え！？私が公爵令嬢なんですか！！（旧聖なる日のノック）

王子

「………でその纏わりついている……ｺﾎﾝ。竜人さんはどなたです？」
ルナル


「空を飛んでいたら美しい湖が山の上にあってそこにいたの！！ねっ？」
ピュリ


「あぁ…そうだな。というか挨拶が遅れて失礼しました。竜人国の第二王子、ダリアード.カルデアです。ピュリとは運命の番です」
ダリアード



「竜人国の王子殿下でしたか…。しかも運命の番……。」ギロッ
ルナル

突然のルナルお父様の視線にﾋﾟｮﾝと背中が跳ねるピュリ。


「本当、ピュリって惹き寄せるよね～」
エル


「しかもまた選ぶ相手がさーこれまたね～」ｸｽｸｽ
キリア


「それにはお前も含まれているんだぞ……」
サム



「ん？もちろんその意味も込めてだよ？だって俺自分で言うのはなんだけど結構執着強いもの」ニコッ
キリア


そ…それって笑顔で言うことなの！？



「お前………。いい趣味しているな」ﾎﾞｿｯ
ダリアード


ダリアードが耳打ちしてきた。

え！！！！どういうこと！？



「殿下、番というのならば婚姻までは一緒に暮らすということになりますが、こちらの国でいいんですか？」
ルナル


「もちろんです、父上」
ダリアード

運命の番は婚姻後に番うまでは離れると体が弱り最悪亡くなってしまう。


「…………ではこの屋敷に部屋を用意させますので、殿下は一旦荷物など取りに戻って頂きます。俺が転移で竜人国まで連れていきますので」
ルナル



「それは不要だ。俺も転移は出来る。ではまた夕刻にはお世話になるので宜しくお願いします」
ダリアード


「はい、お気を付けて」
ルナル


ダリアードは立ち上がり、ピュリの唇に
キスをしてから転移で国に戻った。



「……………ピュリ本当君は色々規格外だよね」
ルナル


「？」
ピュリ



「番は良く聞くけど、運命の番ってすごい確率みたいだよね。しかも竜人の王族だから運命の番のみ伴侶に出来るんだよね。彼すごい運を持ってるよね」
キリア



「あぁ、竜人は寿命が長いからそのぶん探すのも時間があるが……相手が人間だと相手が生きているうちに探さないとだからなぁ。てゆうかこれでピュリも寿命が同じくらい長くなるなー」
ルナル


「え？」
ピュリ



「竜人や、エルフと番と同じ時を生きられるくらいの寿命に変換されるんだよ」
ルナル


うわーーー、異世界あるある……



「まずは、ダリアードの部屋を作らないとね」
エル



「だな」
サム



「なるべくピュリの部屋の近くにしないとね。運命の番だから」
ルナル



「え！！それって危険じゃないの？」
エル



「竜人は義理堅いから秩序は守るよ。」
ルナル



「いや、そうじゃなくて……ピュリが襲う…」
サム


はあぁぁぁ！？



「なわけないでしょーが！！！！」
ピュリ


ぽかぽかサムの胸を叩くピュリ



「あははは、すまんすまん。というかとりあえずなんか汚れてるしピュリはまずお風呂だな」苦笑
サム


ん？汚れてる？？

改めて自分を見ると確かになんか埃っぽい……。これは汚い！！



「皆様失礼します。お嬢様を捕獲しますので……」
ポメリー


ポメリが召喚され……捕獲され……その後
お風呂でピカピカにされました。


んーーー、眠い………