転生幼女の愛され公爵令嬢

ここは

パッ


「……………」
ティアナ


「あっ、ここティアの別荘」
カリン


そう、魔の森で以前お祖父様にティアナ名義にしてもらったあの森の別荘だ。

ティアナの結界が常に張り巡らせられており、許した人のみ入ることが出来る。

ティアナはとりあえずカリンの手を引き家の中に入り、二人で着替え、空間から果実水と、
オムライス、サラダを2つ取り出した。


「カリン、連れ出してごめんね」
ティアナ


「ううん、大丈夫だよ。ティア何かあったの？」
カリン


「それが……」
ティアナ


ティアナはカリンに先ほどレオルから聞いた話をカリンに話した。


「ようは私とナターシアが仲良くなれたらなんの問題もないんだよね？」
カリン


え？？


「…………」
ティアナ



「向こうだってティアの事が大好きだから多分仲良くなれると思う。というか仲良くなれるように努力するよ。私だってナターシアだって大好きなティアを困らせたくないし」
カリン



「……………」
ティアナ



「だからなんの心配もいらないよ。それにティアのお父さんの気持ちも分かるしね。私とティアみたいな友人関係かもしれないじゃない？」
カリン


…………確かに



「そしたらティアだって、もし私からの頼みだったら受けてあげたい！！！って思うんじゃないかな～自惚れだけど」えへへ
カリン



「かーーりーーんーー！！！」
ティアナ


ティアナはカリンに抱きついた

それは思いっきり……それほど
嬉しかったのだ。


「うぐっ………！？ティアぐるじぃ……」
カリン


パタン


「カリンにしては最高な答えを導きだしましたね」
パン



「「パン君！！！」」
ティアナ、カリン


なんでここに？？？？？

キョトンとするティアナとカリン2人を苦笑いするパン君

その後ろには…………


「俺たちもいるけど」
イオ



「そもそも俺の転移で来たしな」
シュウ


イツメンが勢揃いだった。

どうしてこの場所………


「アクセサリーに位置が分かる魔法が付いてるんだよ」苦笑
シュウ


あっ！！そうだった。

ジト目でシュウを見るけどシュウは何食わぬ顔でお前たちの家出は慣れたからなと笑った。


「急にいなくなるから大騒ぎになったんだぞ……。レオルは陛下に怒られていた」
シュウ


「「え！？」」
ティアナ、カリン


「勝手にペラペラと話したからな……。父上が折を見てティアナに相談するつもりだったのに」
シュウ


なるほど…………


「それに、カリンとナターシア嬢を会わせて話をするつもりだったらしいからな。仲良くなれるならナターシア嬢を採用すると」
シュウ


！？



「それなのに、レオルがペラペラと先走ったから父上の計画が台無しになって陛下はお怒りだぞ……」
シュウ



「孫娘命の陛下だからね……」
イオ



「ティアの可愛さなら当然ですよ」
パン



「とりあえずここにいる事は皆に話してあるから今日はゆっくりしよう」
シュウ


皆が頷く


ぐうぅぅぅ…………


「お腹空いたな～」
イオ



「確かに……食べてないですしね」
パン


「じゃ、ご飯にしよう！」
カリン



…………


「皆ごめんね……。ご飯にしよう」
ティアナ

　

ティアナは申し訳なさそうに
皆の分のオムライスとサラダも
並べた。


皆ありがとう……