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婚約者
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トントン
「失礼致します」
ピュリ
ルナルお父様に呼ばれて応接室に入るとそこにはこの前書店で
お会いした桜色の髪のエル兄様の親友キリアーノがいた。それとキリアーノ様に似た女性と
ガタイの良い男性……。なぜ私はここに呼ばれたのかしら?
ピュリニーネを見るなりクレール家の面々は目を見開き固まる。それもそのはず……直系にしかあらわれないプラチナシルバーの髪色のそれは美しいマリシアそっくりの女の子があらわれたからだ。王弟の息子のナサルも直系のはずなのにプラチナシルバーにはならなった。不思議な事に王家から臣籍降下すると
王家の髪色が子孫に受け継がれないのである。それは誰もが知る周知の事実だった。逆もしかりで…なんらかの出来事で筆頭公爵家から王族に戻り王太子になるとその子孫からまたプラチナシルバーの髪色になるのである。昔の大昔の大魔術師がそのように血に魔法誓約を組み込んだのでは?と魔術師達は研究している。
「その……髪色は」
カッテ
「隔世遺伝だ。」ニコッ
ルナル
「隔世遺伝だな」
ナサル
「ええ」
エルニル
ゴクリと誰かの喉がなる…。
「あぁ…隔世遺伝なのだな。分かった…。今理解した」
カッテ
カッテはこの一瞬で全てを理解したのである。それはエリッタも同じ。
「ピュリニーネ様はマリシアにそっくりね」ニコッ
エリッタ
「ええ、そうでしょ?とても愛らしくて天使のようなのよ」
シンシア
「あの……その…」
ピュリ
皆の視線を一身にあびて……
オロオロするピュリニーネ。
「ピュリ、お父様の隣においで」
ルナル
「はい!!」
ピュリ
素直にルナルの隣に座り執事が出してくれた珈琲を飲む。
「ピュリニーネ様は私と婚約していただけますか?」
キリアーノ
ごふっ……と噴き出しそうになったのを堪えた…私偉い!!
「それは…どういう???」
ピュリ
「あれ、聞いてない?」
キリアーノ
キリアーノは首をかしげる。
それもそのはず…この話はルミエール公爵家からきた話だからだ。
「まだ話していないんだ。ピュリ、護りを固める為にもキリアーノとピュリ二人を婚約を結びたいんだけど…どうかな?」
ルナル
キリアーノ様と婚約!?
この桜色のイケメンと……??
かあぁぁと顔が赤くなるピュリニーネ
「どうかな?いい?」
キリアーノ
コクコク頷き…小さな声で宜しくお願い致しますと答えると
嬉しそうに微笑んだキリアーノ。
「良かったなキリアーノ。こんなに美しく愛らしい姫が婚約者になるなんて」
カッテ
「はい!!幸運です」
キリアーノ
女性が少ないこの世界公爵家でも独身が多いのである。
「婚約者はこれで4人か…まだまだ足りないな」
ミサル
え!!!!!!足りないの!?
嘘でしょ!!!!
ピュリ以外のメンバーは神妙な顔で頷く。もちろんキリアーノとエルニルも。
「マリシア……」
エリッタ
「エリッタ、後で二人でお話しない?」
シンシア
「ええ……」
エリッタ
「さてと、キリアーノとピュリとエルは庭で散歩でもしておいで、これからは大人が話をつめていくからね」
ルナル
「「「はい」」」
キリアーノ、ピュリエル
「失礼致します」
ピュリ
ルナルお父様に呼ばれて応接室に入るとそこにはこの前書店で
お会いした桜色の髪のエル兄様の親友キリアーノがいた。それとキリアーノ様に似た女性と
ガタイの良い男性……。なぜ私はここに呼ばれたのかしら?
ピュリニーネを見るなりクレール家の面々は目を見開き固まる。それもそのはず……直系にしかあらわれないプラチナシルバーの髪色のそれは美しいマリシアそっくりの女の子があらわれたからだ。王弟の息子のナサルも直系のはずなのにプラチナシルバーにはならなった。不思議な事に王家から臣籍降下すると
王家の髪色が子孫に受け継がれないのである。それは誰もが知る周知の事実だった。逆もしかりで…なんらかの出来事で筆頭公爵家から王族に戻り王太子になるとその子孫からまたプラチナシルバーの髪色になるのである。昔の大昔の大魔術師がそのように血に魔法誓約を組み込んだのでは?と魔術師達は研究している。
「その……髪色は」
カッテ
「隔世遺伝だ。」ニコッ
ルナル
「隔世遺伝だな」
ナサル
「ええ」
エルニル
ゴクリと誰かの喉がなる…。
「あぁ…隔世遺伝なのだな。分かった…。今理解した」
カッテ
カッテはこの一瞬で全てを理解したのである。それはエリッタも同じ。
「ピュリニーネ様はマリシアにそっくりね」ニコッ
エリッタ
「ええ、そうでしょ?とても愛らしくて天使のようなのよ」
シンシア
「あの……その…」
ピュリ
皆の視線を一身にあびて……
オロオロするピュリニーネ。
「ピュリ、お父様の隣においで」
ルナル
「はい!!」
ピュリ
素直にルナルの隣に座り執事が出してくれた珈琲を飲む。
「ピュリニーネ様は私と婚約していただけますか?」
キリアーノ
ごふっ……と噴き出しそうになったのを堪えた…私偉い!!
「それは…どういう???」
ピュリ
「あれ、聞いてない?」
キリアーノ
キリアーノは首をかしげる。
それもそのはず…この話はルミエール公爵家からきた話だからだ。
「まだ話していないんだ。ピュリ、護りを固める為にもキリアーノとピュリ二人を婚約を結びたいんだけど…どうかな?」
ルナル
キリアーノ様と婚約!?
この桜色のイケメンと……??
かあぁぁと顔が赤くなるピュリニーネ
「どうかな?いい?」
キリアーノ
コクコク頷き…小さな声で宜しくお願い致しますと答えると
嬉しそうに微笑んだキリアーノ。
「良かったなキリアーノ。こんなに美しく愛らしい姫が婚約者になるなんて」
カッテ
「はい!!幸運です」
キリアーノ
女性が少ないこの世界公爵家でも独身が多いのである。
「婚約者はこれで4人か…まだまだ足りないな」
ミサル
え!!!!!!足りないの!?
嘘でしょ!!!!
ピュリ以外のメンバーは神妙な顔で頷く。もちろんキリアーノとエルニルも。
「マリシア……」
エリッタ
「エリッタ、後で二人でお話しない?」
シンシア
「ええ……」
エリッタ
「さてと、キリアーノとピュリとエルは庭で散歩でもしておいで、これからは大人が話をつめていくからね」
ルナル
「「「はい」」」
キリアーノ、ピュリエル
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