え！？私が公爵令嬢なんですか！！（旧聖なる日のノック）

もうそろそろ

「そう言えばピュリはここにどうやって来た？」
ダリアード


「え？空を飛んでだけど」
ピュリ


空を飛んで？？？？どうやって？？？


「ピュリは羽ないだろ？」
ダリアード



「えー、当たり前じゃーんダリア面白ーい！」ｸｽｸｽ
ピュリ



「面白いか？初めて言われたな…」
ダリアード



「そうなの？ここには風魔法で飛んできたの。精霊さん達と一緒に来たから危なくないよ」
ピュリ


は？魔法で飛んできた……………？

そんな風魔法聞いたことないぞ……。


精霊？？？確かにピュリのまわりには沢山の精霊達がいるなぁ。

俺の番は何者なんだ？？？？？？


「あっ！なんか綺麗な石が落ちてる～あれ欲しい～」
ピュリ


水の中に手を入れて見つけたらしい石を取ろうとしている。


落ちないのか？？？おい！！！

ハラハラしながら落ちないようにダリアードが後ろで待機をしていると、ピュリが取ろうとしていた綺麗なライトブルーの石がピカピカ光りながらポンとピュリの上に落ちた。


「は？」
ダリアード


あの石……勝手に動いてピュリの手にこなかったか？


その後もポンポンと綺麗な石？がピュリの手やスカートの膝の上に山盛りに…。


「精霊さん達ありがとうー！もう大丈夫だよー」
ピュリ

空間に石？をしまい逆にクッキーを取り出して手を差し伸べればあっという間に
空になっていた。

精霊達へのお礼にあげたのか。


「ダリアもうそろそろ帰ってきた方がいいってマッシュがいうから帰るね～」
ピュリ


は？マッシュ？？？どこにいる？？

キョロキョロと周囲を見渡すダリアードにキョトンとするピュリ



「ダリア？マッシュはここにはいないよー！念話だから。またねー」
ピュリ



「まっ、待ってくれ！！俺もピュリと一緒に行く！！！番だからピュリの父上に婚約申請してもらわないとだし。仮番は側にいないと命が危ないんだ」
ダリア


「仮番？？？」
ピュリ



「夫婦となり番になると離れていても大丈夫になる。婚約期間中は仮番として側にいないとなんだ」
ダリア



「なるほど～じゃダリアもいこっ！」
ピュリ


ピュリが魔法で飛ぼうとするとそれをダリアが静止する。


「番だからな…。俺が抱きかかえて飛ぶ。ピュリは方向だけ教えてくれ」
ダリア


「うん！！ありがとう」
ピュリ


ダリアードは竜のつばさだけ背中に出し
ピュリを結界魔法で守りながら横抱きにしピュリの家を目指す。


うわぁ～ダリア細マッチョ～！！！

胸元にピタッとくっついて匂いにつられて無意識にすり寄るピュリを愛おしそうに見つめるダリアード。

運命の番はお互い惹かれ合う。

「ダリアの匂いすきーー」
ピュリ


「俺もピュリの匂いもスキだよ」
ダリアード


「あっ、家見えたよ～あそこ！」
ピュリ



「了解。さすが筆頭公爵家だな」
ダリアード


ダリアードはゆっくりゆっくり地面に降りる。


いつの間にかダリアードが降りる予定の
場所のまわりには執事やルナルお父様や
みんなが出待っていたのには驚いた。

「みんなーただいまぁ」
ピュリ



「ピュリ……話したい事は沢山ありますが……まずは応接室に移動しようか」
ルナル



「？はーい」
ピュリ