転生幼女の愛され公爵令嬢

オフにした日

翌日はティアナとカリンはオフの日にした。

なぜか？？？
マゼラさんから……助けてくれーーと魔法手紙が届いたからである。

「カリン行くよ～」
ティアナ


「うん、準備はオッケー」
カリン

パッ



「ティアナちゃんとカリンちゃん！！！待ってたよぉ～」
マゼラ


心なしかなぜか半泣きのマゼラさん…。


「とりあえずこっちこっち……」
マゼラ


「「うん…」」
ティアナ、カリン


応接室に行くとセドもいた。


「ティアナ、すみませんね。友人が迷惑をおかけして…」
セド



「セド～セドも来てたんだー。全然迷惑じゃないけど」
ティアナ


チラッとマゼラさんを見ると
心なしか元気がない。

いつもあんなに元気なのに？？


はあぁぁぁ………と盛大なため息をつくセド。

「ティアナ……すみません。マゼラが断れない性格なのを侮っていました。この馬鹿はティアナのジュエリー注文をことごとく予約を受付け……ありえない予約数にしたあげく…そのことをティアナに報告もせずつい最近催促の苦情が来たそうです」
セド


ぬあんだってぇ～～！？
それはさすがにびっくり！！！

チラッとマゼラさんをみるとバツの悪そうな顔をしていた。


「苦情って、それってティアに？」
カリン


「いいえ、受付けをしまくったマゼラにです。ティアナに苦情が来ていたらここにマゼラは生きていませんね」
セド


「「………」」
ティアナ、カリン


「すまない………」
マゼラ



ん～～とりあえず予約数出せばいいんでしょ？？？


「ちなみに何人くらい？？私のジュエリーは人と被らないのがコンセプトだからさ」
ティアナ


デザインは同じでも色が少し違うようにとか工夫はしている。


「８０人です……」
マゼラ


「ひょーーー凄いティアの人気！」
カリン


８０個ってことでしょ？

基本お一人様一個だから


空間からポンと８０個置くと

部屋の中はシーーンと静まりかえった。


「はい、８０個。ちょこちょこ作っていたから」ニコッ
ティアナ


「さすが……ティアナ」
セド


「わぁ～～どれもこれも可愛い～」
カリン


「ふふっ、カリンにはまた別に作るから今日は我慢ね？」
ティアナ


コクコク頷くカリン


あれ？マゼラさんのリアクションが……ってえ！！！！！


「ありがどう………」号泣
マゼラ


「う、……うん」
ティアナ


「うわっ、マゼラさん！鼻水拭いて！はい、ティッシュ！！」
カリン


「良かったですね、マゼラ。これにこりて安請け合いしないで下さいね。2度目はないですよ？」
セド


うわっ……セド顔が怖いから！！

目が笑ってないから！！！


「セドの顔こわーい」
カリン


「！？」
セド

おーー、さすがカリン



「ｸｽｸｽ………確かにこわいかも？」
ティアナ


漫画なら「がーーーーん」という効果音が付きそうなセドの顔にティアナは苦笑する。


「じゃ、とりあえずこれで私とカリンは帰るね～」
ティアナ


「またねー」
カリン



「「ありがとう」」
セド、マゼラ


二人はマゼラの宝石店を出て


布屋に向かう。無人島の準備のお買い物なのである！


「どんな柄にする～？」
ティアナ


「えーー、リス？」
カリン



「あはは、カリンはリスばっかりじゃん。可愛いけどねー」
ティアナ


「可愛いからついさー」ｸｽｸｽ
カリン