっという間に10歳になったカシウス。

さらさらな髪の毛は後ろに一本に束ね

すらっと伸びた身長もどこからみても イケメンだった。



「お父様、僕も10歳になったので
冒険者登録をしてみたいです」
カシウス


「冒険者か……んーーー。」
カイサル


毎日のように同じ事をいわれる今日この頃。



「お父様が全てにおいて満点を取れば許すとおっしゃったのですよ!!」バン
カシウス



「うーーーーん」
カイサル



「クスクス 貴方、これは貴方の負けよ?許してあげて」
シルビア



「はあぁぁぁ……分った。そのかわり護衛にマルスだけは同行させるんだぞ」
カイサル



「護衛付きの……冒険者?」
カシウス


ジト目で見る愛息子の視線を必死で耐えるカイサル。



「貴方………マルス、護衛ということを隠して兄としてカシウスと冒険者してくれるかしら?」
シルビア


「はい、かしこまりました」
マルス


ほっ……さすがに護衛付きの冒険者なんて
耐えられないよ。ありがとうお母様…。



こうしてようやく許可がおりて翌日
ドキドキしながら冒険者ギルドに向かうのである。


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