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専属侍女

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ん~~!!!良く寝た!!!

ベットから出てカーテンを開けると朝の光と綺麗で素敵な公爵家の庭園が目に入る。

すごい……お庭…薔薇や季節の花が咲き乱れていて…綺麗に整えられている。噴水も水が出ている光に反射して虹が見える。

トントン


「お嬢様おはようございます」
ポメリ


「ポメリ、おはよう」
ピュリ


「朝食への身支度を致しますね」
ポメリ


「ありがとう、お願い」
ピュリ

ニコッと微笑みポメリが他の侍女達を呼び…ぞろぞろと部屋に入ってきた。


「こ、この人達は?」
ピュリ


何人……?ピュリを入れても6人もいる。


「この者達はお嬢様の専属侍女でございます。筆頭侍女は私ポメリですがこの者達も宜しくお願い致します」
ポメリ

6人!?そんなに必要!?

唖然としているとポメリがニコッと微笑む。


「お嬢様、舞踏会や他家のお茶会などに行く際にはドレスなどにお着替えになられますから6人は普通でございます。公爵令嬢ですから」
ポメリ


「そ、そうなの……宜しくね」
ピュリ


ポメリは水色の髪に黄色の瞳

ラランは、若草色の髪に、茶色の瞳

タタンも若草色の髪も茶色の瞳

シクアは茶色の髪の毛に淡いグレーの瞳

リナリーも茶色の髪の毛に淡いグレーの瞳

モレンも茶色の髪の毛に淡いグレーの瞳…え!?

キョロキョロと紹介されてる侍女達を見比べていると……

「ふふふ、そうなんです。ラランとタタンは姉妹、シクア、リナリー、モレンは三つ子なのです。それぞれ代々ミサル様にお使いしている家臣の娘になりま」ニコッ
ポメリ

お祖父様の家臣の娘達……


「あ、今はナサル様の側近達の娘になりますね。公爵様の側近達の娘は私達の母になります」
ポメリ

なるほど……でも逆ハーで男の方が多いはずなのに……こんなに侍女が……。ポカーンとした顔で見ているとポメリがコホンとひとつ咳をした。


「お嬢様、公爵家だからこその…侍女の数でございます。女が少ない故…他の他家ではこうはいきません。他家では侍男が多いと思います」
ポメリ

侍男!?なんか初耳な単語!?


「お嬢様は公爵家の姫なのですよ」ニコッ


ヒェ~姫って…………


「さっ、お支度も整いましたし朝食に行きましょう」
ポメリ


「え、ええ…分かったわ」
ピュリ


廊下を出るとソワソワしていた
サムエルとエルニルがいた…

「サムエル様、エルニル様…淑女の部屋の前で待ち伏せなど」ギロッ
ポメリ


「ポ、ポメリ!!今日は許せ!!!なっなっ!!」
サムエル


「エスコートするために来たんですよ」ニコッ
エルニル


深いため息をつくポメリ…


「分かりました……」
ポメリ


「なっ、ピュリ!俺の事はサムでいいぞ!」
サムエル


「私の事はエルで」
エルニル


「サム兄様とエル兄様」ニコッ
ピュリ

一応……兄様をつけてみたけど…
年上だし


「兄様………いい!!!それいい!!!」
サム


「では、うるさいサム兄様はほってエル兄様と行きましょうねピュリ」ニコッ
エル

エル兄様に手を差し出されて手を添えて歩く。それを出遅れた!!!と大騒ぎでついてくるサム。

サム兄様…声が大きいのよね…
まぁ騎士団長だからなのかしら??


「朝からうるさいぞ!!サムエル」
お祖父様


「クスクス 本当ね」
お祖母様


「おはようございます」
ピュリ


「「おはようピュリ」」
お祖母様、お祖母様


わぁ~朝食も美味しそう、パンケーキとスクランブルエッグ、ベーコンにサラダ、フルーツにヨーグルト。ここにいたら太ってしまいそう……。


「ピュリは痩せすぎだから沢山食べなさい」
伯父


「そうよ?マリシアは良く食べる娘だったもの」
伯母


お母さん……確かに良く焼き鳥食べてたなぁ。どこぞから猟ってきて…お母さんって公爵令嬢だったのに逞しかったのよね…体は弱かったけど。





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